自慢のかまぼこを手に笑顔の金城社長。那覇市曙の工場＆直売店前で

アイデアかまぼこ続々

株式会社　マーミヤ
代表取締役社長　金城 有作さん

Ｑ「餃子かまぼこ」とはユニークですね。

Ａ 見た目は揚げ餃子ですが、餡（あん）がかまぼこのすり身になっています。皮は香ばしく、中はフワッと軽い。つい手が伸びると好評です。味はニンニク、チーズ、麻辣（マーラー）の３種類。これまでイベントのみの販売でしたが、多くの皆さんに召し上がっていただきたいと店頭販売を始めました！



スタッフと笑顔でアピール。店頭にはビニールの仕切りを張り、コロナ対策にも気を配る


Ｑ ほかにもいろいろな種類がありますね。

Ａ 昔ながらのプレーンなかまぼこをはじめ、地元の食材を練り込んだ「アーサかまぼこ」や「もずくかまぼこ」も販売。「ゴボー天」と「もずく天」は農林水産大臣賞をいただきました。

一番人気は、餃子－の餡にも使っているオリジナルの「にんにくかまぼこ」と、みんな大好き「チーズかまぼこ」。酒のつまみになるものをと開発した「麻辣たらし揚げ」は、花山（さん）椒（しょう）の爽やかな香りと辛みが効いた大人味で「新しい！」と好評です。最近はシーミーや盆などの行事の際、顔が出せない代わりにとご注文いただく方も増えました。

今年創業７６年。戦後に祖父母が立ち上げて以来、時代と共に商品も変化。原材料も魚のすり身に全卵を加え、ふんわりコクのある味に仕上げています。


Ｑ 千円分から配達もしてくれるとか。

Ａ 自粛生活が続く中、できることは何かを考えたのがきっかけ。石垣本店では既に行っていた配達を那覇市内でも始めたところ口コミで広がり、北は宜野湾市、南は南城市からもご注文いただくようになりました。

お客さまで圧倒的に多いのは、ご年配の方々。足腰が悪く外に出られない方、車がない方も多く、「本当にありがとうねー」と泣いて喜ばれたこともあります。意外だったのは、学校や病院、企業といった職場からのご注文。うちのかまぼこはスーパーでも販売していますが、近年は土産品としての比重が大きかった。それだけに、地元の方々にこんなにも愛され
ていたんだと改めて実感。自信につながりましたね。

Ｑ 今後の展開は？

Ａ 配達で感じたのが、いわゆる買い物弱者の多さ。ご要望があれば、米や豆腐といった日用品もお届けするなど「困った」の声にも応えられればうれしい。

かまぼこの枠を取り払った商品作りにも挑戦。魚のすり身と全卵に、さらに肉類も加えた新商品を開発していますのでお楽しみに！

中部エリアに協力店舗、募集！

（株）マーミヤでは、沖縄市やうるま市などの中部エリアで販売・配達を行ってくれる協力店を募集中。「３時のおやつやドライブのお供、手土産に、気軽に利用していただけるようにしたい」と金城社長。詳細は下の問い合わせ先へ。



株式会社マーミヤ 那覇工場＆直売所
那覇市曙１－１４－１４
電話０９８（９８８）３１９５

『週刊ほ〜むぷらざ』発信！沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー＜333＞
第1769号　2021年7月1日掲載