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2021年9月9日更新

[沖縄・マネー術]夫の死後の女性のマネー(後編)|女性のイマドキ!マネー術[30]

「夫の死後、私の生活は大丈夫?」。これは既婚女性が漠然と感じる不安の一つです。

夫の死後の女性のマネー(後編)

専業主婦も自営業妻も大幅減


「夫の死後、私の生活は大丈夫?」。これは既婚女性が漠然と感じる不安の一つです。前編では夫の死後に共働き夫婦の妻は年金収入が激減するリスクをご紹介しました。本編は専業主婦の妻と自営業夫婦の妻について夫の死後に受け取る年金額の変化をご紹介します。

専業主婦のB子さん
年金だけでは生活厳しく


B子さんは長年専業主婦で夫は会社員を定年退職しました。夫婦の年金は夫の厚生年金12万円と各自の老齢基礎年金6万円なので夫婦合算24万円(月額相当)=図(1)=です。もし、夫が亡くなると、その後のB子さんの年金はどうなるのでしょうか? 

沖縄|夫の死後の女性のマネー

まず、夫の老齢基礎年金6万円は権利が消失します。厚生年金12万円は4分の3にあたる9万円を遺族厚生年金として受け取るので、夫亡き後のB子さんの年金は遺族厚生年金9万円と自分の老齢基礎年金6万の合計15万円となります=図(2)。夫婦合算で24万円(月額相当)だった年金収入が9万円ダウンの15万円になると、年金だけで生活維持は難しくなると予想され、資金計画の見直しが必要になるでしょう。ちなみに、B子さんが再婚すると遺族厚生年金の受給権利は無くなります。

夫婦で自営業のC子さん
会社員より老後資金が必要


夫婦で自営業(国民年金の第1号被保険者)だったC子さん夫婦の年金は各自6万ずつの老齢基礎年金で合計12万円=図(3)=です。夫の死後はC子さんの老齢基礎年金6万円のみ=図(4)=となります。そもそも夫婦合算で12万円(月額相当)で老後生活を送るのは難しいと思われ、夫の死後は6万円に減少するとなれば老後生活を維持する資金確保は必須。自営業者は会社員より老後資金を必要としますので、貯蓄、保険、運用をしっかり組み合わせて計画を立てましょう。
 

夫亡き後の妻の年金減収について2回シリーズでご紹介しました。共働きの妻、専業主婦、自営業の妻と3者比較の共通点は「大幅減額」のリスクです。特に先月ご紹介した共働きの妻は減額幅が大きいと予想され、夫の厚生年金の4分の3を引き継ぐ専業主婦と同等の受給額になると知れば納得しがたい気持ちになるかもしれません。「男が働き、女が家庭を守る」時代に作られた年金制度は多様性を求める現代に合わない部分の見直しが論じられていますが、まずは賢く生きるために情報を得て自ら準備する事が大切です。

女性の平均寿命は男性より6年長く、夫が年上の夫婦が多いことを考えると女性は人生のラスト10年は独りで過ごす可能性が高いと統計は語っています。人生ラスト10年を楽しく豊かに過ごす自分をイメージして早い段階から貯蓄しましょう。準備方法も多様化しているので貯蓄、保険、運用を組み合わせてストレスを感じにくい計画を立てましょう。

夫の死後の女性のマネー(前編)はこちら▼
https://jpress.okinawatimes.co.jp/admin/fun_columns/



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おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

 
『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1779号 2021年9月9日掲載

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この記事のキュレーター

キュレーター
岡田有里

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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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