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2014年12月4日更新

[彩職賢美]VIVACE デザイナー・古堅ちひろさん|ペーパージュエリー

那覇市のセレクトショップ「VIVACE」で接客はもちろん、デザイナーとして仕事に励む傍ら、紙が素材の「ペーパージュエリー」を制作販売している古堅ちひろさん。金属アレルギーで、おしゃれができなかったコンプレックスをきっかけに「同じ悩みを抱える女性たちにおしゃれを楽しんでほしい」と考案。紙の可能性を追求している。


 

作品通し紙の可能性を追求

ワークショップも展開 活動の幅広げる
VIVACE デザイナー

古堅 ちひろさん


カッターの刃先に集中し、ミリ単位の繊細な線をカットする作業に思わず息を飲む。「『ペーパージュエリー』は造語。紙は破れたり燃えたりとはかないものだけど、ジュエリーは永遠の輝きの象徴。その相反するものが重なるところに面白さがあると思います」と古堅さん。その軽くてゴージャスなデザインがこれからのパーティーシーズンに映えそうだ。
制作のきっかけは、県立芸大の卒業制作だった。自身、金属アレルギーで、宝飾品を身につけられなかったことから「すべての女性がおしゃれを楽しめるような物を」と考案。5千種類以上の紙のサンプルを取り寄せ、素材を検討した結果、合皮で耐水性がある紙に至った。苦労したのが、フック部分。60パターン以上の試作品を作り、改良した。「見た目も美しく、引っ張っても簡単に外れない丸形にたどり着きました」。
現在働く那覇市の「VIVACE」に就職したのは8年前。勤務終了後の時間を活用し商品化に向け、制作に励んだ。



ワークショップで参加者の質問に答える古堅さん(右)。下絵のデザインやカット方法など、細かな質問が飛び交う=デパート リウボウ4階お客様サロン


2年前から店頭とネットでジュエリーの販売を始めた古堅さん。「接客しながら制作する今の仕事スタイルが、私にはぴったり。作品を通じてお客さまの生の声を聞けるので、次作への貴重なヒントになります」。
作品を知ってもらう大きな機会になったのが、展示会への出品。2年前に沖縄県立博物館・美術館で開かれた紙の祭典「KAMI‐GAKARI2012」や、ロンドンでのグループ展「LOOCHOO」へ参加。「斬新」との声や、外国人に購入してもらえたことも自信になった。
現在は6種あるネックレスに加え、指輪やイヤリングなど品数も増加。ブログなどSNSを通して、県外からの受注も増えた。金属アレルギーでアクセサリーを着けるのを諦めていた花嫁が同品を知り、泣いて喜んだこともあったという。
ジュエリーとの出合いは自らの心境にも変化を。「以前は制作の際、室内にこもりがちでしたが、近年は外出することが増えました」。同業者をはじめ、あらゆる職種の人と交流することで作品作りのヒントになるとの思いからだ。2014年4月からは、マラソンやウオーキングも開始。心身のリフレッシュはもちろん、デザインの参考にと道端の木々や花々などの形を意識し、身近な自然にも目を向けるようになった。
さらに、2014年10月からは定期的に、那覇市のデパートリウボウでワークショップを開いている。「作る楽しさと出来上がった時の喜びを伝えたい」と、技術を惜しみなく伝授。「指輪に車型のデザインを施すなど、私の想像を超える作品が次々と誕生するので驚かされています」と、受講生の作品に刺激を受けている。
「今後は、サンゴやデイゴなど沖縄をモチーフにした作品を作りたい。そして世界に発信したい」と目を輝かせる。紙の可能性を追求し、新たな息吹を吹き込み続ける。


 

古堅さんのハッピーの種

Q.古堅さんが最も癒やされる時は?
紙に触れている時が癒やしの時間。紙に囲まれているだけで幸せと感じるほど紙フェチです。お菓子の包み紙などを集めてしまい、実家の部屋にもだいぶたまっています。親や友人から「おもしろい紙があるから、取りに来て」との連絡も。SNSで私が紙好きだと知り、県外から珍しい紙を同封した手紙が送られてくることもあります。
今の恵まれた環境で働けることがうれしい。「VIVACE」を中心に周りの人たちの協力に感謝しています。

Q.作品作りのアイデアは主に、どういう時に生まれるのですか?
読谷村の実家から職場の那覇まで、往復2時間の通勤時間が私のリラックスタイム。運転中は頭の中をリセットでき、デザインのアイデアを練る貴重な時間になります。思いついたことをすぐメモできるよう、助手席にはメモ帳とペンを常備しています。


VIVACE
沖縄県那覇市首里石嶺町4-318 2階(地図
098-887-6600
月曜定休  
11:30〜20:00
http://www.vivace-shop.com/paper-jewelry/




PROFILE
古堅ちひろ(ふるげん・ちひろ)1984年読谷村生まれ。沖縄県立芸術大学卒業。グラフィックデザインの仕事を手掛けながら、紙の祭典「KAMI-GAKARI2012」、ロンドンでのグループ展「LOOCHOO」などでペーパージュエリーを発表。那覇市首里のセレクトショップ「VIVACE」で作品を販売。オーダー制作やペーパークラフト講師としても活動中。



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撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1149>
第1430号 2014年12月4日掲載

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安里則哉

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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