おしゃれ
2014年10月3日更新
おしゃれなお部屋図鑑|cafe PIPINEO(沖縄・うるま市)
週刊タイムス住宅新聞に掲載されているオシャレなお部屋図鑑vol.07。
「家具の曲線や植物で空間に変化」沖縄県うるま市赤野にあるカフェ ピピネオ
シンプル&ニュートラル/リビング
人選ばない白黒基調で
沖縄県うるま市赤野、天願川のほとりにたたずむピピネオは、緑の庭に囲まれた「隠れ家カフェ」。オーナー夫婦が半年ほどかけて手づくりしたというインテリアは、年齢・性別を問わずくつろげるよう、工夫がなされている。
穏やかな光が差し込む店内で、食事やスイーツなどが楽しめる同店。広がりを感じる白基調の空間は、土建会社の事務所だった建物を、元大工である代表の伊藤克季さん(45)が改装したものだ。カフェを切り盛りする妻の幸恵さん(43)は「大きな木の下でゆっくりと本を読んでいるイメージ。幅広い層のお客さまがくつろげる場所を提供したかったんです」とほほ笑む。
要望を受けて克季さんは、「性別や年齢を選ばないニュートラルな部屋を意識しました。木の葉の緑と木材の茶以外は、白と黒がメーン。黒はイスやクッションなど、差し色で使うと、全体の印象が重くなり過ぎず、メリハリが出ますよ」とアドバイスする。
テーブルの天板や大きな本棚といった、存在感のある直線的な家具は茶で統一。そこにデザインの異なる白と黒のイスを置いたり、観葉植物の緑で遊び心を持たせたりと、ちょっとしたアイテムを加えることで緩やかな空気感をプラスした。読書などしながら長時間過ごすのにうってつけ。秋の模様替えの参考にもなりそう。
手製の本棚は高さや配置も工夫
1段が高さ35センチ程度の本棚を選ぶと、ほとんどの本が収納可能。雑誌などのかさばる本は下に、目線の高さから上段には、表紙やページを見せて飾るのもまねたいテクニックだ。絵本は子どもの手の届く高さに左から並べると表紙が見えて取り出しやすい。
ポイント
親子で座るソファ
食事も読書もできるテーブル席には、座面が柔らか過ぎないベンチタイプのソファを配置。子どもと一緒でもゆったりとくつろぐことができる。ソファの丸みを帯びたデザインは空間にゆったりとした印象を与え、茶のテーブルと白壁の空間を引き締める効果も。
ポイント
手づくりパネル
壁に飾ってあるのは、ベニヤ板に木枠をビス止めして、スプレーのりで表面に布を張っただけの簡単パネル。布はインテリアに合わせて木々の緑と鳥がデザインされたものを伊藤さん夫妻がチョイスした。大きさや形も自在なので、周囲のインテリアとも合わせやすい。
グリーンを壁に配置
子どもやペットがいても安心!
伊藤さん夫妻のアイデアが光る! 観葉植物アレンジ術
壁の高い位置に市販や自作の棚を取りつけて、そこに植物をあしらうことで室内に緑を取り入れるアイデアはお見事。植物はホームセンターなどで購入できるヤシマットで包むだけで、おしゃれなインテリアに。
霧吹きで水をかけるだけでいい植物なら水やりもラク。2セット作り、交互に日光にあてると、生き生きとした緑も保てる。
さらには、ペンダントライトを低めに設置したことで、下からの光が植物の影を壁に映し、夜にはムードもアップ。
[DATA]
cafe PIPINEO
[カフェ ピピネオ]
住所:沖縄県うるま市赤野230-1(地図)
営業時間:午前11時30分~午後6時
定休日:なし
駐車場:あり
電話:098-974-1727
http://pipineo.ti-da.net/
取材/藤井千加(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1501号・2014年10月3日紙面から掲載