旧暦3月3日の女性の節句・浜下りには欠かせない「三月菓子」|ごちそうレシピ

読了時間 約3分

健康を願い重箱に詰める「三月菓子(サングヮチグヮーシ)」の作り方を紹介します。(監修/松本嘉代子 松本料理学院 学院長・琉球料理伝承人宗匠)

調理目安時間:約60分

材料(25~30個)

卵…3個
グラニュー糖…200~300グラム

サラダ油…大さじ1と1/2

小麦粉……350~400グラム
ベーキングパウダー……小さじ1

打ち粉…適量
揚げ油…適量

作り方

1 ボウルに卵を割り入れて、砂糖を加え、泡立て器をボウルの底につけたまま泡を立てないように一気に20回ほど混ぜる。

2 1にサラダ油を加えて軽く混ぜ合わせる。(好みで白ごまや刻んだナッツ類、レモンの皮など好みのものを加えるとより香ばしくなる。)

3 2の中に小麦粉とベーキングパウダーを振るって入れ、木ベラで軽く混ぜ合わせる。(形が作りにくい場合は小麦粉を追加する。)ラップをかぶせ、冷蔵庫に生地を30分寝かせる。

4 3の生地を3~4等分に分けてまとめる。

5 まな板の上に打ち粉をして、生地を棒状にし=写真、

5のつづき

6センチ幅の長方形に手で延ばし、2~3カ所に切り込みを入れて切る=下図参照。

6 165~170℃の揚げ油に5の三月菓子を切り込みの入った側を上にして入れ、浮き上がってきたら急いで裏返しにして色よく揚げる。

浜下り(ハマウリ)とは?

浜下りを彩るごちそう「三月御重」。海の幸を取り入れた料理や、フーチムチ(よもぎ餅)、三月菓子などを重箱に詰める(写真:沖縄の行事と食より)

旧暦3月3日は「サングヮチ(ツィ)サンニチー」と呼ばれています。起源は中国の「上巳(じょうし)の節句」。農業に携わる前に心身の汚れを清める農耕儀礼だったそうです。沖縄では一般的に、仏壇・火の神に供え物をして、健康祈願をし、身を清めるため海水につかる「浜下り」と呼ばれる行事のことを指しています。

ひと昔前の浜下りといえば、女性や子どもたちの楽しみの一つでした。というのも、普段は仕事や家事、育児に追われる女性たちにとって、この日は唯一自由な時間を過ごせる日でもあったからです。女性たちは卵を食紅で染めた紅梅卵(クーベータマグ)や花いかなど、ごちそうが入った四段一組の重箱「三月御重(サングヮチウジュウ)」を持ち寄って、浜辺で楽しいひとときを過ごしました。三月御重の特徴は「見た目の華やかさ」。味もさることながら、工夫を凝らし、手間暇かけた料理が詰められ、華やかさを競い合っていました。

時代の移り変わりとともに三月御重を作る家庭も少なくなりました。ちらし寿司とハマグリの吸い物という本土風のひなまつりのごちそうや、オードブルなど、変化してきているようです。三月御重とまではいかなくても、三月菓子を作ってみませんか? 手作りの三月菓子を持って潮干狩りはいかがでしょうか。

沖縄市泡瀬の海岸で旧3月3日の御願をする泡瀬復興期成会女性部のメンバーら(泡瀬復興期成会提供)

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」ごちそうレシピ
第2018号(2026年4月16日発行)より転載