[タイ深発見]タイの風情を列車で〈11〉|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2021年11月18日更新

[タイ深発見]タイの風情を列車で〈11〉

タイ国政府観光庁で働く冨松寛考さんが、タイの観光地や食べ物、人々の暮らしぶりを連載で紹介。今回は、列車で巡る旅の見どころについて取り上げます。

タイの風情を列車で

絶壁の横を通るカンチャナブリーへの鉄道

車や電車とは違う目線で、タイの風情を感じることができる、列車の旅について今回は紹介したいと思います。タイの列車は、首都バンコクを起点に、北の都市チェンマイまでの北本線、ラオスとの国境の町東北部(イサーン)につながる東北線、東部のカンボジアとの国境の町アランヤプラテートまでの東線、マレーシアとの国境の町ナラティワートまでの南線があり、各方面に移動することができます。ちなみに南線は、マレーシア、シンガポールにつながる通称「マレー鉄道」です。

各路線の中でも代表的なポイントを紹介します。まずは、世界遺産の町アユタヤ。アユタヤへは北本線・東北線の列車が通過することが多く、バンコクから1時間半程度の移動なので、初めての列車旅には最適。ビルが立ち並ぶ都会のバンコクを抜けてしばらくすると、田園風景が広がる景色に変わります。

日本で引退した車両が活用され、鉄道ファンにとって人気の路線となったのが、バンコクとチェンマイを結ぶ北本線の寝台列車です。約13時間の移動ですが、夕暮れのバンコクを出発して北上し、広大な大地を照らす朝焼けと共に迎える朝は格別です。

東北部の玄関口となるナコーンラーチャシーマーが分岐点となり、北と東に進む東北線は、赤土と畑が広がる同じ風景が続くので、時間に余裕がある際に。ノーンカーイから車に乗り継ぎ、陸路国境を越えてラオスの首都ビエンチャンに行くこともできます。南線は小説「深夜特急」にも登場するマレー鉄道の旅として楽しむのにおすすめです。

● 見どころは駅にも ●

駅を楽しむなら、バンコクから南へ3時間で到着するホアヒン駅が有名。王室の避暑地としてタイで最も美しい鉄道駅と言われるホアヒン駅のプラットホームには、かつて王室が利用した専用待合室が今も残っています。そのこぢんまりとしながらも品の良いたたずまいが、ロイヤルリゾートとしての歴史を物語っています。

西部方面のカンチャナブリーへの鉄道の旅では、映画「戦場に架ける橋」の舞台としても有名になったクウェー川鉄橋を通過した後が見どころ。終点に向かう途中の絶壁の横を通過する区間で、第二次世界大戦当時の過酷な鉄道建設の面影を感じることができます。

また、駅の手前に市場があるメークロン駅の路線も魅力的。普段は市場の商品やテントが線路の上に広げられ、列車が通る際にはそれらが片付けられます。列車のすぐ両脇に露店がある風景は珍しいと思います。

クウェー川鉄橋を通過する鉄道

バンコクの歴史ある建造物、フアランポーン駅

タイで最も美しい王室専用待合室があるホアヒン駅

メークロン駅に向かう鉄道。線路の両脇で開かれている市場の様子が見られる
 

タイ国政府観光庁のHPでは、さまざまなタイの情報や写真を公開しています。下記のURLからアクセスを。
https://www.thailandtravel.or.jp/




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LET'S TRY! ひとこと タイ語

タイ語で「車」は「ロット」と言い、列車のことは「ロット ファイ」と呼びます。「ファイ」の部分は「火」を意味しています。
郊外を結ぶタイの鉄道は、ディーゼル機関車と気動車です。


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 執筆者 
とみまつ・ひろのり
タイ国政府観光庁福岡事務所マーケティングマネージャー
とみまつ・ひろのり
◆タイ国政府観光庁 福岡事務所
092(260)9308 メール info@tatfuk.com
公式サイトは「タイ」で検索! タイ国政府観光庁のインスタグラムなど公式SNSでは毎日タイの情報をお届け中!



「タイ深発見」のバックナンバーはこちらから。
『週刊ほ〜むぷらざ』タイ深発見<11>
第1789号 2021年11月18日掲載

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