おしゃれ
2015年12月4日更新
おしゃれなお部屋図鑑|マリソル(沖縄・北中城村)
週刊タイムス住宅新聞に掲載されているオシャレなお部屋図鑑vol.20。
「中南米風の色彩で活気」沖縄県北中城村にある「マリソル」さん
色み抑えた小物や木材で落ち着きも
北中城村渡口に、2015年1月に誕生したローストチキンとメキシコ料理の店「マリソル」。外国人住宅に自分たちで手を加え、部屋ごとに雰囲気を変えたインテリアは、中南米風のカラフルで活気ある雰囲気だ。
ミントグリーンの外観が目印の同店は、花ブロックや木製扉の入り口も印象的。カラフルに彩られた店内はラテン系の陽気さで、訪れる人を楽しい気分にさせてくれる。
造形看板の職人だったオーナーの神里匠さん(42)は「店の料理とマッチするメキシカンカラーがテーマ色。あまり重苦しくなり過ぎないよう、木目や白壁で素朴感をプラスし、花ブロックを活用して沖縄らしいテイストも盛り込みました」と説明する。
キッチン脇にあるカウンターは、フレッシュグリーンの壁や棚に、木肌の質感を残した杉材を合わせて作成。小物類はアイアンや木、れんがなどで色みを抑え、活気ある中にも落ち着きを意識した。
また、イートインスペースには、白い花ブロックの目隠しや白壁、白いテーブルなどを配し、開放感と爽やかさをも感じられる空間に。
「ペンキや木材など、ほとんどが身近で手に入るもの。工夫次第で、さまざまな味わいを出せますよ」と神里さん。ペンキ塗りなど、気軽に挑戦できるものから始めては。
同系色のペンキで色ムラを味に
白い下地に緑を重ねた壁や棚戸には、数色のツヤなしペンキを用いた。壁はローラーで下塗りし、スポンジや布で部分的に塗装。棚はパレットに4色の色をおいてハケに付け、ハケ目を残しながら塗面の上で色をミックス。色ムラを生かし素朴感を演出した。ポイント
メキシカンタイル
白を基調にしたテーブルには、部分的にカラフルな色や柄のメキシカンタイルが埋め込まれ、遊びのあるラテンテイストに。テーブル板代わりにタイルを配し、専用のボンドで目地を埋めながら調整。材料はホームセンターやネット通販などで入手できるという。
ポイント
目隠しに花ブロック
ステンドグラスをはめた手作りの木製ドアと入り口付近のテーブル席の間には、花ブロックで目隠しを作った。花ブロックは白いペンキを何度か重ね塗りしただけなので、インテリアに合わせて好みの色にするのもいい。隙間から入る光で明るさも確保できる。
余った材料を楽しく再利用
庭先を彩る木のオーナメント
神里さんのアイデアグッズ壁や床、建具のほか、カウンターや棚、テーブルまで、あらゆるインテリアを手がけたという神里さん。余った木材やペンキを利用して作った、庭先を飾るオーナメントにも注目だ。
三角に切った木にペンキを塗り、くぎでビニールロープを止めた飾りは、見た目にもキュート。表と裏でペンキの色を変えたり、色とりどりのカップに植えた観葉植物と合わせたりと、カラフルな一角は通りからも目を引く。
[DATA]
マリソル
沖縄県北中城村渡口902(地図)
営業時間:AM11:00〜PM9:00(L.O.PM8:00)
定休日:火曜
駐車場:あり
電話:098-989-0874
http://okinawamarisol.ti-da.net/
取 材/藤井千加(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1561号・2015年12月4日紙面から掲載