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2023年12月28日更新
[プロフェッショナルに聞く⑥]赤田義肢製作所 義肢装具士の赤田晋一さん|インソールで足から元気に
ダイエットや健康、マネーなどの分野で活躍する県内7社の代表が登場。現在注力していることや自社の強みのほか、新年の抱負を語る。
1949年、赤田さんの祖父が創業した同社。赤田さんは国家資格の義肢装具士で、学校で義手や義足のほかインソールについても学んだ
-「たこ魚の目インソール」が好評だとか。
弊社は病気で健康保険適用となる医療用のインソールを作っています。扁平足や外反母趾で悩み、「足が痛い」と病院に行く人が多いため、悪化する前に予防できないかと、1年半前から「たこ魚の目インソール」の販売を始めました。足の骨格は50代から崩れ始め、そのサインが足裏にできるたこや魚の目です。インソールは足の特徴に合わせて骨格の崩れを補正することができ、足の問題の根本的な改善が期待できます。
以前、足の変形が強く、「たこが痛くて歩くのがつらい」という90代の女性が病院を受診後、いらっしゃいました。愛用のサンダルにインソールを製作し装着したところ、すぐに歩けるようになり、徒歩で帰られたんです。今では「離島に行きたい」と言い、ご家族もびっくりするほど元気に。もしも歩けない状態が続いていたら、車いす、寝たきり、となってしまっていた可能性もある。「歩ける」ことが、人生に大きく影響することを実感しました。
毎日の歩行が苦痛を伴うか否かは、靴とインソールで大きく変わります。たこ・魚の目・足の痛みがあれば、早めに相談に来ていただきたいです。
-インソールは、どのように作る?
まず足を型取って、石膏モデルを作ります。悩みごとに合わせて足型を個別に加工し、インソールを製作。医療用インソールと同じ構造で、「履く」ことで骨格の改善を目指します。手持ちの靴に合わせて仕上げ、1セット1万9800円(税込み)です。たこ・魚の目の改善など足の変化に合わせて調整も可能で、1年半ほど使えます。
-2024年の目標は?
靴を履くすべての人の、靴の悩みの「駆け込み寺」のような存在になることです。お子さんや働き世代の中にも、足に悩んでいる方はとても多い。
気軽に相談できるよう、隔月で「食と姿勢と靴の健康フェスタ」というイベントを開き、「足と靴の健康」をテーマに講演や相談会を行っています。2月11日(日)に、那覇市のなは市民協働プラザでイベントを開きます。ぜひ、遊びに来てください。
申し込みはこちらから↓
https://r.qrqrq.com/IS0F0y4o
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第1899号 2023年12月28日掲載