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2016年12月29日更新

スパイスで体に優しく|アーユルヴェーダ i-PLANA

年末年始は来客が多かったり、忘新年会でついつい暴飲暴食になってしまうもの。そんなとき、体に優しく、味わい深い料理でいつもと一味違った食を楽しませてくれるのが、インドの「アーユルヴェーダ」理論に基づいた料理と、中国から伝わり沖縄にもなじみの深い薬膳。その中から、酉年にちなんで鶏を使った料理を紹介します。

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琉球料理にプラス

5000年前からインドに伝わるアーユルヴェーダはWHO(世界保健機構)に認定された伝承医学。アーユルヴェーダのスパイスを使い作ったのが今回のメニュー。タンドリーチキンはインド料理店などでよく出されるメニューだが、スパイス使いを覚えておけば家庭でも簡単に調理できる。「味がなじむまでスパイスをもみ込んで」と知念さん。チキンは体を温める性質があるとされ、「滋養を与え、発汗作用があって、声を良くする」ともいわれている食材だ。
今回は、いつもの琉球料理にアーユルヴェーダ的なスパイスや食材を組み合わせた。例えば、クーブイリチーにはピパーズ、中味汁には消化力アップのショウガ、彩に吉を呼ぶ色の島ニンジン、野草のサシ草をあしらった。蒸した田イモはシナモン、ショウガ汁少々、キビ砂糖を適宜加え、長命草に包んで食べる。長命草のさわやかな味と田イモのほどよい甘さがマッチする。
インドでよく食べられるアチャールと呼ばれるスライスタマネギの和え物には、島ラッキョウを加え、レモンと岩塩で味付けし、チリペッパーをアクセントに。「今後は沖縄に自生する野草について学び、アーユルヴェーダ的な観点から料理などに取り入れたい」と、知念さんは話している。


【ムング豆】
パエリア風ターメリックご飯に混ぜた豆。豆は取りすぎると腹部の膨満感が起こるとされているが、ムング豆は有益とされている。



【トリカトゥー】
沖縄でピパーツと呼ばれるヒハツモドキ(長コショウ)と、ブラックペッパー、乾燥ショウガをすりつぶして粉末にしたもので、消化力をアップさせる。白湯に入れて飲んだり、コショウのような感覚で料理に少し振りかけて食べる。




レシピ

タンドリーチキン

◇材料
鶏もも肉/2枚
ターメリック、コリアンダー、レッドペッパー、パプリカ、クミン、ピパーズ(ヒハツモドキ)、岩塩/各小さじ1/2
ニンニク、ショウガ、ブラックペッパー/適宜
ヨーグルト/小さじ1
油/適宜(今回はギーを使用)

◇作り方
①鶏もも肉は皮の部分にフォークで穴を空け、スパイスをすべて混ぜてつけ込む。
②無塩バターを溶かしたギーをフライパンに熱し、皮目から両面を色よく焼き上げる。



おもてなしのポイント
インド料理では銀食器を使って食べることが多いが、今回のように、漆器や陶器を使うと趣が変わる。知念さんは、野草や島野菜をあしらって、より沖縄らしさを演出している。トリカトゥーを乗せているのはクバの葉を編んだもの。沖縄らしさが引き立つ工夫だ。




代表 知念伽央梨さん


(株)i‐PLANA(アイプラーナ)
沖縄県北中城村美崎111-4
090-1946-9030(利用は要予約)
http://i-plana.org/

アーユルヴェーダに関する講座を随時開催中。天然染料のヘナの講座も開いている。開催日時、詳細等は問い合わせ。

①ヘナ教室 受講料/2,000円
②i-PLANAランチ・ケア付き講座 受講料/1万800円
③ヘナハーバルケアリスト講座(2日間)受講料/1万8,500円
 ※1日はランチ付き



<味わい深く琉球薬膳>
・薬膳龍花 宮國由紀江さん
 


心も体も健康にアーユルヴェーダ
『週刊ほーむぷらざ』
第1537号 2016年12月29日掲載

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