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2024年11月28日更新
肝斑とシミは違うの?|はじめての美容医療⑧
当山拓也氏(とうやまたくや) 当山美容形成外科 院長
美容医療に関する疑問、質問、あなたのお悩みにお応えします。
肝斑とシミは違うの?
Q1 シミはどういうもの?
A シミは専門用語で「日光性色素斑」とか「老人性色素斑」と言われます。有害な紫外線が体内に侵入しないよう、皮膚の基底層にあるメラニン細胞が仕事をした結果、メラニン顆粒(かりゅう)が発生します。加齢に伴って皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが遅くなると、このメラニン顆粒が皮膚に蓄積することでシミになります。
Q2 肝斑とは?
A 実は肝斑が出来るメカニズムはよく分かっていません。原因の一つにホルモンバランスが挙げられます。そのため、ピルを内服している人、出産後の人に多いと言われます。それ以外にも、日常生活で皮膚を過度にこする、もしくは長年紫外線対策を怠っている人に多いのが特徴です。
Q3 治療法について
A 一般的なシミは、Qスイッチレーザーなどでメラニン顆粒を破壊することが可能です。しかし一見シミと思えるホクロや再発が多いソバカスなどの場合は、複数回の治療が必要になります。一方、肝斑にはレーザー治療が行えないため、正しいスキンケア指導や内服、イオン導入などの治療がお勧めです。
Q4 夏場のシミ治療は避けた方が良いの?
A レーザー照射後は、一時的に色が濃くなる色素沈着という合併症があります。アジア人の場合、40%程度生じると言われています。その原因として紫外線や摩擦が挙げられます。きちんと日焼け止めを使用する、肌をこすらないといった正しいスキンケアができれば、夏でもシミ治療は問題ありません。
Q5 シミの治療をしたら、かえってひどくなってしまいました。
A 実はシミ治療は、治療前の正しい診断と治療後の正しいスキンケアがとても大切です。特にシミと肝斑を合併している場合、肝斑の治療を優先しなくてはいけません。特に沖縄の患者さまはいくつもの種類のシミが混在しており、その場合、シミ治療に時間がかかることもあります。シミ治療は、正しいクリニック選びと根気強い治療が不可欠です。
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教えてくれたのは
当山拓也 氏(とうやまたくや)
当山美容形成外科 院長
『週刊ほ〜むぷらざ』はじめての美容医療
第1947号 2024年11月28日掲載