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2016年5月19日更新

美容外科の最新治療を分かりやすく伝える「特別講座」|教えて!ドクター当山<180>

いつまでも若々しく、美しくいたいのは女性の願い。そこで当山美容形成外科では特別講座を企画。県外から来沖する2人の医師が気になるシワやたるみを解消するヒアルロン酸やボツリヌス菌療法、最新の施術などを紹介。最先端の情報や正しい知識を身に付ければ美容外科がぐっと身近にもなるはず。今号では講演の聞きどころを同院の當山護院長に伺った。

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美しさを保つための方法を学ぶ


最先端の治療や施術聞く 老化やその対処法を講演

-どのような講座ですか?
当山 この特別講座は皆さんに美容外科の最新の施術や私たちの取り組みなどについてお伝えしたいと考え、毎年1回企画しています。国内外で活躍中の現役の医師をゲストに招き、最先端の情報と生の声をお話ししていただきます。2人とも経験が豊富で、話し方もうまい。気になることを直接聞くこともできます。

美容外科の分野は敷居が高いと感じるようですが、実は多くの人が施術した経験を持っているんです。例えばシミやイボなどの切除、脱毛、毛生えなど。施術によっては手術の必要がなく、リスクも少ない。今回、講演で紹介するヒアルロン酸やボツリヌス菌療法もそのひとつです。

-どんなことが聞けますか?
当山 老化やその対処法、さらにはいつまでも美しくいるための方法なども話してもらいます。
非手術やできる限り患者さまの体への負担を減らした「低侵襲医療」の仕組みなども説明。具体的にいうと内出血や腫れを減らす方法、痛くない施術など。これら私たちが普段から実践するリスクが少ない施術もお伝えします。


非手術や低侵襲で治療 予防の観点も大切

-先生が注目する点は?
当山 今回お話しいただく古山登隆先生は日本の美容医療のリーダーの一人です。ベテランの形成外科医が美容医療にどのように取り組んでいるか、ボトックス・ヒアルロン酸などフィラー注射についてお話ししてもらいます。
皮膚科の小柳衣吏子先生は上手に美しく年を取っていこうという考え方の「ウェルエイジング」を探求する皮膚の専門家。美容医療における皮膚の取り扱いなど、私も興味があります。

ヒアルロン酸で言えば、糸を使ってシワやたるみなどを引き上げる施術との組み合わせですね。ヒアルロン酸は注入した薬剤を溶かす薬もあるので仕上がりも調整でき、比較的使い勝手もいい。また低侵襲の治療や手術との組み合わせなどやり方が増えてきています。

診断も医師が目視するだけでなく、機械で肌の水分量やシワの深さなどを計り、数値化できるようになりました。これからもっと発展してくると思います。
また、予防の観点も大切。シワやたるみが目立ってからの治療でなく、気になり始めの、いわゆるお肌の曲がり角を迎えた人たちへのアプローチも考えたい。

-読者に一言お願いします。
当山 当院には医師や看護師ら合わせて25人のスタッフがおり、「総合力」を合言葉に患者さまに日々向き合っています。美容外科は他の分野と違い、治療が終わると来院されることも減ります。しかし、フォロー、保証は生涯続きます。ですから、なによりも術後の声が大切です。良かったことだけでなく、悪かった部分についても教えてほしい。
これが患者さまのより高い満足度、ひいては医師のステップアップにもつながるのです。
次回は「ハイドロフェイシャル」について紹介する予定です。
 

ヒアルロン酸とボツリヌス菌療法の治療とは?

