毎日レシピ
2022年3月31日更新
[旬を食べ尽くそう⑤]|島ラッキョウ|便秘予防から 疲労回復まで
伊江島や久米島が主な産地として知られる島ラッキョウは今が旬!シャキシャキ、ほくほく、調理法で変わるいろいろな食感を楽しんで。
食感いろいろ島ラッキョウ
「島ラッキョウ」 本土のラッキョウに比べ小ぶりで細長く、香りと辛みが強いのが特徴です。食物繊維が多く腸内環境を整え、便秘予防や免疫にも良い影響が期待できます。香りの成分アリシンはビタミンB1と一緒に取ることでビタミンB1の吸収率を上げるため、疲労回復にもつながります。薬膳では気の流れを整える効果があると言われ、部署移動や引っ越しなどストレスがかかりやすいこの季節に適した食材と考えます。
【島ラッキョウの主な栄養素と注目成分】
▶︎アリシン=ビタミンB1の吸収率アップ
▶︎食物繊維=血糖値上昇の抑制、生活習慣病予防、腸内環境を整える
▶︎薬膳的効能=消化不良、胃の不快感、おなかの張りにもよい
【旬・産地・保存法】
▶︎旬:3~5月
▶︎主な産地:伊江島、国頭郡、久米島
▶︎保存のポイント:新聞紙にくるみ冷蔵庫で保存
便秘予防から疲労回復まで
調理法でさまざまな食感が楽しめる島ラッキョウ。豊富な食物繊維が腸内環境を整えるだけでなく、ビタミンB1と合わせて疲労回復、気の流れを整える効果も!=おわり
ラッキョウチャンプルー
やる価値あり!手間をかけた分おいしく
【材料(作りやすい分量)】
島ラッキョウ………200g
塩…………………小さじ1弱
島豆腐……………………半丁
油…………………………適量
卵…………………………3個
糸かつお……………1パック
【作り方】
①豆腐を手でちぎって水気をふき取ったらフライパンできつね色になるまで焼き目を付け、皿に取る。
②ラッキョウは汚れている薄皮を取って洗い、斜め千切りにする。ビニール袋に入れ、塩を加え、まんべんなくまぶす。
③①のフライパンに油を熱し、②のラッキョウを炒める。しんなりしてきたら豆腐を加え、溶き卵を流し入れ全体にからませる。火を止め、糸かつおを振りかける。
★豆腐は焼き目をつけて水分を飛ばしておくことで仕上がり良く!
★ポイント★
シンプル。味付けは塩のみ!
沖縄版!豚のショウガ焼き
よく炒めると食べやすく
【材料(2人分)】
島ラッキョウ…………50g
豚肉…………………140g
油…………………………少々
A
おろしショウガ…………少々
しょうゆ……………小さじ2
砂糖……………小さじ1/2
みりん………………小さじ2
料理酒…………大さじ1/2
【作り方】
①Aを合わせて、豚肉をしばらく漬け込んでおく。
②フライパンに油をひいて①の豚肉を炒める。肉にきちんと火が通るように弱火でフタをし加熱する。肉に火が通ったら、ラッキョウを加える。
③ラッキョウがしんなりしてきたら出来上がり。
★しょうゆが焦げ付きやすいので、弱火でフタをして蒸し焼きにすると、キレイに火が通る。
★ポイント★
豚肉と島ラッキョウで疲労回復!
島ラッキョウのアヒージョ
家飲みのおつまみにピッタリ!
【材料(2人分)】
島ラッキョウ…………10本
マッシュルーム……5~6個
むきエビ……………5~6尾
パプリカ……………1/4個
ニンニク………………1かけ
オリーブ油………100ml
塩………………小さじ1/3
たかの爪…………………1本
【作り方】
①島ラッキョウは汚れている薄皮をむいて洗う。ぺーパーで水分をきれいに拭き取っておく。ニンニクはみじん切りにする。パプリカは食べやすい大きさに切る。
②スキレット、またはフライパンに油、ニンニク、塩、たかの爪を入れ、中火で加熱する。
③香りがたってきたらエビとマッシュルームを加え、その後、島ラッキョウを加える。
④ようじでラッキョウを刺し、通るようなら、すぐ火を止め、パプリカを加えたら完成。
★ポイント★
お好きな魚介類を入れて!
島ラッキョウのチリソース
ソースを作り置きしておけばアレンジ可能!
【材料(2人分)】
白身魚……………………200g
片栗粉…………………………適量
揚げ油…………………………適量
島ラッキョウ………………50g
ショウガ………………………少々
ニンニク……………………1かけ
A
料理酒……………………大さじ1
ケチャップ………………小さじ2
しょうゆ……………小さじ1/2
砂糖………………………小さじ1
豆板醤…………………あれば少々
【作り方】
①Aを合わせておく。
②島ラッキョウ、ショウガ、ニンニクはみじん切りにする。
③魚は片栗粉をまぶして油で揚げる。
④フライパンに油をひいて②を炒める。その後Aを加える。火を止め、揚げた魚を加え、全体的に絡めたら完成。
★ソースを絡めた後は手早く。長く炒め過ぎると衣が取れて魚がボロボロになるため。
★ポイント★
揚げるのが面倒なら市販の天ぷらにソースを絡めても
長嶺由香(ながみね・ゆか)
管理栄養士。国際中医薬膳師。県栄養士会会員。
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1808号 2022年3月31日紙面から掲載」