企業紹介
2023年3月16日更新
[企業紹介]レンタルで循環型社会へ|家具家電のレンタくん 代表取締役 副島修平さん|沖縄の魅力
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.389
家具インテリア雑貨の販売を行う「株式会社Kagusuki」を2017年に設立し、昨年「家具家電のレンタくん」を開始。「家具家電で人々を笑顔にしたい」と、副島修平代表取締役
家具家電を賃貸 SDGsに傾注
家具家電のレンタくん
代表取締役 副島修平さん
冷蔵庫や洗濯機、ベッドなど必要な生活用品をレンタル・リースできる「家具家電のレンタくん」。代表取締役の副島(そえじま)修平さん(43)は、「当社は『地球にやさしい暮らし方』というビジョンを掲げ、レンタルを通じて『捨てない・持たない』社会づくりを目指しています」と話す。
Q 始めたきっかけは?
A 大学卒業後、福岡で家具インテリアの大手企業に勤めていたとき、もともと好きだった沖縄へ転勤になりました。そのときの引っ越しで、まだ使える家具を捨てたり新しい家具を買ったりすることがなくなればいいのに…という私の体験を基に作ったサービスです。まだ使えるモノを廃棄してしまうのはもったいない。私たちは従来の消費を繰り返すサイクルから脱却し、地球環境について真剣に考えなければならない時代を迎えています。
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Q SDGsへの活動は?
A 当社では返却された商品は廃棄せずに、経験豊富な担当者が丁寧にリペアと商品内部までクリーニングしたうえリユースし、次に必要とされるお客さまへ届けています。その繰り返しが循環型社会の実現にきっとつながるはずです。
家電リサイクル法で、家電メーカーにリサイクルが義務付けられた「特定家庭用機器」の廃棄量は年々増加しています。沖縄では進学や就職など人の動きが活発になる時期に、家具家電の廃棄が増え、リサイクルショップでは受け入れ過多となり、処分するまでに1カ月を要することも。
また、県内外に引っ越す際、モノの輸送に伴って膨大な燃料を使用し多くの二酸化炭素を発生させてしまいます。ですが、もしレンタくんを利用いただければ、おのずと地球環境に優しい行動ができるのではないでしょうか。子供たちの明るい未来のためにも取り組みを広げていきたいです。
Q 他にも力を入れている活動は?
A 沖縄は青い海、青い空といった観光リゾート地のイメージとは裏腹に、県民所得が低く、高齢者やシングルマザーなど生活困窮者が多いのが現状です。そうした人の手助けがしたいと思ったのもこのサービスを始めた理由のひとつ。生活保護受給世帯が賃貸物件への入居を断られるケースがありますが、私が所有するアパートではそうした方々の入居を受け入れ、新品の家具と家電を設置して利用していただいています。
沖縄の世帯数約60万世帯に対し、シングルマザーは約2万8千世帯と言われています。今後の目標は、生活困窮者の方にレンタアップ(レンタル用として使用した中古品)の電化製品などを無償譲渡できるようになること。「人の役に立つこと」「みなさんの気持ちをプラスに持っていけるような活動」を意識した継続的な取り組みが大切だと思います。少しでも早く目標を実現するためにもより多くの方にレンタくんを知っていただきたいです。
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■家具家電のレンタくん
那覇市曙2-25-16
電話 070(1990)2022
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<389>
第1857号 2023年3月16日掲載