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2020年7月2日更新
設営しやすさ優先して|テントを選ぼう
キャンプを始ようと思ったら、真っ先に直面するのが、どんなテントを選べばいいのかという悩み。県キャンプ協会のメンバーにテントの選び方のポイントや種類について教えてもらった。参考にしてみて!
設営しやすさ優先して
ドーム、モノポール型が主流
テントとひとくくりにいっても、値段も性能や使用目的によってさまざま。5千円以下のものから10万円以上のものまでと価格帯が幅広く迷うところ。
県キャンプ協会副理事長の玉城譲治さん(71)と同協会理事の前田久弥さん(50)は「安すぎてもすぐに破れてしまったりすることが多く、かといって最初から高価なものを買うのも避けたい。年に1、2回しか利用しないといった使用頻度が値段と見合わない場合も。だいたい2~3万円のものを購入して、使い慣れたら用途や自分の好みの機能がついたタイプなどに買い換えては」とアドバイスする。
優先すべきは、張りやすさ。玉城さんは「設営のしやすさでいえば、ポールを組み上げるだけでテントの形が完成するドーム型のテントが主流。また、モノポールテントは、フロア部をペグで固定すれば、中心のポールを立ち上げるだけで設営ができるので簡単」と説明する。
また、「立って行動できるような高さや広さのあるタイプ、雨に備えて防水性のある素材、目立ちやすいカラフルで好みのデザインなど、用途や目的に合ったものチョイスすると、快適に過ごせ楽しさも倍増するはず」と前田さん。テントの特徴を知り、それぞれのポイントもチェックしたい=下①、②参照。
テント選びに迷う人は、レンタルしてみて使い勝手を確かめてみるのも手。オートキャンプ場のような施設ではテントをはじめ、ハンモックなどがレンタルできるところもある。また、洗い場やトイレなどの設備が整うのでキャンプ初心者は、そのような施設を利用してデイキャンプから始めてみるのもいいと勧める。
①主なテントの種類や特徴
ドーム型テント
一般的に主流となっているタイプのテント。サイズもファミリー向けから1~2人用の小型モデルまで幅広く、一番種類の多いモデル。風に強く中の空間も広く使えるほか、軽くてコンパクトに収納できるものが多いのもポイント。
モノポールテント
中央を1本のポールで支える円すい型テントで、ティピーテントとも呼ばれている。とんがり屋根のおしゃれな外観と設営の手軽さ、居住空間を広く確保できることから、キャンパーに人気が広がっている。背が高くテント内でくつろいだり、着替えをするときもストレスを感じないのもポイント。
ソロテント
文字通り1人用のコンパクトなテント。近年流行のソロキャンプやツーリングなどに最適。1人でも設営が簡単な吊り下げ式テントやコンパクトに収納できて、収納バッグも付いている持ち運びしやすいものなど、利便性が高いものが多い。寝室は1人用だが、荷物がおける前室付きのタイプ(写真)もある。
ワンタッチテント
誰でも手軽に設営できてすぐに使える、便利なテント。袋から取り出し広げるだけですぐに使えるポップアップテントや、フレームを傘のように広げて簡単に設営できるドームタイプのテントなど、アウトドアレジャーの幅が広がるアイテムがたくさんある。
②テント選びのポイント
天井が低いと立って行動することができないので、着替えなど何かと不便。ある程度の高さのものを選ぼう。
「居住性」
居住スペースがどの程度あるかをしっかり確認したい。
「張りやすさ」
特に初心者が最も苦労するのが設営。テント選びで最も重要なポイントで、できるだけ簡単に設営できるものを選びたい。
「素材」
テント生地で多く使われ、乾きが早いポリエステルや、軽く柔軟性のあるナイロン、通気性がよく結露に強いコットンなど素材の特徴を知っておきたい。
「収納サイズ・重量」
収納サイズや重量を気にしないでテントを購入すると、持ち運びに苦労したり、他の荷物が増やせなかったりする場合も。
「広さ」
利用する人数にもより、窮屈に感じない広さを意識したい。荷物の置き場なども考えて、少し広めのものを。
「デザイン・色」
自分好みのデザインかどうかのほか、キャンプ場で見つけやすいような目立つ色かなどをチェックしたい。
テントがレンタルできる! 県内の主なキャンプ場
東村村民の森 つつじエコパーク
東村平良766-1
☎0980(43)3300
乙羽岳森林公園キャンプ&バンガロー
今帰仁村謝名1332
☎0980(56)1250
ネイチャーみらい館
金武町金武11818-2
☎098(968)6117
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場
沖縄市比屋根5-3-1
☎098(932)5114
志喜屋キャンプ場
南城市知念字志喜屋117-3
☎098(917)1168
密を避け楽しんで
道具のレンタルもあり、初心者でも気軽に楽しめるキャンプ場が人気。キャンプ場では新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、キャンプを安心・安全に楽しむため新たに注意事項などを設けている。
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場を管理する㈱トラステックの比嘉亮さんは「検温など自らの体調管理はもちろん、受付でのマスク着用の協力を呼び掛けています。また、密を避けるため家族以外の団体さまの利用禁止、ひと家族(最大5人程度)での利用と制限しています」と話す。
利用の際は、それぞれのキャンプ場の禁止事項等を確認するなど、事前にチェックしよう。
県キャンプ協会副理事長の玉城さん(左)と理事の前田さん
◆沖縄県キャンプ協会
080-1701-6694
編集/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』ハピフルCAMP キャンプ料理に挑戦
第1717号 2020年7月2日掲載
この記事のキュレーター
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- 安里則哉
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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。