●ヒアルロン酸
体内で自然に作られ、年齢を重ねるにつれ減少する成分。そのため、皮膚とのなじみがよいのが特徴。ヒアルロン酸が減ると、肌のハリがなくなり、表面も乾燥してしまう。
手術をせずに額や頬、ほうれい線など気になる部位に注入。シワを埋めたり、溝を盛り上げたりするために使われる。その注入量などは部位によって異なる。
注入後溶かす薬もあるので、術後の仕上がりの微調整なども可能。

●ボツリヌス菌療法
土や海、食品など、幅広い環境に分布し食中毒の原因菌としても知られている菌を使った治療法。
ごく少量のボツリヌス菌を筋肉に注射、筋肉の緊張をほぐすことで眉間や目尻などにできた細かいシワを解消させることができる。ほかにも、顔面けいれんや多汗などの治療にも使われる。

NEWS
「3代目」つながる美容医療の道
当山美容形成外科では、ことし4月より當山護院長の長男で美容外科医の當山拓也氏を副院長として迎えた。拓也氏は同院の3代目で今後は當山院長とともに親子で協力しながら、沖縄の美容外科分野の発展を目指し、取り組みを続けていく。
當山院長は「県外で技術を磨いてきた息子とともに沖縄ならではのやり方を考え、尽力していきたい。技術はもちろん、経営の面でもよく話し合い、次の世代にバトンをつなげたい」と話した。


當山院長(左)と拓也氏 (当山美容形成外科提供)



當山 護 氏
当山美容形成外科 院長
東京医科大学卒業後、東京警察病院形成外科に国内留学。その後、日本形成外科学会評議員や日本美容外科学会会長を歴任している。当時最新の形成外科、美容外科の知識を持って帰沖、当山美容形成外科院長に就任。以来、常に新しい技術を導入し、顔のシワ取り、脂肪吸引、脱毛、植毛などに積極的に取り組み、現在もわが国の美容外科のリーダー的存在である。日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本臨床形成外科医会元会長・理事。第24回日本美容外科学会会長。日本形成外科学会専門医・日本美容医療協会認定医・日本医学脱毛学会認定専門医・国際美容形成外科学会正会員(ISAPS)・那覇市医師会元会長。沖縄県医師会元副会長。第37回日本医学脱毛学会会頭、皮膚腫瘍外科指導専門医(形成外科)。2012年秋の叙勲「旭日雙光章」受章。2013年5月国際美容医療研究会会長。2014年日本美容外科学会名誉会員。2015年11月「日本医師会最高優功賞」受賞。

■この記事に関する問い合わせ先  医療法人形成会 当山美容形成外科 098(867)2093
http://www.touyama.com Eメール info@touyama.com

 

インフォメーション

ジャパンビューティーと老化について
~日本人の美しさとは何か?~

2016年5月29日(日) 開場13時30分 開演14時~16時 無料
会場:沖縄パシフィックホテル2Fワイケレの間(那覇市西3-6-1)
問い合わせ先 098(867)2093 当山美容形成外科


講演の講師紹介

古山登隆先生
自由が丘クリニック理事長

高齢社会において、見た目の老化と、その対処法とは? また、いつまでも美しくいる方法はあるのか? など、「見た目の老化」のメカニズムについてお伝えします。
何に気を付けたらいいか、といった解決法を中心に、「美と老化」「ジャパンビューティー」についてお話しします。
プロフィル/日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会評議員、アラガン社「ボトックス注入顧問指導医」点滴療法研究会 超高濃度ビタミンC点滴認定医 1980年北里大学医学部卒業同大学医学部形成外科入局、89年医学博士取得北里大学形成外科講師、91年日比谷病院形成外科医長、95年自由が丘クリニック開設、2005年横浜市立大学医学部非常勤



小柳衣吏子先生
アオハルクリニック院長

私がお話しするのは美容皮膚科について。皮膚も臓器、メスをつかわず肌という臓器を治します。
きれいな肌はカラダが綺麗ということの現れなんです。全身の老化のメカニズムを知って、カラダの中を綺麗にすると結果としてお肌もきれいにというのが、私たちの活動です。
アンチよりウェルなエイジングを目指します。
プロフィル/順天堂大学医学部 皮膚科助教授(非常勤)
日本美容皮膚科学会会員、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医常勤講師。1999年順天堂大学医学部卒業。2011年、アオハルクリニック院長に就任、現職。

 

特別講座「ジャパンビューティーと老化」より|教えて!ドクター当山<181>

 
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<180>・第1505号 2016年5月19日掲載

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