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2024年3月28日更新

とまとハウジング 不動産売買エージェントの砂川綾子さん|挑戦と経験重ね 不動産業で活躍[彩職賢美]

とまとハウジングで不動産売買エージェントとして働いています。会社、仕事、仲間と良い出合いに恵まれ、挑戦しながら経験を積み、たくさんの案件に携わってきました。これからも細やかな気配りを大事に取り組んでいきたいです。

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店舗前で同僚と共に。中央が砂川さん
 

顧客にとってのベストを探る

とまとハウジング 不動産売買エージェント
砂川 綾子さん



資格取得 会社が支援
安心感と信頼提供へ


不動産売買を専門に扱う「とまとハウジング」(川端ゆかり代表、浦添市)のオフィスは、おしゃれなインテリアとコーヒーの香りに包まれ、まるでカフェのよう。テーブル越しに座る砂川綾子さん(53)の優しい表情と相づちに促され、会話も自然と弾む。

不動産売買エージェントとして事業に携わる砂川さんは、「不動産売買には、相続問題も絡んだ複雑な案件が多いんです。顧客の要望や不安をしっかり聞くなど、細やかな心配りを心掛けています」と話す。

移民が盛んだった沖縄では、不動産の相続権を持つ関係者が海外にいることも多く、同社では、海外対応ができる司法書士や弁護士とも連携している。「関わる人全てが安心して取引が進められるよう、交通整理するのが私の役目。常に先回りして確認し、報告するようにしています」と砂川さん。入社して20年。年間200件の不動産売買契約があるという同社で、豊富な経験と知識を持つ砂川さんを、川端代表は「仕事がとても丁寧で、伝え方が上手。“かゆいところに手が届く人”で社内外から人望がある」と信頼を置く。


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入社は32歳のとき。同社マンションモデルルームでのアルバイトがきっかけだった。「スタッフが案内し、購入を決意するという流れの中で、お客さまの期待とワクワク感を間近に感じ、不動産の仕事に興味を持ちました」と話す。入社翌年には宅地建物取引士の資格を取得した。「会社が資格取得のための学校や受験費用を出し、後押ししてくれたんです。仕事終わりに週2回ほど学校に通わせてもらいました。期待に応えなきゃというプレッシャーや、頭を使い過ぎてハゲるんじゃないかと思うくらい(笑)、人生の中で一番、勉強しました」と笑顔で振り返る。

その後も会社のサポートを受けながら、相続カウンセル、住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャル・プランニング技能士その他、多数の資格を取得。実際に軍用地を購入するなど資産形成も経験した。「不動産業界はまだ男性中心の仕事という印象がありました。その中で私たちは多くの資格を持ち、経験を生かすことで、お客さまに安心感と信頼を提供したり、自信を持って説明ができるようになったと思います」と語る。

「健康第一」がモットー。「20代で関節リウマチを患いましたが、薬でコントロールできるまで回復しました。また、業務では常に自分の感情をコントロールすることが欠かせない。私自身が健康でなければ、お客さまの気持ちにしっかりと寄り添うことができなくなる。そのためにも、自分自身のケアも大切にしています」

難しい案件には、社内全体で協力し、議論し、「会社としてベストと考える対応を提供している」と砂川さん。支え合い、学び合う仲間と共に挑戦と経験を重ね、常にアップデートしながら働き続けることができる。そんな会社の環境に感謝の気持ちを抱いている。

「書類を全部そろえて取引を終えたとき、お客さまが全てを納得した上で、安心した表情を見せながら、ありがとうと言ってくださる。そのとき、私もすごくうれしいし、やりがいを感じます」と仕事の魅力を語る。

また、宅建士になるのに学歴は関係なく、働きながら資格を取得して活躍している人も多いことなどを挙げ、「不動産業は細やかな気配りが得意な人に向いていると思います。だから、もっと女性にチャレンジしてほしい。仕事を通して、自分自身の成長につなげることができると思います」

輝く笑顔にあふれる充実感。今後の活躍にも期待せずにはいられない。


 励まし、支え合う仲間 女性スタッフが活躍 

砂川さん(手前左)と川端代表(同右)を中心に楽しい雰囲気の女性スタッフたち


とまとハウジングでは、9人いるスタッフのうち、代表の川端ゆかりさんも含めて7人が女性だ。「川端代表をはじめ、みんな明るいので会社の雰囲気も楽しいですよ」と砂川さん。同社は資格取得への挑戦をサポートしたり、一人一人の個性を生かして案件の担当を決めるなど、共に成長し、女性も自信を持って業務ができる環境をつくってきた。また、ほとんどの社員が実際に軍用地などの不動産で資産形成に取り組むなど、リアルな経験を積んでいる。川端代表は「スタッフ全員が支店長と言えるほど高い能力があり、不動産の売却や購入、住宅ローンの悩みからくる任意売却などにプロ視点で対応できる」と胸を張る。

砂川さんは「仕事で悩んでも、一緒に考えてくれたり、アドバイスをくれたり、頼りになる人ばかりで心強い」と笑顔で話す。


 2匹の猫と触れハッピーに 


「私は戌(いぬ)年生まれのネコ派」と笑う砂川さん。とまとハウジングのオフィスにいる2匹の猫と触れ合うときがハッピーになれると話す。2匹は保護猫だが、「会社でちゃんと役割を担う社員」として認められているという。

 

2000年~16年まで在籍した初代営業部長チャイの後を継ぐのが、16年5月に入社した2代目のチャイ=上写真=で、砂川さんは一緒に過ごすことが多い。人懐こく愛嬌(あいきょう)が良いことから、営業部長に任命。「難しい仕事を抱えていると、集中し過ぎて、誰も話さなくなったり、社内の雰囲気が重苦しくなりがち。そんなとき、チャイがデスクの上を横切ったりすると、自然と笑顔になったり、会話が生まれたりするんです」と話す。もう1匹が人見知りで別館管理猫を任命されている、ぴぃちゃん=下写真。「2匹は社内の潤滑油になったり、癒やしの存在」と目を細める。

 

■とまとハウジング 電話098(876)7380


 


プロフィル/すなかわ・あやこ
1970年、那覇市出身。首里東高校、沖縄国際大学卒業。2003年、不動産売買専門会社「とまとハウジング」に入社。04年、宅地建物取引士を取得。その後も会社の支援を受けながら、日本相続カウンセル協会認定相続カウンセル、住宅金融普及協会認定住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャル・プランニング他、多数の資格を取得。



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撮影/桑村ヒロシ 取材/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1432>
第1912号 2024年3月28日掲載

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