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2021年6月17日更新

[タイ深発見]善の行いが来世につながる〈6〉

タイ国政府観光庁で働く冨松寛考さんが、タイの観光地や食べ物、人々の暮らしぶりを連載で紹介。今回は、仏教徒が多いタイならではの善行の考え方や人々の習慣を紹介する。

 

善の行いが来世につながる


タイ仏教では、魂が前世・現世・来世とつながると信じられ、前世の行いによって現世があり、現世の行い次第で来世がさらに良くなるという考えがあります。そのため、善徳(ブン)をいかに積むかが大切と考えられ、善の行いはタンブンと言われます。

朝6時頃、僧侶が修行として托鉢(鉢を持って各家の前に立ち、経文を唱えて米や金銭の施しを受けること)で街中を歩きます。住民が家の前などで僧侶が来るのを待ち、寄進する姿はよくある光景。注意点は、履物を脱いでその上に立つか、はだしで地面に立って寄進を行うこと。はだしの僧侶よりも高い位置からお供えするのはご法度と考えられているのです。

生き物を解放する行為もタンブン。場所によっては寺院の周辺でかごに入った鳥や魚が売られており、それを購入して放つ光景を目にすることも。観光客も同様に体験することができます。

托鉢のため、はだしで列をなす僧侶たち。住民もはだしで地面に立って寄進を行う
托鉢のため、はだしで列をなす僧侶たち。住民もはだしで地面に立って寄進を行う

女性は僧侶に触れない

タイの仏教では出家するのは男性だけ。僧侶は227の戒律を守りながら修行をしているのですが、禁止事項の一つに「異性に触れる」ことがあります。托鉢の際にも直接の手渡しは触れることになるため、触れないように注意を。僧侶から何か受け取る際は、布などの上に置いてもらい、そこから手に取れば、間接的な接触となるため、問題ないとされています。観光で訪れた際、僧侶の袈裟の美しさに思わず声をかけて写真を撮ったりする時は特に注意が必要ですね。

出家は親に対してのタンブンでもあります。出家が出来ない母のためにする男性もおり、母親にとってはこの上ない喜びのようです。


曜日ごとの仏像も

タイでは、自身が何曜日生まれであるかを知っておく必要があります。タイには曜日ごとの仏像があり、タイの人は寺院の本堂脇に設置されている曜日仏に参拝した後に本堂の仏像に参拝するのがほとんど。日曜日から順に並べられた曜日仏は、「水曜日の夕方以降生まれの仏像」や「全曜日対応」の仏像を入れると9体あるところが多く見られます。皆さんもご自身が何曜日生まれか把握しておくと良いですよ。ちなみに私は火曜日生まれなので、涅槃仏が曜日仏。横になっている姿を見るとちょっと癒やされます。

曜日仏の中でも最もすごいと言われているのが土曜日の曜日仏。修行中の釈迦が七つの頭を持つ蛇の神(ナーガ)に鎮座し、釈迦を邪魔しようとする悪や雨風からナーガが釈迦を守ってくれているとされています。
 
寺院周辺で販売されているかごに入った鳥や魚など
寺院周辺で販売されているかごに入った鳥や魚など

曜日仏
日曜日から順に並べられた曜日仏

タイの主な仏教行事
①マカブーチャー(2~3月頃):釈迦の弟子1250人が  事前の約束なく釈迦の下に一堂に会したことを祝う日。

②ウィサーカブーチャー(5~6月頃):釈迦が生まれ、 悟りを開き、死んだとされる仏教上で最も重要な日。

③アーサーラハブーチャー(7月頃):釈迦が5人の弟  子に教えを説いて、仏(仏陀)・法(仏法)・僧(僧侶) の三宝が完成した日。

④カオパンサー(7月頃):アーサーラハブーチャーの  翌日。僧侶が雨季の修行のため、寺院に籠もり始める日。

⑤オークパンサー(10月頃):雨季の終わりとともに3  カ月間の僧侶の厳しい修行が終わる日。

※これらの行事は新月・満月に合わせるため、毎年開催曜日が異なる。また、これらの日はアルコールが販売禁止になる。

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LET'S TRY! ひとこと タイ語
タイでよく使う言葉に「サバーイ」(元気、快適の意味)があります。「お元気ですか?」と聞くときは、「サバーイ ディー マイ クラップ(男性)/カー(女性)と言えばOKです♪

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とみまつ・ひろのり

 執筆者 
とみまつ・ひろのり
タイ国政府観光庁福岡事務所マーケティングマネージャー


◆タイ国政府観光庁 福岡事務所
092(260)9308 メール info@tatfuk.com
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「タイ深発見」のバックナンバーはこちらから。
 
『週刊ほ〜むぷらざ』タイ深発見<6>
第1767号 2021年6月17日掲載

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