企業紹介
2022年10月27日更新
[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|株式会社 ONNA(おんなの駅なかゆくい市場 指定管理会社) 代表取締役社長 與儀 繁一さん|新たな特産品で 美ら海へ恩返し
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.379
珊瑚の海」を手にする與儀さん。「味わい深い泡盛を口にすることで、その人にとってコロナ禍を乗り越える1本に。コロナ収束後の祝い酒にも活用してもらいたい」と力を込める
恩納村の銘酒を海底熟成
株式会社 ONNA(おんなの駅なかゆくい市場 指定管理会社)
代表取締役社長 與儀 繁一 さん
沖縄を代表するリゾート地・恩納村にある「おんなの駅なかゆくい市場」では、泡盛を海底に沈めて熟成させた「海底貯蔵泡盛 珊瑚(サンゴ)の海」を、昨年2月から数量限定で販売している。開発から携わった「(株)ONNA(おんな)」の代表取締役社長、與儀繁一(しげいち)さん(63)に、商品誕生のエピソードやその魅力などについて聞いた。
Q 商品開発の経緯は?
A おんなの駅なかゆくい市場は、恩納村の美しい海や山からの恵みを受けた特産品を販売し、年間約130万人のお客さまが訪れてにぎわっていました。2020年はコロナ禍の影響を受けて入客数が約4割も落ち込んでしまい、打つ手がないという状況でしたが、ただ収束を待つだけでなく恩納村ならではの新たな特産品を作ろうとプロジェクトを発起しました。
いろいろと模索する中で、地元の海人(うみんちゅ)(漁師)からの提案を機に始まった企画が、泡盛の海底貯蔵です。海人の間では泡盛を海底に沈めるとおいしくなると言われており、実際に飲み比べてみると、角が取れて、コクやまろやかさが全然違う。
「このおいしさを多くの人に知ってもらいたい」との思いから、海人と恩納酒造所、おんなの駅が連携して開発に取り組み、恩納村、村商工会、村観光協会、村漁業協同組合の支援・協力のもと、昨年、商品化に至りました。
Q 商品の特徴は?
A 恩納酒造所で製造された泡盛「萬座(まんざ)古酒」を、地元の海人の手で水深約10メートル~15メートルの海底に沈めて貯蔵しています。海底の水温は泡盛の熟成に最適な環境で、海中の水圧や振動が加わることで、地上での熟成とは違うまろやかな味わいに仕上がるんです。海底ならどこでもいいというわけではなく、台風時も安定して貯蔵できる場所を探すのにかなり苦労しました。
ボトルに付着した石灰片はどれ一つとして同じものはなく、シリアルナンバー付きの「世界で1本」という希少価値もこの商品ならではの魅力。コロナ禍で疲弊していた地上とは対照的に穏やかな月日を過ごした泡盛を飲み、ぜひ“平和”の味を堪能してください。
「世界一サンゴにやさしい村」をうたう恩納村の地元企業として、美しいサンゴの海を未来へつなぐのもわれわれの使命。商品の売り上げの一部をサンゴ保全再生活動に寄付し、海からいただいた恩をまた海に還元します。
クールターフは、表面温度の上昇を抑え、天然芝同様のクッション性もある
Q 今後の目標は?
A 「珊瑚の海」は、恩納村に銘酒「萬座」と美しい海、そして海人や地域の人たちの熱い思いがあったからこそ生まれた商品です。今後も、埋もれたいいものを見つけ、新たな価値を付け加えて魅力ある特産品を作りたいですね。それらを開発し、広めていくのが、おんなの駅の役割だと考えています。
お友達登録で500円クーポンを
おんなの駅の公式LINEにお友達登録すると、おんなの駅店頭で1000円以上の買い物をした際に使える500円クーポンを先着500人限定でプレゼント。有効期限は11月30日(水)まで。登録は左のQRコードから。※一部対象外商品があるのでスタッフへ確認を。
[おんなの駅 公式ライン】お友達登録
株式会社 ONNA(おんなの駅なかゆくい市場)
恩納村字仲泊1656-9
電話098(964)1188
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<379>
第1838号 2022年10月27日掲載