地元の人がやらない観光 もったいない観光客との線引き|金城真知子さんのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

金城真知子

2023年8月17日更新

地元の人がやらない観光 もったいない観光客との線引き|金城真知子さんのコラム

3人の子育てワーキングママ金城真知子が「ホッとする沖縄時間vol.91」をつづります。

夏休みも、もうすぐ終盤。
お子さんがいらっしゃるご家庭は「夏休みの思い出作り」って、どうしてますか?

旅行やホテル泊をすると、胸を張って「今年の夏は◯◯に行きました!」って言えるんですが、、、今年のわが家の夏は、旅行の計画もなくって(笑)

子どものリクエストで、アニメグッズ専門店に行ったり、市民プールに行ったり、
PTAが企画したランタン作りに行ってみたり・・・小さなお出かけをチョコチョコと。

そんな中、昨年から釣りにハマった娘が、
「また釣りがしたい〜!」「ダイビングとかやってみた〜い!」
というので、思い切って「船釣り体験ツアー」を利用してみたんです!

今回は、子育て世代の私たちが、観光客向けサービス体験記をコラムでつづっていきます。



〜〜 夏休みに何しよう?って決める時 〜〜 

私たちの体験記を語る前に
ちょっと、読者の皆さんに質問です!

地元の観光地や雑誌に紹介されるスポットって、よく利用しますか?
観光客向けの「体験型アクティビティー」っていかがでしょう?

多くの人が、あまり利用しないと思うんですね。
あったとしても「友人が来た時に案内する」って感じかな(笑)

地元なので、風景も見慣れているから

・わざわざお金払わなくっても
・観光客向けは割高だし
・自分たちで用意できるし、、、

って感じで、特別感もない日常に
ちょっと割高なお金を払いたくない気持ち。

近所の海でバーベキューするなら、
地元の肉屋さんで、お肉一式注文しながら鉄板も借りたり

マリンレジャーにお金をかけるよりは、
シュノーケルでいいかなーとか、
日焼けしたくないし、やっぱ泳がなくっていいかな、とか(笑)

夏休みのイベントでも、
小学校から、どっさりもらってきた
チラシや割引券の中から選んでみたり、

行政がやっている「親子で参加する◯◯会」を探したり、
お金をかけずに手軽に済む方法を探してしまう。
(書きながら、ちょっと恥ずかしい。。。)

そんな感じだったので、観光系の雑誌を見ても

「これは観光客向け」だから
頭の中で「私の家族向けではない」って
線を引いてしまっていたところがあったんです。

〜〜 観光客向けサービスを利用してみたら 〜〜 

そんなわが家。
娘の「釣りしたーーい!」のリクエストに応えたくても、
夫婦そろって釣りざおも持ってなければ釣りの知識も経験も浅い。

親戚に釣り好きなおじさんが居るけど、
またお願いするのも悪いよねー、と意見がまとまり、
「手ぶらでOK、初心者OK! 船釣り体験ツアー」に申し込みました。

実際、出発する漁港に行ってみると、
利用者は、外国人も含めて7組とも観光客ばかり!!
地元民は私たち1家族だけでした。

「こんなに参加者がいるんだ〜」と驚きながらも(ちょっと失礼)

初めて船釣り体験をしてみたら、これが
めちゃくちゃ楽しかったんです!!!



手ぶらでOKな文字どおり、
釣りざおもエサも、ライフジャケットも全て完備。

船長さんが、釣り方を教えてくれる上に、
子どもたちのエサも付けてくれるし、写真も撮影してくれる。

浅瀬のサンゴ礁付近にいる沖縄の地魚釣りだったので、
スーパーには並ばないような、カラフルな魚たちばかりで
沖縄の海で釣れる魚の解説までしてくれる!

・小さい魚は返してあげようねー
・こんなに豊かな海を守っていきたいよね!
・沖縄の海ってすごいね!

楽しみながら、環境教育までできちゃう♡

ついでに20センチ以上の魚は、お持ち帰りOKだったので、
You Tubeで魚のさばき方を見つつ
実家の母親においしい調理法を教えてもらいながら

・キツネウオのマース煮
・グルクンの刺し身
・キツネウオの唐揚げ

と、釣った魚をおいしく頂くこともできました。




〜〜 親として、特にうれしかったこと 〜〜

そして、今回親として1番ありがたかったのが
子どもの世話をする側じゃなく
「一緒に釣りを楽しんでOK」だったこと!

子供が小さい時の家族イベントって、計画するのは親側なので、
準備から片付けまで、全て親がやることが多いですよね。

体験している途中も、子どもにレクチャーしたり、見守ったりするから
終わった後、案外どっと疲れる(笑)

それが、今回まるっとプロにお任せできたことで、
「親がやらなきゃ」から離れることができて、
夫婦も一緒に楽しむことが出来たんです♡



〜〜 家族内のゴタゴタもあったけど 〜〜

実際は、恥ずかしい話ですが
参加する前から家族内でのゴタゴタがあったんです。

車で数十分の漁港から出発するご近所の「船釣り体験ツアー」だから
子どもたちからは、簡単に断られそうになって、

・家で留守番しておくよ(行くの面倒くさい)
・船酔いしたくないから、行くの嫌だぁ
・オレは、やりたいって言ってないし(汗)

「家で待ってる!」とか言い始めて、険悪ムード。

船酔いするかもしれないし、
釣れないかもしれないけど、

それも全てが、経験だから「まずやってみよう!」と
何度もなだめて、説得して
しぶしぶ、ついて来てもらったことも事実。。。

やったことないから
「ちょっとめんどくさい」「おっくうだなー」を乗り越えた先に、
新しい経験や楽しさが待っていることも
体感してほしかったから。


沖縄に長年住んでいても、これまで
「あれは観光用」って線を引いてしまって
経験できなかった、海の遊び。

地元のことなのに
豊かな自然も遊び方も、気づかないままで
過ごしてしまうのは本当にもったいないことかもしれません。

遠くに旅行するのも、もちろんすてきだけど
時には、親子で「沖縄の観光体験」してみるのも、
新しい発見が満載かもしれませんよー〜。

今年の、わが家のイチオシです!




金城真知子さんのコラム[カテゴリー:子育て 大人女子を応援]

 

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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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