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2017年1月12日更新

[彩職賢美]国際海洋環境情報センター 広報担当の赤嶺公子さん|海洋科学をもっと身近に

国際海洋環境情報センター(GODAC(ゴーダック))広報担当の赤嶺公子さん(39)は、海洋科学技術に関心を寄せてもらうため、小・中学生向けのおでかけ教室やセミナーなどを企画・運営する。「地球って、7割が海の、深海の惑星。研究を通して人間に役立つことがいっぱい出てくる」と話し、視線の先に深海へのロマンや希望を見据える。

海洋科学をもっと身近に|国際海洋環境情報センター(GODAC)広報担当・赤嶺公子さん
 

海洋科学をもっと身近に

国際海洋環境情報センター(GODAC)
広報担当

赤嶺公子さん


海と陸の割合は7対3。深海は、水深200メートルより深いところのことで、全体の95%を占める。「まだまだ説明しきれないことがいっぱいあるんですよ」。赤嶺さんはくりっとした大きな目で熱っぽく語る。

ゴーダックは、神奈川県横須賀市に本部のある国立研究開発法人海洋研究開発機構JAMSTEC(ジャムスティック))の沖縄県における拠点として2001年、沖縄県名護市豊原に開所した。同機構は、海洋・地球環境分野における調査・研究開発を行い、科学技術の進展に貢献する海洋科学技術の総合的な研究機関だ。地球深部探査船「ちきゅう」や有人潜水調査船「しんかい6500」などを有し、最近では伊平屋島沖で見つけた、銅や鉛、レアメタルなどが溶け込んだ海底熱水鉱床の研究で知られる。ゴーダックはこれらの研究情報を世界に発信するとともに、海洋科学技術をもっと身近なものにしようと活動している。赤嶺さんは入所15年、開所当時からのスタッフだ。

赤嶺さんは子どもたちが関心を持てるよう、おでかけ教室などで水深1千メートルの高水圧を再現する実験装置を用いて、視覚的に深海の世界を紹介したりするなど工夫している。


毎年、ゴーダックは創立記念日前日の勤労感謝の日に、施設の一般公開をしている。去る11月23日には15回目の節目を迎えた。赤嶺さんは前回からワーキンググループの統括としてイベントを運営する70人前後のスタッフを束ね、1年で最も大きなイベントを無事にこなした。「仕事って、内容というよりも人間関係、人との出会いが重要。いい出会いがあると、いい仕事につながる」と話し、スキルアップのために新たな出会いを求め、挑戦し続けることを忘れない。

仕事のモチベーションを上げるため秘書検定準1級を取得。文書検定資格も取った。森林セラピーガイドの資格も有している。「客観的に自分の能力を確認したかったのと、職場のみなさんは専門知識を有した人たちなので、自分なりの強みを持ちたかった」。自己啓発のための努力は惜しまない。

ストイックな性格は仕事以外にも顕著だ。昨年、全国規模で体づくりのジムを展開する企業主催のボディーメーク大会ではエリアトーナメントのスタイルデザイン部門で予選通過、決勝進出を果たした。ジムには週2回、3~4カ月通った。身長156センチ、体重は60キロからベストの45キロに絞った。自分が目標とする理想の体形だ。ボディーメークは精神的にポジティブじゃないと成功しない。「3食食べて睡眠もとってメンタルが安定しないと、いい体はつくれない。目的ときちんと向き合い何を優先すべきか常に意識する。ボディーメークって人生そのものなんです」。健康のために使う、これ以上の良いお金の使い方はない、とまで言い切った。

夫と3歳の娘がいる。出張も多い仕事柄、国頭村教育委員会に勤める夫の協力には感謝している。

この1月、当初は人集めに苦労したゴーダック主催のセミナーが開催60回に。おでかけ教室は開始6年目を迎える。やんばるに関連する行政・教育・研究機関が集まる「ALLやんばる まなびのまちプロジェクト」も動き始めた。赤嶺さんにとってやりがいのある日々が続く。






健康美のために惜しまぬ努力
ボディーメークの地区大会に出場したとき、専属トレーナーと一緒に記念写真に収まる赤嶺さん(右)。
「生きている限り、健康と美は追求せざるを得ない」と言い、個性を尊重したトレーニング法に「ハマってます」と語る。もし転職するなら「トレーナーの道」。理由は「人の人生も変えていける職業だから」と明快だ。最高峰の大会には再度、挑戦したいと意欲的だ。




依頼があれば離島にも
おでかけ教室は、依頼があれば、宮古・八重山などにも出掛ける。
ゴーダックは普段から月曜・祝日を除き、無料で見学できる施設。海や地球について楽しく学べる。春・夏休みには海の工作教室なども開催する。
問い合わせは、電話0980-50-0111(代)



森林セラピーガイドや秘書検定準1級の合格証など。自己実現のため資格試験に挑戦する(写真は3枚とも赤嶺さん提供)
 

赤嶺さんのハッピーの種

Q.ビールが好きだそうですね?

大好きです。以前は毎日、晩酌していました。糖質が多いので、ボディーメークにホントは良くない。でも我慢するのも精神的には良くない。そこで、意味のない飲み方はやめました。
月1回は思い切り楽しもうと気持ちを切り替えました。天気のいい休日の昼間に飲むこともあります。至福のひと時。そのために仕事をやっているんだから。出張先の飲み会も楽しんでいます。
 

Q.気分転換で心掛けていることは?

住んでいる国頭村から職場まで車で40~50分掛かります。しんどいですけど、一人になれる唯一の時間なので、前向きにとらえていろいろ活用しています。英会話のテープを聞くのもその一つです。
女性同士3~4人のランチタイムは、おしゃべりに花が咲いて最大のストレス発散になります。たわいのない話から子育ての悩みとか。子育てをしながら働きやすい職場にしようとか、自己実現できる場にしようとか、話題はいろいろですね。


国際海洋環境情報センター 広報担当の赤嶺公子さん
PROFILE
赤嶺公子(あかみね・ひろこ)1977年名護市生まれ。名護高校から名桜大学へ。卒業後すぐ、設立間もないゴーダックに入所。セミナーやおでかけ教室の広報などを担当する。自己実現のための資格は、森林セラピーガイドや秘書検定準1級のほか、パソコン基本ソフトのエクセルの操作技能をはかる検定では最上位の「エキスパート」に合格するなど、多数取得している。



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撮影/比嘉秀明・編集/上間昭一
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1240>
第1538号 2017年1月12日掲載

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