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2024年1月11日更新

[沖縄スポット]中城若松ゆかりの公園|若松公園|シマ散策(22)

地域の人におすすめのスポットを案内してもらい、その地の魅力を再発見する企画。今回紹介するのは北中城村安谷屋にある「若松公園」。園内には組踊「執心鐘入」のモデルにもなった人物・中城若松ゆかりの史跡が点在。北中城村文化財保護審議委員会の会長、比嘉栄吉さんに案内してもらいました。

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中城若松ゆかりの公園  【若松公園】


安谷屋グスク。琉球石灰岩の丘陵の南北約80メートル、東西110メートルの広さに築かれている。頂上にある殿(トゥン)で安谷屋ノロが祭祀を行ったという
 


北中城村の西に位置する「安谷屋」は村内でも古い集落だ。集落の北側にある通称「安里原」は安谷屋発祥の地といわれ、現在は若松公園として整備されている。比嘉さんは「公園の近隣にある『根所(ニードゥクル)の(ヌ)火の神(ヒヌカン)』は、この一帯に村落で最も古い草分けとされる家『根所(根家)』があったことを示す拝所。ニライ・カナイの遥拝所としての沖縄の古い火の神信仰の名残が見えます。周辺には拝所や井泉が数多くあり、今でも祭祀(さいし)行事の際は、自治会が20カ所ほどの拝所や井泉を巡って拝むなど地域で大事にされてきました」と話す。

組踊「執心鐘入」は、中城若松という美少年が首里へ奉公に行く途中、一宿を借りた宿の女との物語。安谷屋は組踊の主人公のモデルになった中城若松の出身地で、若松の名を冠した公園内には中城若松の墓や屋敷跡が残る。「中城若松は安谷屋の若松ともいい、第二尚氏王統始祖・尚円王(在位1470年~76年)と安谷屋ノロの子といわれています。長じて安谷屋グスクの城主になり、のちに首里に上がって上間村(現在の那覇市上間)の地頭職につき、『章氏』の始祖になったといわれています」

琉球王府によって編さんされた歌謡集「おもろそうし」にもその優しい性根と聡明(そうめい)さが歌われていて、園内にはその歌碑がある。



中城若松の墓。岩の上に塔型の祠がある。

公園内にある中城若松の像
 

園内の多目的広場は、中城若松の屋敷跡。公園は高台で見晴らしが良く、遠くに北谷の街並みと東シナ海を望む

安谷屋の若松のことを歌った「おもろそうし」の歌碑
 



園内に若松の屋敷跡や墓

公園は高台にあって緑が多く広々としている。園内の多目的広場はかつて中城若松の屋敷があった場所とされる。現在は屋敷の火の神だけが残っていて、広場の近くに移されている。火の神のある場所から西に進み小高い丘、通称「ユナファン山」を登ると、頂上に中城若松の墓がある。「墓は琉球石灰岩の大きな岩にあり、裏側の岩下には若松の妻と母親の墓があります」

三山時代から安谷屋の按司(領主)の居城であった「安谷屋グスク」は公園の東側の丘陵にあり、集落の聖地にもなっている。ガジュマルの木の根が張った山道やこけむした石敷きの道を登っていくと、道中に石積みの井泉「イーヌカー」がある。頂上付近は開けた広場になっていて殿(トゥン)(祭祀場)や御嶽(ウタキ)などの拝所が点在している。また、グスクでは琉球王国以前のグスク時代の土器や輸入磁器、陶器などが採集されている。



根所の火の神(ニードゥクルヌヒヌカン)。祠の中に3個の石が安置されている

案内してくれたのは

北中城村文化財保護審議委員会 会長
比嘉栄吉さん

「中村家住宅」で長年、ボランティアでガイドを務めている
電話・098(935)3500


取材/池原拓
『週刊ほ〜むぷらざ』シマ散策 

第1901号 2024年01月11日掲載

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