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エステとヘアメークサロンを経営
mika Beauty Cafe代表
新垣 美香さん


アパートの一室をプライベートサロンとして活用している。お友だちの部屋におじゃまする感覚で、ヘアメークやフェイシャル、ボディーのエステを受けることができる。「最近特に需要が多いのが出張でのブライダルヘアメーク。県内だけでなく、国内や海外からの観光客がフォトウエディングなどをするために、ヘアメークをしてほしいと要望がある」という。時には、１日２～３件を一カ所のチャペルで掛け持ちすることも。

技術の高さと手際の良さが求められるが、「まずはその人が持っているイメージを引き出す作業から始まる」と新垣さん。「自分が思い描くイメージをなかなか伝えきれない人が多く、コミュニケーションを取り、個性を見極めながら、イメージを作り上げる」と話す。

ヘアメークにかける時間は１時間足らず。そこで発揮されるのが、東京で磨いた実践の技だ。東京でフリーや事務所に所属し７年ほどヘアメーク師として活動。「ブライダルだけでなく、ドラマやグラビアの撮影、ホステスさんのヘアセットなど、いろんなシーンで仕事をすることができた。時間との勝負だったり、相手の細かな要望をくみ取ったりと、いろいろ勉強になった」と振り返る。



新垣さんがヘアメークを担当するWebマガジン「Vita okinawa」の撮影。編集長も務め、スタイリストやカメラマン、モデルと一緒にる作り上げる＝新垣さん提供


物心ついた時から母親の化粧品を触っていたという新垣さんだが、短大卒業後、一度は事務機器を販売する会社に就職。それでも化粧品を扱う仕事に就きたいと、会社の休みの日にヘアメークの専門学校に通った。「将来のことも考え、ヘアメークだけでなく、エステもできるようになることで、仕事として続けていけるのではと思った」。東京時代に知り合った夫との結婚を気に帰沖し、2009年にサロンを開業した。

個人客へのヘアメーク、エステの提供を始め、昨年からはプロを養成する講座もスタートした。「プロのヘアメーク師の需要は多いが、私1人で対応するには限界があり、私だけでやっていくのはもったいない」と、指導に力を入れる。少人数制で、モデルを使った実習も多く、「手早くポイントを押さえたヘアメークができる」と、即戦力として働く卒業生もいる。

さらに、30代～50代の女性を対象にしたwebマガジンを配信。自身もその年代にいて、1歳の息子を育てながら働く。「夫や両親に協力を得ながら仕事をしている。私と同じように忙しい女性たちにおしゃれを楽しんでほしいから」との思いから配信を開始した。

「沖縄の女性たちが参考にできる内容にすることが最大のポイント。その年代のファッションやヘアメークの悩みも含めて、実際に生活で取り入れられる提案をしている」と、毎月1回の撮影に臨む。3月は式服のアレンジ術。入学式や卒業式に着る式服を普段使いできるようなコーディネートだ。

今後は、子育てしながら母親が働ける場を作る構想もあるという。「みんなが楽しんで一緒に成長できれば」と、優しい笑顔でキラキラ輝いていた。

 

新垣さんのハッピーの種

Q.ふだんのメークは？
いつもやっているのは眉のお手入れと口紅ぐらい。それだけでも印象が変わります。お客さまにはメークをするのですが、自分にはなかなか時間をかけないですね（笑）。「あまり化粧をしたくない」というお客さまにもアドバイスしたり、私も実践しているのが、チークを塗ること。それだけで化粧をしているように見えるので、おすすめですよ。

Q.幸せの瞬間は？
気持ち良く眠れて、すっきり目覚めた時。それから、出張でヘアメークをする時は早朝から出かけることも多いのですが、帰った時に息子が笑顔で「ママ」と言いながら抱きついてくれると、本当に幸せです。疲れも飛んでいっちゃいます。


mika Beauty Cafe
沖縄県那覇市天久1-6-1 MYビル302号室（地図）
098-988-3960
営業／11時～20時（最終受付）
※定休日＝祝日を除く月曜日（女性専用・完全予約制）
http://www.mika-bc.com/

＜Vita okinawaのHP＞
https://www.vita-okinawa.com/


PROFILE
新垣美香（あらかき・みか）1979年南城市大里生まれ。県内の短大を卒業後、東京で会社員として勤務。在職中からヘアメークの専門学校に通い、東京で10年間、ブライダルやマスコミ等でヘアメークを担当する。2009年に帰沖し、那覇市内で現在の店舗をオープン。エステやヘアメーク、メークレッスンなどのほか、出張ブライダルヘアメークなども行う。


［今までの彩職賢美 一覧］

撮影／比嘉秀明・編集／高江洲千里
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美＜1162＞
第1445号　2015年3月26日掲載