企業紹介
2022年10月13日更新
[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|沖縄食糧株式会社 田幸 亜樹子さん|女性社員が発案 県産にこだわり
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.377
沖縄食糧株式会社のスキンケア商品「mycucuru」を手に商品をPRする開発チームの田幸亜樹子さん
県産米でスキンケア
沖縄食糧株式会社 田幸 亜樹子さん
創業72年、米の精米や販売を手掛ける「沖縄食糧株式会社」(浦添市)。ことしから、石垣島産ひとめぼれの米ぬかをはじめ、県産素材を使ったオリジナルスキンケア商品「mycucuru(米(まい)くくる)」を販売している。開発チームの田幸亜樹子さん(46)に話を聞いた。
Q 商品の特徴は?
A さっぱりタイプとしっとりタイプの泡洗顔150ミリリットルと美容ミスト(化粧水)100ミリリットルをご用意。プレゼントに喜ばれるスペシャルボックスもあります。
県産素材にこだわり、自社で精米している石垣島産ひとめぼれの米ぬかエキス、西表島産の黒米発酵液などのお米由来エキスを原料としているのが特徴。その他にも久米島の海洋深層水やモズクエキス、アロエエキスなど島の恵みをふんだんに使用しています。
泡洗顔はお米由来エキスをたっぷり含んだ「もっちり泡」で優しく包み込み、毛穴汚れを洗い上げ、お肌に潤いを与えます。美容ミストは保湿性に優れていて、洗顔後に使用するほか、紫外線が気になるアウトドアや乾燥しがちなデスクワーク時に使用することで肌の乾燥をケアします。
全ての商品がアルコール、パラベン、着色料、鉱物油、シリコンは無添加ですので、年齢や性別問わずお使いいただけます。
Q 開発の経緯、工夫した点は?
A 食べるだけではないお米の魅力を発信しようと、各部署の女性社員5人がチームを組んでアイデアを出し合いました。これまでも精米で生じる米ぬかは、「米油」の原料や飼料・肥料として活用してきましたが、近年はお米を活用した化粧品にも注目が集まっています。沖縄で育ったお米を余すことなく県民にお届けしたいという思い、そしてSDGsの観点から沖縄県産米を活用したスキンケア用品の開発を目指すことに。
製造は化粧品メーカーのポイントピュール(久米島町)にお願いしていて、開発に当たっては素材選びなどアドバイスを受けながら試行錯誤しました。特に工夫したのは泡洗顔の泡立ち。忙しい毎日の中でさっと使えるようもちもち感のある泡立ちに仕上げました。また、リラックスできるひとときを持ってもらいたいと香りにもこだわり、さっぱりタイプはホワイトティーの香り、しっとりタイプは桜の香りをイメージ。
泡洗顔は、もちもち感のある泡立ち。忙しい朝にもぴったり
Q 今後の展開は?
A 「mycucuru」は、県内の量販店など20店舗やECサイトで販売中です。新規のお取り扱い店も随時受け付けております。今後は詰め替え用商品の販売や、mycucuruブランドで“ライン使い”できるよう、乳液や日焼け止めの開発を行いながら商品の拡充を図りたいです。
商品名にこだわり
「米くくる」のネーミングには、同社や生産者など、お米に携わる人々の思いと沖縄の心(くくる)が表現されている。「お米の力で自分らしく前向きに」というメッセージを込めて、「米(まい)」と「私(my)」を掛けた。
沖縄食糧株式会社
浦添市勢理客4-4-1
電話098(877)2323
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<377>
第1836号 2022年10月 13日掲載