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2022年6月30日更新

自我芽生え表情も豊かに|新米パパの子育て奮闘記④

新米パパの記者が日々の子育てをつづる企画。1歳半を過ぎた息子は、次第に語彙が増えた。自我が芽生え、泣いたり笑ったり表情も豊かになっている。この時期の悩みの一つ、「遊び食べ」についても栄養士に教えてもらった。

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悩みも立て続けに

保育園に通うようになり、周りのお友だちや先生から多くのこと吸収しているようで、テレビCMの音楽に合わせて笑いながら足踏みをしたり、動物の絵本を見ては「ゾウ、ゾウ」と話しかける。これまでは、私や妻に抱っこをせがむことが多く、自分で遊ぶことが少なかった息子だが、自分からおもちゃで遊ぶようになった。最近のお気に入りは、義父からプレゼントされた、ショベルカー=写真。自分でまたがり手をたたいて喜んだり、「ブーン、ブーン」といいながら笑っている。その姿に家族みんなの顔もほころぶ。

日々の生活で大変なのが歯磨き。歯を磨いてあげていると、歯ブラシをかんでなかなか磨かせてくれない。大泣きし挙げ句の果ては、歯磨き前に食べたものを全てはき出してしまう。「またお風呂に入れなければ」と夫婦で落胆する日が続いていた。そこで、気をそらす作戦を決行することに。携帯電話で息子の好きなテレビCMの動画を見せながら歯磨きをしてみると、動画に夢中で泣かずに終えることができるようになりホッと胸をなで下ろす。

しかし、新たに悩みが。現在、特に困っているのが「遊び食べ」だ。ご飯を口にしても、べーッと出し、なかなか食べてくれないことがよくある。出勤前の忙しい時間に限ってそういうことをするので焦る。そんな状況に追い打ちをかけるように「早くして、時間ないよ」と妻の厳しい横やりが飛んでくる。「食べないよりましだ」と仕方なく、息子の大好物のパンに切り替え、どうにか朝食を終えることができる。休みの日には、多くの食材を使った食事を、ゆっくり時間をかけて与えるようにしているが、「遊び食べ」はいまだ継続中。時期がくれば落ち着くだろうと思っている。

 

息子の動きしっかり把握

行動範囲の拡大に伴い、これまで以上に目が離せなくなった。家中を歩き回り、机や棚の上にあるものを持ち出したり、おもちゃがわりにする息子に対し、「大事なものだからダメ」と取り上げようとすると、「これは僕のもの」と言わんばかりに泣き出そうとするので、しょうがなく飽きるまで放っておく。そのため、大事なものがどこにいったか分からなくなり、大慌てで探し出すこともしばしば。車のカギが靴箱から出てきたり、クレジットカードが冷蔵庫から見付かったりする。息子がよく触れる所、好きな場所など、動きをしっかり把握するようになった。
息子と遊ぶのも体力勝負

最近では、公園に遊びに行くと、芝生の上を気持ちよさそうに歩き回るようになった息子。意外に速く歩くので、転んでケガをしないかと心配になり息子の後を中腰で追っかける私。ずっと歩き回るので、私の体力もすぐに限界に。しかし、気持ちを奮い立たせ必死に息子についていく。ずっと歩き回り楽しそうな息子を見て、「今日は疲れてよく寝てくれるはずね」とうれしそうに話す妻に「自分の方が息子よりよく眠れそう」と答える私。

遊び終え家路に着こうとすると息子は遊び足りないのか「あち、あち」と芝生の方を指差す。大抵は根負けし、また芝生で遊ばせることになる。それは、最近運動不足の私に対する息子からの気遣いだと思うようにしている。

 

 新米パパの質問 
Q.「遊び食べ」にはどう対処すればいい?

成長過程と把握 食事環境変えるなど工夫

「遊び食べ」は、生後9カ月~3歳くらいの子に見られ、これは大切な成長過程なんです。基本的には口にしたり、手で触れ食べ物の形や固さ、温度などを確かめている場合がほとんどです。

何回も続くようであれば、食事の時間帯を少し変えてみたり、いつもと違う場所で食べてみたりと環境を変えてみるのもいいと思います。また、赤ちゃんは見て学ぶので「ごはんをたべるんだよ」と声かけをして、一緒に食べてみるのもいいですよ。遊び食べをして食事に時間がかかる場合は、おにぎりとかパンとか簡単につまめるようなメニューにしてみて。朝あまり食べなかったとしても、昼や夜食で栄養バランスを補ってあげればいいと思います。

そのほか、遊び食べなどで心配な場合は、市町村の子育て相談窓口に聞いてみてください。

答えてくれた人

新垣聡子さん/沖縄市役所こどものまち推進部こども相談・健康課母子保健係 
栄養士 ☎098(939)1252

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1821号 2022年6月30日紙面から掲載」

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この記事のキュレーター

スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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