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2025年3月27日更新

Select Shop ADORABLE・ADORABLEブリリアントスクール・ケア&ビューティースクールMaTo 代表 浦崎 ともこさん|55歳から新たなステージへ[彩職賢美]

子どものころからファッションが大好きだった浦崎ともこさん(63)は、55歳にセレクトショップ「ADORABLE」を立ち上げた。「年齢に関係なく、すべての女性に輝いてほしい」と、一般の女性を主役にしたファッションショーを開催。今年、介護美容スクールを立ち上げた。

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ファッションで人生は変わる


Select Shop ADORABLE(セレクト ショップ アドラブール)
ADORABLE(アドラブール) ブリリアントスクール
ケア&ビューティースクールMaTo
(マト)
代表 浦崎 ともこ さん


何歳からでも未来にワクワク

「好きなことにとことん向き合う」性格は、子どもの頃から変わらない。中学1年生で腎盂炎を患い、毎週病院に通う日々が続いた。体育の授業も休みがちだった。1年後病状が良くなった時に「健康になるには?」と考え、歩くことが習慣になった。「歩けるなら走れるんじゃない? と、走ることが楽しくなって。夢中で練習したら、中2のマラソン大会で1位になり、高1まで1位でした」と浦崎さん。

その思いは、ファッションにも通じている。浦崎さんにとって、ファッションは特別なものだった。和裁・洋裁を営む母の背中を見て育ち、自分でブローチを作ったり、靴のデザイン画を描いたり。子どものころからファッションへの思い入れが強く、トータルコーディネートを意識して洋服を着ていた。

高校卒業後は、アパレル業界へ。休日は、スタイリストのアシスタントとして経験を積んだ。「数年間、休みはほとんどありませんでした。でも、現場で学べることがとにかく楽しかった」

しかし、結婚・出産を経て、浦崎さんはファッションの世界から距離を置く。3人の子どもを育てる10年間、事務職に就き、毎日同じパターンのパンツスーツを着る日々。「ファッションにのめり込まないように」と、意識的に封印していた。

末っ子が中学生になり子育てが落ち着いたころ、再びアパレル業界へ復帰。すると「ファッションが好き」という気持ちが溢れた。仕事は心底楽しく、休日には部屋にこもってオリジナルの服やアクセサリーを作る日々が続いた。
 
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そんな中、「自分の店を持ちたい」という思いが強くなり、55歳で「セレクトショップADORABLE(アドラブール)」をオープン。「周囲からは、『その年齢で新しいことを始めるなんて無謀だ』と言われました。でも、『私ならできる』と自分を信じて、一度きりの人生を楽しもうと思いました」と笑う。

長年培ってきたファッションの経験と知識を生かし、「自分らしく輝きたい」と願う女性たちをサポート。海外から仕入れた洋服やビンテージアイテム、オリジナルブランドの洋服を販売しながら、一般の女性が参加するファッションショーを定期的に開催。ファッションやメークの講座も開く。「自分を好きになれたら、未来にもっとワクワクできる」。その確信は、多くの女性を変えていく。

ファッションショーには、20代から80代まで、幅広い年代の女性たちが参加してきた。「『自分が好き』がすべての原点。そこをファッションを通してサポートしたい。ファッションは毎日のことなので、理想の自分をかなえやすい」と浦崎さん。実際、ショーをきっかけに人生が変わった人も多い。職場でコミュニケーションに悩んでいた20代の女性は、自分に自信がつき、忘年会の幹事を買って出るようになった。10年以上前に連れ添った夫を亡くした60代の女性は、スタイルも気持ちも変化し、新たなパートナーができた。

1月、浦崎さんは新たなプロジェクト「ケア&ビューティースクールMaTo」を開校した。「高齢者へのビューティーケアのスペシャリストとして活躍できる人材を育成すること」を目指している。メークやファッション、ネイル、アロマ、エステなどを専門講師が指導する。

「開校のきっかけは、自分自身がこれからも楽しく年を重ねたいと思ったこと。年齢を重ねると、できないことやあきらめることが増えがちだけど、何歳になっても女性は輝ける」。「私なんて」が「私にもできる」に変わる瞬間を、浦崎さんはこれからも届けていく。


 長年の夢かなえバンドを結成 


もともと音楽が大好きだった浦崎さん。ずっと心に秘めていた「バンドをやってみたい」という夢を60歳でかなえた。担当はボーカル(写真は浦崎さん提供/撮影協力:Grandpa)

「『バンドをやりたい』と紙に書いて、それを知人に話したら、驚くほどスムーズにメンバーが決まったんです」。実はそれまで人前で歌う経験はなく、カラオケでももっぱら聴き役。「声は大きくないし、こもっているし」とためらっていたという。けれども今では「すごく面白い」と笑顔。毎月1回、J-POPの楽曲を練習している。その中には、浦崎さんが演奏したかったミスターチルドレンの「終わりなき旅」も含まれている。


 自分を好きになるファッションショー 


「ファッションの持つ力を、多くの人に感じてもらいたい」。浦崎さんはショップのオープン当初から、定期的にファッションショーを開催し続けている。

ファッションショーの準備は、6カ月前に始まる。メーク、ウオーキング、ファッションのレッスンを重ね、参加者は少しずつ自分を磨き上げていく。

昨年のショー=写真=には、20代から60代まで6人が出演。それぞれ個性を生かしたスタイルで、ランウェイを歩いた。日常を彩るカジュアルスタイルから華やかなドレス姿まで、ステージに立つモデルの表情は輝いていた。出演者は、「レッスンを通して、自分に自信が持てるようになった」「昔からのあこがれをかなえられた」と、喜びを語った。

ショーは単なるイベントではなく、自分を好きになるきっかけだ。浦崎さんが信じている「ファッションの力」は、多くの女性に変化をもたらしている。




プロフィル/うらさき・ともこ
1961年那覇市出身。1980年那覇商業高校卒業。アパレル業界、スタイリストのアシスタント、フォトスタジオを経験。1996年、子育てに専念するためファッションから離れて事務職に就く。末っ子が中学生になったことをきっかけに、2007年、アパレル業界に復帰。2017年浦添市にセレクトショップ「ADORABLE」オープン。2025年、ケア&ビューティースクールMaToを開校。



↓リンクをクリックすると、「ケア&ビューティースクールMaTo」のサイトに移動します
 https://r.qrqrq.com/aVWrMe3X 

↓リンクをクリックすると、「ADORABLEブリリアントスクール」のサイトに移動します
 https://r.qrqrq.com/zu57AUit 



今までの彩職賢美 一覧
撮影/比嘉秀明 取材/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1445>
第1963号 2025年03月27日掲載

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