発信！沖縄の魅力　未来をつくる企業「国際サンゴ加工所」

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.117

若い世代にも魅力伝えて

個性豊かなサンゴを加工

国際サンゴ加工所

珊瑚加工部　與那嶺卓磨さん

沖縄の海で育まれたサンゴをアクセサリーなどに仕上げる那覇市西の国際サンゴ加工所・珊瑚加工部に勤める與那嶺卓磨さん（23）。社内で最若手として働きながら、「若者にもサンゴの良さを知ってもらえるような作品を提案し続けたい」と、美しいサンゴに負けない輝く笑顔で日々仕事に励んでいる。

Ｑ．サンゴ加工の仕事に入ったきっかけと仕事の内容は。
Ａ．当社は県内で観光施設などを展開する沖縄うえちグループに所属しています。グループの中でも最も長く、創業60周年を迎えました。私はグループ内の別の企業でサンゴの商品を販売する側でしたが、だんだんサンゴの魅力に引かれて、実際に自分でも作ってみたいと思うようになったのです。
　そう思っていた矢先、当社で技術職の募集があったので、人事異動で配属してもらいました。その後、県の工芸指導所で金細工の勉強をして、昨年2月からこの部署でサンゴの加工を担当するようになりました。
　サンゴを調達し、加工から販売まで一貫して行い、現在は那覇市内のロワジールホテル内の店舗をメーンに、県内の観光施設や那覇空港など12施設で販売しています。

Ｑ．サンゴの魅力は？
Ａ．一つ一つの色、形が異なり、それぞれに個性があります。そこを見極めながら、デザイナーの描いたデザインを基に金細工の部分や加工したサンゴを組み合わせて作品が出来上がることです。
　同じ枝のサンゴでも同じ物が一つもないという点で、工夫しがいもありますし、日々勉強ですね。そうやってできた商品は全てがいとおしく、それがお客さまの目に留まって販売されたときには、とにかくうれしいです。

Ｑ．これからの目標は。
Ａ．個性的なサンゴの魅力を多く引き出して、たくさんの方々に知ってもらうために、いい作品を作りたいと思います。そのためには、絵画や美術品、花を見るなど、自分の感性を磨くことも大切だと考えています。
　商品販売のためには、制作者としての私たちの力だけでなく、販売員の皆さんが「売りたい」と思うようなものを作ることも重要です。そして、私と同じように２０代の若い人にも興味を持ってもらえるような商品を送り出せたらと思います。これからも、サンゴの魅力を国内外の人に伝えていきたいです。