クリスマスをまえに、ウィッシュリストを作ってワクワクしていたのはすっかり遠い昔。
いきつけの本屋さんがなくなり、毎月チェックしていたファッション雑誌の表紙も見なくなったら、少しだけ季節の楽しみを失っている気がする。
たとえばデパートのお化粧品フロアに並ぶホリデーコレクションやクリスマスコフレ（フランス語で“宝石を入れる箱”を意味する言葉）。このウインターシーズンのスタートを飾るコスメは、バブル世代の私（キラキラな世界が好き）にとって毎年の楽しみだった。夏の始まりが航空会社のキャンペーンソングなら、年末のムードを上げてくれるのは秋の化粧品CMソングだった。カネボウや資生堂、ポーラがヒット・ソングを担っていた。ここ数年はそんなタイアップCMソングも聞かない。なので季節の限定商品は店頭での予約終了の文字で気づくことが多くなった。ファンタジーなパッケージは幾つになっても幸せな気分にひたれるので、買えなくても美術品のように眺める。今では“夢にあふれる”とか“ゴールドやキラキラな高揚感たっぷり”というそんなアイテムは、もしかすると時代の空気ではないのかな。



10月は毎週末各地でイベントが開催された。
那覇大綱挽、市町村の秋まつり、ナイトマラソン、国際通りのエイサーに空手の演舞、そして沖縄の産業まつり。週末はどこかで花火が上がっていて遠くの花火を楽しんだ。やってくる11月最初の３連休、文化の日は首里城復興祭が開催される。沖縄県立芸術大学の沖芸祭もあるので、首里はにぎやかだ。若い作家のフレッシュな作品。今年もワクワクするアーティストに出会えるかなと心待ちにしている。



ところでワールドシリーズ2日の試合を見ながらこの文章を書いている。
昨日は劇的な満塁サヨナラホームランでドジャースが先に1勝し、今日も朝からテレビの前にくぎ付けの日曜の朝だ。でも気になるのが衆院選の投票率。天気もよく、イベントも多く、野球にくぎ付け。期日前の投票も低迷だったようだし、今日こそ投票に足を運んでほしい。みんなが自分たちの生活をより良くするために、真剣にこの世界にむきあってほしい。大切な未来への1票だから。



行きたいところがたくさんあるのはうれしい。
台風の動きは気になるけど、短い秋の外出を存分に楽しもう！