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2017年7月27日更新

女性器の悩み・治療に特化|教えて!ドクター当山<194>

デリケートゾーンに関する悩みは人には相談しにくいもの。当山美容形成外科では、そうした女性器に特化した診察・治療を行う「婦人科形成」をことし6月に開設した。開設の経緯や治療内容について、同院の當山護会長と担当医である高間久美子医師に聞いた。

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6月に「婦人科形成」を開設

コンプレックスや不快感
女性医師が女性目線で対応

―開設の理由は?
当山
デリケートゾーンの悩みは、毛深さをはじめ、性器の色や形にコンプレックスを抱えていたり、痛みや臭いといった不快感を感じている方までさまざま。特に性器に関しては人知れず悩んでいる方が多く、当院にも以前からそうした方々が来院されていました。
ただ、これらの治療は手術が主であり敷居が高いイメージがあること、また「女医さんにみてもらいたい」とのお声も。そこで常勤の女性医師が女性目線で的確な診察・治療を行う「婦人科形成」を開設したわけです。
 

産後の膣のゆるみ引き締め
欧米ではポピュラーな手術

―どのような悩みが寄せられているのでしょうか? 治療法と合わせて教えてください。
当山
経産婦に多いのは、出産を繰り返すことで膣がゆるんだり、出産時の会陰裂傷の後遺症で膣が広がってしまい、夫婦関係がうまくいかないといったもの。治療法としては膣縮小術を行います。
具体的には膣の奥深くから左右の肛門挙筋を寄せて縫い合わせ、膣内や膣口を引き締めるというものです。手術は静脈麻酔下で行う場合、当日に帰宅でき、全身麻酔下で行う場合は当日のみ入院が必要ですが、翌日よりシャワー浴は可能。溶ける糸で行うため抜糸も不要です。避妊リングを入れている方でも手術可能で、夫婦生活は1カ月ほどで再開できます。

高間
20~30代に多いのは「小陰唇が大きいのでは」「左右の形が違う」と悩む声です。それ自体は膣を保護する大切な役割があり、大きくても異常があるわけではありませんが、下着に擦れて痛みを伴ったり、大陰唇との間に汚れがたまりやすく臭いの原因になることも。そのため、特殊な塗り薬と局所麻酔で小陰唇縮小術を行います。手術は30分~1時間程度で4日後に抜糸を行います。そのほか、処女膜再生術も行っています。
 

―読者にアドバイスを
当山・高間
日本では婦人科形成自体ご存じない方も多いのですが、欧米ではポピュラーな治療法の一つ。今後は沖縄でも増えていくことでしょう。また、顔と同じように女性器も加齢とともに変化を認めます。たとえば膣の粘膜も加齢と共に薄くなり、分泌物も減少します。将来的にはそうした悩みに対するヒアルロン酸注入も取り入れたいと考えています。



同院の「婦人科形成」 マンガで解説!

同院ホームページでは、婦人科形成についてマンガ(左)で分かりやすく解説している。興味のある方や詳細を知りたい方は「当山美容形成外科」で検索を!



女性器の部位の名称


 




護会長(左)と高間先生

當山護 氏
当山美容形成外科 会長

東京医科大学卒業後、東京警察病院形成外科に国内留学。その後、日本形成外科学会評議員や日本美容外科学会会長を歴任している。当時最新の形成外科、美容外科の知識を持って帰沖、当山美容形成外科院長に就任。以来、常に新しい技術を導入し、顔のシワ取り、脂肪吸引、脱毛、植毛などに積極的に取り組み、現在もわが国の美容外科のリーダー的存在である。日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本臨床形成外科医会元会長・理事。第24回日本美容外科学会会長。日本形成外科学会専門医・日本美容医療協会認定医・日本医学脱毛学会認定専門医・国際美容形成外科学会正会員(ISAPS)・那覇市医師会元会長。沖縄県医師会元副会長。第37回日本医学脱毛学会会頭、皮膚腫瘍外科指導専門医(形成外科)。2012年秋の叙勲「旭日雙光章」受章。2013年5月国際美容医療研究会会長。2014年日本美容外科学会名誉会員。2015年11月「日本医師会最高優功賞」受賞。2017年6月当山美容形成外科会長に就任。

高間久美子 氏
当山美容形成外科 医師

1996年金沢医科大学医学部卒業。慶応義塾大学病院精神神経科。横浜市立市民病院、神奈川美容クリニック、聖マリアンナ医科大学病院形成外科、聖マリアンナ医科横浜市西部病院などで勤務。日本形成外科学会会員。日本美容外科学会会員。



院長就任あいさつ

次の100年に向け 沖縄の方々と共に

當山拓也院長|当山美容形成外科|ファンオキナワ
常日頃から「教えてDr当山」をご愛読いただき誠にありがとうございます。6月より當山護の後を引き継ぎ、当山美容形成外科の院長に就任いたしました當山拓也と申します。当院は祖父當山堅次の代から続いて私で3代目になり、今年で65周年を迎えることができました。形成外科・美容外科を標榜した個人のクリニックが3代続いて存続している例は世界でも珍しく、沖縄の地でこれからも形成外科・美容外科を提供できることを大変うれしく思っております。
科学の進歩とともに医療技術は驚くほどのスピードで進化を遂げています。しかし人が人を思いやる心、われわれ医師が患者さまに接する想いはどんな時でも変わりはありません。65年間、沖縄の方々と歩んで来た想いを胸に、次の百年へ向かって歩んで行きたいと思っております。



<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com
Eメール info@touyama.com

※次回は「ニキビ外来」です。


<過去記事一覧>
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<194>
第1567号 2017年7月27日掲載

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