両親が育んでくれた「つながり」のお年玉|金城真知子さんのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

金城真知子

2023年1月16日更新

両親が育んでくれた「つながり」のお年玉|金城真知子さんのコラム

3人の子育てワーキングママ金城真知子が「ホッとする沖縄時間vol.86」を綴ります。

新しい年を迎え、気がつけば1月も、もう中盤。
年末に子供がはやりモノにかかってしまったため、お正月は家族みんなでひっそりと。親戚周りもせず看病の時間で、気がつけば新しい年に「なっちゃっていた」感覚だった。
 

〜〜 お正月ピクニック 〜〜


実家にも新年のあいさつに行けずじまい。

申し訳なく母親に電話をすると
「こればっかりは仕方ないさぁ〜」と明るく笑い飛ばしながら、

母方のお正月の集合日が少しずらして成人の日に決まったことや、イトコや子供たちも集まるからコロナ前まで恒例行事だった『一斉のお年玉交換会』をその時にするよ〜!と教えてくれた。

さらに今年は新しい試みとして
本家ではなく「公園で集まる」ことも新鮮だった。



確かに、屋外なら気楽にみんなと会える。

もともと母親のきょうだい(私にとってのオジちゃん、オバちゃんたち)は、
お正月にバーベキューを取り入れたり、釣ってきた魚をその場でフライして振る舞ったりと、伝統の型にとらわれず「みんなが喜ぶこと」を楽しむ柔軟な人ばかり。

もしかしたら「お正月ピクニック」も、
今後コロナ禍の新しい正月スタイルに変わるかもしれない。

ちょうどわが家の自粛期間も終わるころだし、
お正月ピクニックをワクワクしながら楽しみに待っていた。





〜〜 ブルーシートでお花見気分 〜〜


集合場所は、平和記念公園の敷地内にある公園側とのこと。
巨大遊具が新設されてから初めて行ったので、その広さに圧倒されてしまった。

慰霊の日にテレビに移される式典会場の向こう側には、
こんなに広大な敷地が広がっていたなんて。。。
ウチナーンチュなのに、やっぱりまだまだ知らないことばかり。

抜ける空と緑。遠くに見える水平線。
そして1月とは思えないくらい温かで柔らかい日差し。
全部とにかく気持ちがいい。。。

そのうち、どかんと広げた「ブルーシート」に
オジちゃんオバちゃんたちの姿を発見!

久々に会うイトコたちの顔ぶれ。
会えない2年の間で増えた赤ちゃん親族。

久しぶりに会えたうれしさで、
小さくジャンプしながら、子供のようにハシャイでしまっていた。





〜〜 たくさんのお年玉 〜〜


その後、しばらく子供たちと遊具で遊んでいると、
長男おじさんから「集合」がかかった。

お年玉交換会、スタートの合図。

母親は6人兄弟。
その孫世代までの集まりなので、上は70代から下は0歳児まで
6家族の3世代の大人数のにぎやかさ。
(会社のお花見会みたいな大人数)

子供たち一人一人、お年玉袋に書いた名前と、
成長した顔を確認しながら配り始める。

見ないうちに大きくなっているイトコの子供たち。
「えーーー、もう何年生なったわけ?」「もう部活始めてるの? すごいね!」って
3年ぶりのお年玉交換会は、ワチャワチャと笑顔の中で無事に終了した。


〜〜 何をするわけでもなく、居るだけでいい時間 〜〜


その後は、ブルーシートに座って小休憩。

オバちゃんから、
「だ〜、まーちー。ホットコーヒーもあるよ! 飲むね?」って、
大きなポットから温かいコーヒーが出てくる。
その後も、おにぎりやお総菜や、小パックお菓子が次々と出てくる。

かめーかめー攻撃ってわけじゃないけど、
あれもこれもって、準備してくれているこの感じ!
これも久しぶりだなー。

私は、ただ参加しただけなのに「よく来たね」って言ってもらえて、
「たまには、ゆっくりしたらいいさ」って日々をねぎらわれる。

ここに居るだけで、認めてもらえている感じ。
「家族の居場所」がここにもあることが
ただただ、ありがたかった。

帰る時には、自家製の新鮮野菜お土産付き。

みんなで集まる場所が「本家」から「公園」に変わっても
オバちゃんたちの至れり尽くせりな愛情は、まったく変わらない
胸いっぱいのお正月ピクニックだった。




〜〜 お年玉の束に驚く 〜〜


自宅に戻ると、夫の両親からも
子供たち3人分のお年玉の束をもらった。
こちらの親族から「預かったお年玉」のようだ。

ぱっと見ただけでも、私たちが配った数倍の量が返ってきている。

「あのオバちゃんからもいただいたんですか!!」
あいさつ周りできなかった私たちの分まで、
お年玉を用意して預けてくれていたことが本当にありがたい。

夫側の親族と私側の親族。
どちらの側も子供たちの成長を一緒に喜んでくれている
オジちゃん・オバちゃんたちの愛情にあふれている。

成績が良いとか、スポーツが出来るとか、
「頑張っているか」どうか、そんな事は関係なく

ただただ、子供たちの存在を認めてくれる優しいまなざし。
これが本当にありがたい。




〜〜 両親が育んでくれたつながり 〜〜


両親が育んでくれた「つながり」のおかげで
孫の代まで頂いているたくさんの「お年玉」というギフト。

「お年玉ひとつひとつ、じぃちゃんとばぁちゃんたちが大切にしてきたつながりだからさ!
人との関係を大切にする気持ち、ありがたく受け取ろうね!」と子供たちに伝えてみた。

「そうだねー」って言いながら、中身を早く開けたい様子の子供たち。
ゲンキンなところも子供らしく育っている証しなのかな。

色とりどりのポチ袋を見つめながら、
両親のつながりの広さと温かさに触れた1年のスタートだった。

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2015年からスタートした本コラムも、今年で9年目に突入(ボーダーインク編集者の新城さんコラムを読んで)その歴史にビックリ。

スタートした当初。おなかにいた末娘が小学生になり、長男は中学3年生に。

これまで子育て視点だったコラムが、最近は『家族と女性のセカンドキャリア』に関心事が変わってきたように感じています。

新年って、数年先の目標を描いて進んでいきたいのに、自分だけじゃ決められないアレコレをたくさん抱えた40代のワーキングママ。

本コラムでは、これからも等身大の胸の内をつづっていきますので、
よければ本年もどうぞよろしくお付き合いください。




金城真知子さんのコラム[カテゴリー:子育て 大人女子を応援]
 

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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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