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2023年9月21日更新

ネパール・イラム|茶畑広がる村 紅茶が名産[やっぱり旅が好き!⑤]

仕事の都合で今でも年に1~2回、故郷のネパールに帰るRai(ライ)・Pujan(プジャン)さん。生まれ育った村イラムは「茶畑が多く、紅茶が名産。緑が広がる地域」と紹介する。



ネパール・イラム
茶畑広がる村 紅茶が名産
イラムの村に広がる茶畑
イラムの村に広がる茶畑(写真提供はライさん)


-イラムはどんなところ?

ネパールの東側に位置するイラムは、標高約1600メートルにあるインド国境近くの村。人口は2万人ほどです。いろいろな民族が住んでいますが、ヒンズー教徒が多い地域です。茶畑が多く、「緑が多い」というのが私の印象。住宅はコンクリートや木造などさまざまです。

首都カトマンズからは車で16時間ほど。飛行機でも行けますが、国民は車で移動する人が大半です。私が住んでいた10年前は、主な移動手段が馬でした。観光でも乗ることができるので、貴重な経験になると思います。電車はなく、観光の際はバス、タクシーなどを利用してください。

ネパールはまだまだ発展途中の国です。エアコンが導入されていない飲食店なども多いので、旅行に行く際は10~11月だと過ごしやすいと思います。



「イラム」の基本情報

国名:ネパール
首都:カトマンズ
言語:ネパール語
通貨(レート):※ネパールルピー1NPR=約1.10円(2023年9月11日現在)

沖縄からのアクセス例:現在、沖縄からイラムへの直行便はなし。成田空港からカトマンズに向かい、その後タクシーなどでイラムを目指す。



-名産は何がある?

一番の名産は紅茶です。近くにあるインドのダージリン地方には、イラムの茶葉がたくさん輸出されています。日本人が水を飲む感覚で紅茶を飲むのがイラムの人々。酪農も盛んなので、ミルクティーにして飲むのが一般的です。村のあちこちに茶畑がありますが、特に、インドとの国境まで10キロほどのカンニャムという地域は広大な茶畑が広がっています。時期によっては茶葉の収穫体験ができるほか、屋台など飲食スペースもあります。さらに、ネパールの民族衣装を着ることができるなど、観光におすすめの地域。ネパールの民族衣装は名字によってデザインが異なるので、その点に注目すると面白いですよ。また、バウダーダムという地域には、紅茶の飲み比べができる工場があるので足を運んでみてください。

おみやげには、紅茶のほか、チーズの加工品「チュルピ」もおすすめ。コドと呼ばれる穀物を使った、伝統的な「ロキシー」というお酒は、泡盛の銘柄の中にも似たような味のものがあります。

 
伝統的なお酒「ロキシー」を製造する様子(写真提供はライさん)
伝統的なお酒「ロキシー」を製造する様子(写真提供はライさん)
 
酪農も盛ん。ライさんの叔父Chandra Songmen(チャンドラ・ソンメン)さんが経営するチーズ工場内(写真提供はライさん)
酪農も盛ん。ライさんの叔父Chandra Songmen(チャンドラ・ソンメン)さんが経営するチーズ工場内(写真提供はライさん)


-イベントなどはどんなものがある?

ネパールで最も大きなイベントは、毎年10~11月(ネパールカレンダーでは6~7月)頃に行われるヒンズー教の祭り「ダサイン」。親族が一同に集まり、ごちそうを食べるので、日本のお正月に近いイメージ。目上の人から、ティカと呼ばれる赤い米を額に貼ってもらい、一緒にお金をもらいます。子どもたちの一番の稼ぎ時なんですよ(笑)。他にも、姉など血縁関係のある女性から、男性がティカをもらう「ティハル」も同時期に行われます。

イラムで特別有名な料理はありませんが、ネパールといえばカレー。村の至る所にカレー屋さんがあります。日本人には辛いと思いますが、辛さを調節してくれるお店もあります。

年配者は英語が話せない人も多いので、翻訳アプリをスマホに準備しておくと安心ですよ。


 

 紹介してくれた人 
ライ・プジャンさん
1993年、ネパール・イラム出身。(株)青空でウェブデザイナーとして勤務。2013年から沖縄に移住。19年、自身が代表を務めるWEB制作会社をカトマンズに設立した。沖縄の「時間がゆっくり流れるような雰囲気」が好き。

聞き手・比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』やっぱり旅が好き!<5>
第1885号 2023年9月21日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
真面目な話からくだらない話まで、「読んだ人が誰かに話したくなる情報」
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