体験・遊ぶ
2020年8月6日更新
風車、魚、バッタ 草で作ってみよう|身近な植物で工作
キャンプ場や公園などでアウトドアを楽しむなら、身近な植物を使った工作にチャレンジしよう。県キャンプ協会の二宮陸生さんに草や葉を使い、おもちゃや飾りを作る草葉(くさは)遊びを教えてもらった。作っても、見ても楽しいものばかり。夏休みの工作におすすめ!
身近な植物で工作
自然に親しみ大切にする心育む
戸外に出て思いっきり体を動かしたり、キャンプを楽しむのに最も適しているこの時季は、自然に目を留め、自然にあるものを使って遊ぶ楽しさを味わいたい。
県キャンプ協会の二宮陸生さん(59)は「自生する身近な草や葉を使って何かを作ったり、その特性を生かして遊ぶ、昔ながらの草葉遊びは自然の心地よさや楽しさを全身で味わうことができます。そして、自然に親しみ自然を大切にする心が育まれます」と言う。
「今回紹介する風車やバッタなどは、草葉で作るおもちゃの定番。何度も繰り返し作ることで、よりリアルに作れるようになります。ぜひ親子で楽しんで」と勧める。
注意点として「ススキの葉の角には細かなトゲがあったりと、植物を扱う際には安全管理を徹底し、公園などで植樹された木を折ったりしないなどのマナーを厳守すること。また、快適に楽しむために虫よけやばんそうこうなどを用意することも忘れずに」と話した。
風車の作り方
【材料】羽根の部分はススキやアダン、ヤシなどの葉。回転軸には、エノコログサやヒメシバ、タケなどの茎を。
①
葉を30㎝くらいに切る。葉身を縦に割いて、筋を取り除き、羽根となる2枚を用意する。
②
図のように1本を下に置き、もう1本交差させておく。
③
下側の葉の左右を、図のように葉の上から包むようにして、折り返し部分の輪の中をくぐらせ、通して、しめる。
④
4枚の葉を同じ長さに切りそろえる。
⑤
葉裏側から真ん中に爪楊枝などで穴を開け、回転軸となる茎を通す。風の方向を見つけながら、回転を楽しむ。
※回転軸を差し込む回転受けを作るとスムーズに回る。回転受けには、竹やサンニンの葉を丸めてストロー状にして、回転軸を差し込む。
熱帯魚の作り方
熱帯魚は風車の応用で、風車の作り方の④までは同じ工程。
①
上記の風車の④の工程まで終えたら、裏返して図のように折る。
②
順序よく葉を折り重ねていく。
③
4つ目は、最初の折り目の隙間に通す。
④
③を裏返す。2枚の葉を折り返し、折り目の隙間に通す。
⑤
魚の形に、尾びれ、背びれ、胸びれ部分を曲線にカットし、飾り軸を通して完成。
※材料は風車と同じ。編み込む位置をしっかり確認しながら行う。熱帯魚をいくつか作り、糸や針金でつるすモビールにするのもいい。
バッタの作り方
【材料】ススキやヤシ、マーニなどの葉を活用する。
①
40㎝ほどの長さの葉の真ん中の筋を残して両側に裂いてリボン状にする。
先の方は10㎝ほど裂かないで残す
②
裂いた片側の葉を図のように筋の輪の下側を通して回す。
筋は輪にして下に
③
反対側も同じように輪の下側を通す。
④
結ぶようにとめ、図のようになったら、折り目をしっかりおさえる。
⑤
手前の葉を真上に上げる。
⑥
上に上げた葉を45度の角度に折る。
⑦
折った箇所をしっかりおさえながら、②や③のように輪の下側を通して回す。
⑧
反対側も⑥のように真上に上げて折り、輪の下側を通して回す。
⑨
⑤~⑧を4・5回繰り返す。
⑩
余った葉先の手前の部分を細く裂き、両方とも筋の輪に通す。
⑪
筋を後ろに引いて輪をしめ、2つの触角を適当な長さに切りそろえる。
⑫
垂れている2つの葉先を切り、それぞれ3つに裂いて折り曲げ、足を形作って完成。
※ススキの葉は、角にトゲがあるので注意すること。乾燥した葉は持ちがよく、飾りとしても長期保存が可能。
動画でも作り方を紹介! 週刊ほ~むぷらざ face bookのページ
facebook.com/funokinawa2016/
超簡単! 植物の飾り物
葉っぱのぞうり
【材料】楕円形の広葉樹の葉=ガジュマル、クワ、ハマビワ、イヌビワなど
①葉の下部を葉縁に沿って、内側5ミリ程度をハサミ(カッター)で半円に切る。
②葉先から5㎜程度内側の中央に穴を開け、葉柄を穴に通し、完成。
※机に飾ったり、箸置きとしても活用できる
葉っぱのガーランド
【材料】いろいろな葉っぱ、ひも(麻ひもなど)
木と木の間に麻ひもをゆったり張り、つり下げたい葉っぱを「巻き結び」で下げる。
※葉っぱに好みの模様や絵を描くと、より楽しい雰囲気に。キャンプでテントなどに飾ってみて
教えてくれた人
にのみや・むつおさん。公益社団法人日本キャンプ協会認定ディレクター、沖縄県キャンプ協会会員
◆沖縄県キャンプ協会
☎080(1701)6694
編集/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』ハピフルCAMP キャンプ料理に挑戦
第1722号 2020年8月6日掲載
この記事のキュレーター
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- 安里則哉
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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。