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2020年10月15日更新

不妊治療のイマ④|率直に話し合うことが大切

文・大嶺美幸(不妊症看護認定看護師)
妊活や不妊治療を開始すると、状況や心境の変化に伴い、カップル間で個々の背景からくる価値観や思いにズレが生じることがあります。その際、互いに率直に話し合うことが大切になりますが、いつ、どこまで話すかは2人のペースで決めて良いのです。

2人の思いにズレが生じる前に

カップルの親密性が高まるほど、「こうあってほしい」という相手への期待が高まります。パートナーへ不満が蓄積している場合は、過剰に期待している可能性があります。相手に多くを求め過ぎないことで、自分が楽になります。

また、カップルの関係性を捉え直すことも大切です。パートナーへ期待している役割を考えてみたり、ご自身やパートナーを客観的に見つめると良いでしょう。その上で、ちょっとした工夫をしてみることもお勧めです。例えば、「ありがとう」「おつかれさま」など、相手に肯定的な言葉をかけることが、より良い関係を育むことにつながります。

妊活の話をタブーにしない

不妊の原因や意見の違いなどで、カップルの中で妊活の話がタブーになると、気持ちの確認ができず、身動きが取れなくなります。オープンに話せるようにすることが、とても大切です。話しづらい時には、先に相手の話(思い)を聞き、その上で、ご自身のお気持ちを伝えても良いと思います。



パートナーに話す時には、相手の都合や体調を確認しましょう。話し手の工夫として、ただ話を聞いてほしい(気持ちを共有したい)のか、相談をしたいのかを先に伝えると、聞き手は対応しやすくなります。聞き手の工夫として、何かをしながらではなく、アイコンタクトや相づちを打ち、きちんと話を聞くことが大切です。お互いに気持ちの余裕を持つために、日程を調整し心づもりも含めて準備をしておくと、スムーズに対話ができます。「話す」ことは、抱えている思いを「手放す」ことにつながり、気持ちを客観的に見つめられます。

性生活へ影響

妊活や不妊治療により、性生活に影響が出ることがあります。医師に排卵日を予測され、性交を勧められることで、義務感や不自然さが生じ、精神的な負担になります。本来は親密性を高めるコミュニケーションですが、生殖を目的とすることで互いへの思いが離れてしまうことがあります。

生殖のための性交とは別に、コミュニケーションとしての性交やそれ以外のコミュニケーションの時間を持てるといいですね。また、妊活の前からセックスレスという関係性もありますが、互いに満足していれば悪いことではありません。

治療の見通しについては、医師にどんな選択肢があるかを聞いて理解した上で、カップルで情報を共有し、お互いの気持ちを確認して選択することが大切です。

無理に話さなくていい

カップルでの対話は義務ではありません。ご自身のお気持ちをパートナーに伝える不安や怖さがぬぐえないこともあるかと思います。これ以上傷つきたくないという防御反応や、ご自身の中で整理する時間として、話さないことが必要な場合もあります。ありのままの気持ちを受け止めましょう。

いつ話をするか、どこまで話すかは、ご自身で決めて良いのです。対話以外に、パートナーと映画を見たり、ドライブをするなど、時間を共有することもお勧めです。

お互いの歩み寄りが難しい場合には、専門機関へ相談することも、選択肢としてご検討ください。

 おすすめの本 


「対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係」
水島広子著 創元社発行
 対人関係療法の第一人者の著者が、夫婦・パートナー関係に光を当てる。なぜ夫婦・パートナー関係は難しいのか、パートナーとのズレを埋めるコミュニケーションの工夫など、日常に活用できる理論が多数ある。

 おすすめのサイト 

「心が軽くなる不妊治療中のコミュニケーション」
 コミュニケーションの講師で、不妊治療を経験し終了した「さな吉」さんが、自身の不妊治療の体験記やストレス、解消法、コミュニケーションなどをまとめたブログ。パートナーと読める記事も。

 公的な相談先 

「沖縄県不妊専門相談センター」TEL:098(888)1176 水・木・金13時半~16時半
医師や助産師など専門の相談員が、無料で不妊・不育に関する相談に面談やメール、電話で応じる。
 




おおみね・みゆき。不妊症看護認定看護師。日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー。友愛医療センター不妊外来に在勤。 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1732号 2020年10月15日紙面から掲載」

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