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2021年1月21日更新

[続・働き方ラボ]ダイバーシティを考える

文・比嘉華奈江[20]
ダイバーシティ=多様性という言葉がよく聞かれるようになった。一番、大事にしたいことは「わたし自身も多様性の一部である」ということを一人一人が自覚することである。誰かのための多様性として推進しようと思っても、対岸の火事のままなのだ。

わたし自身も多様性の一部

海外で目の当たりにした違い

多様性を実感するには、一番は、外国に行くことだと私は思う。これまで、20カ国以上を旅し、自分の当たり前が当たり前では無いことを数々目の当たりにしてきた。

20年前、日本に留学に来ていた友人に会いに、ヨーロッパに行った時、彼女は女性の恋人と一緒だった。その時に初めて、同性愛であることを教えてくれた。一瞬ビックリはしたが、「この国ではありのままの自分で生きていられるんだな」と率直に思ったことを覚えている。そして、何より彼女が心から幸せそうだった。それが事実でありそれが全てなのだと思った。それ以上もそれ以下もない。

国が変われば、職業のあり方や仕事のあり方も変わる。前職のキャビンアテンダント(以下CA)という仕事のあり方も、国によっても、航空会社によってもさまざまだった。ある時、米国系の航空会社で旅行中、到着する飛行機が遅れていて、ゲート付近で、私たちの乗る便のCAの皆さんたちも待っていた。その待ち時間に、私たち乗客の前で、ゆったりと腰掛けてお弁当を食べ始めたのだ。日本ではきっと乗客の目が気になって出来ないだろうなあと思った。


(注記)回答者:世界各国の主要企業の最高経営責任者(CEO)1322人、うち日本企業のCEOは162人
(出所)PwC第18回世界CEO意識調査 2015年 境界なき市場 競争への挑戦(2016年) (出典)経済産業省「ダイバーシティ2.0一歩先の競争戦略へ」
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日本企業を含める64%のグローバル企業で、既にダイバーシティ戦略を持っている。
多様性の受容によって得られた恩恵として「人材の獲得」や「業績の向上」が上位に上がった。


否定せず、どう伝えるか

海外に行くと、そんな違いを本当にたくさん目の当たりにする。何が常識で何が非常識かは、わからない。ただその事実があるのみなのだ。そこに「これは良い、悪い」などと、解釈を付けるのが人間だ。そして「自分の解釈が絶対だ」と相手に押し付けてしまうと、不穏な空気になる。「自分のこの解釈や、意見も、多様な意見の中の一つ」つまり「自分自身も多様性の一部なのだ」と思うところから、多様性の受容と尊重はスタートするのだ。解釈した自分の意見を、相手を否定せずに、どう伝えるか? ということがこれから大事なコミュニケーション力になっていくのではないだろうか。

「私の経験では」という伝え方

2021年を迎え、日本というひとつの国の中も、多様な価値観であふれかえっている。まだまだ続く新型コロナウイルスの影響で、働き方や、仕事そのものへの価値観もガラッと変わってきた。去年今年に入社する人は、オンラインでの入社面接や入社式、新入社員研修などを経験していることも多く、これまでの社員とは、経験そのものが全く違う。人は自分の経験や体験を通して、自分の解釈を持っているのだから、それぞれの意見や行動には必ず、体験からくる理由があるのだ。

だから、「あなたは、なぜそう思うの?」と問うことを忘れてはならない。そして同時に、伝える力も問われてくる。自分の体験だけが絶対に正しいということはない。「私にとっては」という前提や「私の経験では」という前提を付け加えた、伝え方をぜひ身につけよう。「私にとっては、対面よりもオンラインでの会議の方が自分の意見が言いやすいんです。なぜなら…」というような。

多様性を生かし合える社会がつくれるか否かは、コミュニケーションのとり方が大きく影響してくる。そして、わたしも多様性の一部である、ということを忘れずに、誰もが自分らしくのびのびと働ける社会をみんなでつくっていこう。そんな社会は生産性も上がるだろう。




ひが・かなえ
(株)Life is Love代表。日本教育推進財団認定コミュニケーション・トレーナー。2児の母。客室乗務員を14年務め2012年起業。経営戦略や働き方改革・チームビルディングなどの組織活性から人事評価制度や賃金制度構築までコンサルティング。

http://www.lifeis-love.com/

過去の記事はこちらから

『週刊ほ〜むぷらざ』続・働き方ラボ[20]
第1746号 2021年1月21日掲載

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比嘉華奈江

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株式会社Life is Love代表
日本教育推進財団 認定コミュニケーション・トレーナー
14年間の客室乗務員経験を経て、2012年起業。
経営戦略構築・働き方改革・チームビルディングなどの組織活性化コンサルティングから
人事評価制度や賃金制度を構築していく労務コンサルティングまでを
ワンストップサービスで提供。また、元客室乗務員メンバーから成るチーム「PLUS+」の総括も担当。
”価値をプラスする印象づくり”をテーマに、印象戦略支援や沖縄観光の価値の向上をお手伝い。

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