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2020年9月3日更新

野外活動ヒントに ランタン、ご飯作り|身近なモノで照明&炊飯をー防災編ー〈5〉

野外活動で得た知識や経験は、いざというときに役に立つものばかり。アウトドアの達人がそろう県キャンプ協会のメンバーに災害時に役立つ簡単なランタンの作り方とポリ袋でご飯を炊く方法を教えてもらった。

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 身近なモノで照明&炊飯 

「何が使えるか」を意識

台風の多いこの時期、心配なのは停電や断水。県キャンプ協会の中山良正さん(76)は「災害時は、できる限り落ち着いた行動を心掛けることが大事。不便を少なくするために役立つのが、野外活動で得た知識や技術、アウトドアグッズ。災害時にも必ず生かせます」と話す。

停電が長時間に及んだ場合、どうすればいいか。「まずは、明かりの確保から。キャンプをする人はランタンなど照明器具がすぐに使えるが、そうでない人も家にあるものを使うなど、普段から『何が使えるか』と代用品を使う意識をすることを心掛けたい」と同協会副理事長の玉城譲治さん(71)。

牛乳パックのような紙パックと懐中電灯を使いランタンを作ってみよう=下①参照。明かりを囲み語り合う、家族だんらんを楽しむいい機会にもなるはずだ。

食事に関しては、温めるだけで食べられる非常食を常備しておくと便利だが、多くの家庭にあるカセットガスコンロを使って、ポリ袋を使ったご飯の炊き方も知っておきたい。そのアイデアはガスが止まった際に重宝し、節水にもつながる=下②参照。

台風時はもちろん、災害に備えて防災グッズを準備している人も多いが、防災袋の中身の確認や点検はあまりなされていないことも多い。

中山さんは「例えば、ロープが入っていても、使い方が分からないという人も多い。何が入っているかのチェックはもちろん、どう使うかなど、シミュレーションも重要」と話す。習慣的に家のやかんを常に水で満たしておく、台風が接近していると分かったら、風呂おけに水をためておくといったことを習慣化しておくことも大事という。





右奥の四角柱が牛乳パックを使ったランタン。ほかにもグラスを活用するなどアイデア次第でさまざまな空間を演出できそう

 


牛乳パックでランタン

 

 ① 牛乳パックでランタン作りに挑戦! 



1 赤い線の部分(パックの開け口の面)をハサミなどで水平にカットする。

2 カッターで、ラベルの端の部分から、縦と横に真っすぐ切れ目を入れ、ゆっくりはいでいく。刃が中に貫通しない程度の力加減で行う。

3 上のようになったら、好みで高さをカットしたり、面に模様を描くのもいい。

4 懐中電灯を立てて、その上から牛乳パックをかぶせる。
※懐中電灯の代わりに百円均一などで購入できるLEDキャンドルも使え、優しい明るさが幻想的な空間を作り出す。通常のロウソクを使う場合、パックの開いている口を上にする。引火に注意すること。

 


ポリ袋を使いご飯を炊く方法は子どもたちにも簡単にでき、大喜び

簡単! ポリ袋でご飯

 ② ポリ袋を使いご飯作りにチャレンジ 



ポリ袋にカップ2分の1のお米(約90g、1人前)を入れて、同じくらいの量の水を入れる。米1に対し水1.1か1.2の割合で入れる。

袋にお米と水を入れたら、袋の中の空気を抜き、袋の上の方をしばり、20分ほど浸けおきする。

浸け置きしている間に鍋に水を入れ、強火で沸騰させておく。沸騰したお湯に、お米と水が入った袋を入れ、強火のまま20分ほど炊く。火を止め20分蒸らす。

袋からご飯を取り出し、完成。袋を開け、ふりかけを振るなど好みでおにぎりにするのもいい。
※ポリ袋でご飯を炊くことで、時間短縮でき、鍋や手を汚さず作業ができるのがポイント




教えてくれた人

県キャンプ協会会長の中山さん(右)と副理事長の玉城さん。同協会では、新型コロナ感染症対策を徹底し、活動を行っている
 

◆沖縄県キャンプ協会
☎080(1701)6694


編集/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』ハピフルCAMP 防災編
第1726号 2020年9月3日掲載

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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