台風６号が過ぎ去った後からクーラーの水漏れが始まった。水滴もポタポタから次第にボタボタと大粒になり、バケツで受け止めていたのを猫が不思議そうに眺めていたので、飲んだら困るなと思い家電屋さんに連絡。台風後で忙しいのか修理に来るのに時間がかかると言われ途方にくれた。購入してまだ５年しかたっていないクーラーなので、買い替えるにはちょっと早いかなと思っていたら、ＤＩＹ好きな家族がここぞとばかりに工具箱から真空ポンプを出してきて、どうにかこうにかパイプの中のゴミを取り出し、とりあえず自力で直した。オーッと羨望（せんぼう）のまなざしを向けると「まぁこれくらいはね」と照れながらもうれしそうだった。そしてそれから約ひと月。残暑はまだ厳しいのにあの水漏れの後からクーラーの冷えが悪い。室内温度を20度くらいに設定しても（いつもは28度）、汗をかきながらこの原稿を書いている。秋風が吹くまではしばらく手持ちハンディーファンとかき氷で暑さをしのぐことにした。



この夏、実家では洗濯機と冷蔵庫がほぼ同時に壊れた。私が実家にいるころから使っていた大きな冷蔵庫。30年以上よく働いてくれた。冷蔵庫はないと困るので至急探しに母と家電センターへ。年寄りの２人暮らしなので、ほどほどの大きさでいいというリクエストにピッタリなサイズを見つけホッとしていると、キャンペーン中なので福引をどうぞと言われ、クジを引くと５等の二酸化炭素濃度計が当たった。母は「宝くじが当たればいいのに」とポツリ。７億円や高額当選が続々！　という新聞の文字に、宝くじを買い続けている母は「もうすぐですよ！　って売り場の人にこの前言われたのよ！」とうれしそうだった。



ところで久しぶりにのぞいた電気屋さんは、美容家電が勢いよくコーナーを広げていた。人気の家庭用脱毛器具なんて“家族みんなで”をキャッチコピーにお父さんお母さんに娘息子みんなで脱毛器を使う時代が到来したのか！　と感慨深かった。



旧盆も無事に行われ、４年ぶりの道ジュネーもにぎやかだった。
スーパーブルームーンの影響でウークイの夜は、みんなが夜空を見上げ幻想的な月見も楽しんだ。
そして暦はあっという間に９月を迎えた。
いろんな意味でしみじみ。