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2021年7月8日更新
[沖縄・マネー術]つみたてNISAを始めよう(後編)|女性のイマドキ!マネー術[28]
つみたてNISAは長期・分散・積立による積立投資を目的として金融庁が支援する非課税の運用制度です。前回はつみたてNISA入門編として金融機関の選び方、口座開設、運用に回す予算をステップ①②③としてお伝えしました。今回は商品選びと手続き方法をご紹介します。
つみたてNISAを始めよう!(後編)
投資先やリスク考え商品選び
まず、頻繁に登場する四つのキーワード①インデックスファンド②アクティブファンド③株式型投資信託④バランス型投資信託を覚えて商品選びに入りましょう。
投資信託は①インデックスファンドと②アクティブファンドの2種類に分類されます。①インデックスファンドは手数料が低く、日本株式の日経225やTOPIX、米国株式のS&P500、先進国株価指数のMSCIコクサイなどの指数と連動を目指す投資信託です。例えば、「○○日経225インデックスファンド」は日経平均株価指数の日経225と連動し、上昇すれば上がり、下落すれば下がる傾向にあります。
②アクティブファンドは運用会社が独自基準で調査した銘柄を組み合わせた投資信託で、指数を上回る運用成果を目指しています。専門のアナリストが管理運用するので手数料が高い傾向にあります。また③株式型投資信託は、日本、米国、先進国、世界、新興国と指定地域の株式に投資します。商品名を見れば投資地域が分かります=図①。④バランス型投資信託は、株式+債券+不動産のように複数資産の組み合わせに投資する仕組みです。一つの商品を買えば自動的に分散投資ができるお手軽さが特徴です=図②。
ステップ④ いよいよ商品選び
最初に株式型かバランス型のいずれかを選択します。株式型はリターンをしっかり得ながら将来の資産形成をしたい人におすすめ。バランス型は複数資産に分散投資してリスクを抑えたい人におすすめです。次にインデックスファンドかアクティブファンドかを選びます。迷ったらインデックスファンドを選ぶと良いでしょう。ちなみに、つみたてNISAの指定銘柄199本中の173本がインデックスファンドです。
◆株式型を選んだ場合
投資する地域を日本、外国(先進国)、世界、新興国から選びます。例えば、「外国」を選んだ場合は、商品名に外国、先進国が含まれる銘柄を選びます。悩んだ場合は広い地域に投資する外国か世界を選んでスタートしてはいかがでしょうか。
◆バランス型を選んだ場合
商品名に「バランス」が含まれる銘柄を探し、目論見書(パンフレット)で株式、債券、不動産の分散割合を確認し、分散配分が自分の希望に合う場合はそのファンドを選びます。
ステップ⑤ 毎月の積立設定をする
ここまでくれば、あと一息です。登録先の金融機関で自動買い付け設定すれば手続き完了です。一度設定すれば、翌年以降もそのまま継続されるので手続きは最初の1回だけです。
◆ネット専業の証券会社
HPからログインしてつみたてNISAページを開き、銘柄、支払い方法、積立月額を入力したらサイトの手順に従って登録完了です。
◆店舗のある証券会社、銀行
窓口担当者に希望銘柄を伝えて積立設定を依頼します。通帳、銀行印、身分証明書をお忘れなく。
毎月コツコツと長期積立をして買い付けのタイミング(回数)が分散されると、運用リターンが安定してリスクの軽減が期待できるので、なるべく早く始め、長く続けることが大切だと筆者は考えます。しかし、運用だけで資産形成するのは危険です。20年、30年と続く人生でお金と上手に付き合うには投資(つみたてNISAなど)と万一に備える保障も大切なので、貯金、投資、保障のバランスを保って「私の人生は安心だ」と思えるマネー計画を立ててください。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1770号 2021年7月8日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
これまでに書いた記事:69
ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。