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2016年12月29日更新

介護や育児は強みになる!|働き方は「量から質」へ

ワークライフバランスコンサルタントの比嘉華奈江さんは「日本の生産性は先進国で最下位。働き方を『量から質』へ変える時期」と話す。これからの働き方を考えてみよう。

ハッピーに働こう!

介護や育児は強みになる!

働き方は「量から質」へ

「少子高齢化で労働人口が減り、ライフスタイルの多様化で介護・育児をしながら働く人の増加が予測されています。長時間労働ありきとされてきた、今までの働き方を見直す時期です」と比嘉さん。
2014年の日本の時間当たりの労働生産性(労働者がどれだけ効率的に成果を生み出せたか)は、先進国の中で最下位。アメリカの約6割という低い水準だ。

1990年代に転換期

実は日本は、1990年代に転機を迎えているという。働く世代が多く人口構造が国にプラスになる「人口ボーナス期」から、働く世代が少なく社会保障費がかさむ「人口オーナス期」に突入(グラフ参照)。「人口ボーナス期」は大量生産、大量消費で製造業や重工業が発達する男社会。対して人口オーナス期は社会が成熟し、新しいサービスや面白いアイデアが求められる。「長時間労働より、いかに付加価値を上げるか。女性が活躍できる職場も増えています」。
ただし世界の中でも急激に少子高齢化が進んだ日本は、環境整備が追いついていないとも。「出産を機に女性の6割が退職している現状は、他の先進国に比べて遅れている」と指摘する。


評価基準を見直す

これから、働き方はどう変わる? 比嘉さんは、介護や育児との両立のためには①安心して預けられる保育園を増やす②国による労働時間の規制③企業の両立支援―の三つが必要という。
特に、注目しているのが②と③。生産性が高いヨーロッパは、国が労働時間を規制している。「ある程度の強制力は必要だと思います」。
深刻な人手不足が予測される今後。人材の流出を防ぐため、企業に提案しているのが、「柔軟な働き方」だ。例えば、先進的な県外企業では時間(長い・短い)と働く場所(会社・社外)の組み合わせで複数の働き方があり、給料が異なる。従業員は半年ごとに会社に相談し、働き方を決められる。
評価基準の見直しもカギになる。「何時間働いたかではなく、どれだけ成果を上げたか。基準の見直しは、全国的に取り組むところが増えてきています」。
一方で、従業員には限られた時間で生産性を高めることが求められる。そのために大事なのがライフ(私生活)。「サービスやアイデアの基になるのが、ライフの視点」と比嘉さん。マイナスと捉えがちな介護や育児は、実は大きなプラスになる。「特に介護は今後、市場がますます広がる分野。経験が生きます。ほかにも独身、シングルペアレント、年代、性別など。それぞれの多様性が、付加価値を生み出し、企業の強みになります」。
 強みを生かすために「仕事は仕事中にと割り切るのではなく、子育て中なら幼児番組や子どもとの会話にヒントがあるかもしれない。自分の産業、会社にどう生かせるか。5年後、10年後どうなっているか。楽しみながら発想を広げてみてはどうでしょう」と提案した。


日本の人口ボーナス期と人口オーナス期

①従属人口(年少+老年)/生産人口
②年少人口/生産人口③老年人口/生産人口
国立社会保障・人口問題研究所「人口推計」(2012年1月)の中位推計
2005年以前は、同所webサイト掲載の「人口統計資料」2013年版より

 

人生のビジョンを考えてみよう!

比嘉さんは「仕事はあくまでも手段。基本になるのが人生のビジョン、会社での企業理念にあたるものだと思います。どう働きたいか、どう生きたいのか。改めて、夫婦や家族でじっくり話し合ってみては」と提案する。例えば、
★人生で何を大事にしたいのか。
★譲れないことは何か。
★人としてどうありたいか。
★どんな夫婦、家族でありたいか。
★働くことで何を得たいか。
★どう働きたいか。




比嘉華奈江|(株)Life is Love代表。(株)ワーク・ライフバランス加盟コンサルタント。
社会が変化。働き方も変える時期

比嘉華奈江(ひが・かなえ)
(株)Life is Love代表。(株)ワーク・ライフバランス加盟コンサルタント。



<両立しやすく 制度が変わる>
・休み方、時短 働き方広がる
・残業減って売上げアップ
・働き方は「量から質」へ
<わたしの働き方、自分らしく多彩に>
・那覇バス(株) 山城綾子さん
・トランスコスモス株式会社 池村佳枝さん


『週刊ほーむぷらざ』ハッピーに働こう!
第1537号 2016年12月29日掲載

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スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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