急な低気圧と強風 冷え・乾燥・不安に|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ

5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は「台風とアーユルヴェーダ」について。

台風時の心身とケア

先日は久しぶりに台風が沖縄本島、そして日本列島を襲いましたが、皆さんのご家庭では被害はありませんでしたか。これから、だいたい10月までの間は台風が発生する季節ですが、今回はアーユルヴェーダにおける「台風時と私たちの心身の変化」をテーマに、その原因と対策、生活法をご紹介します。

まず、台風が心身に変化をもたらす原因は、急激な気圧の低下と強風です。体は日常とは違う環境の変化に敏感に反応し、バランスを保とうとします。しかし保つことができないと精神の不安定(自律神経の乱れ)が起こります。頭痛、肩こり、不安感、緊張感、倦(けん)怠(たい)感などの症状が引き起こされてしまうのです。

アーユルヴェーダでは命あるもの全てにそれぞれ三つの生命エネルギーが存在すると考えられており、その中の一つ、ヴァータ(自然界に例えると風のエネルギー・役割として心身のさまざまな動き)が台風接近による強風によって助長されると考えられています。

ヴァータが持つ冷性、軽性、乾性、不規則性といった性質から身体の冷え、皮膚や頭髪の乾燥、身体のこり、しびれ、硬直、心の落ち着きの無さ、心配、恐怖心が現れるのです。

対策としては、体を冷やさない、冷たい飲食物を取り過ぎない、滋養があり消化しやすい食事(汁物や一度加熱した野菜を使った料理など)をとる、乾燥を防ぐ、そして「瞑想(めいそう)」や「呼吸法」によって心の落ち着きを取り戻すことが大切です。不安定な心でいると外の様子が気になり、不要な外出の結果、ケガなどの被害にあってしまうことがありますので注意を。

アーユルヴェーダの腰のケア「カティバスティ」

心と体に目を向けて

また、台風時は窓を開けられず、停電のため室内に熱がこもり体温があがるとピッタ(熱のエネルギー)が増大し、イライラ、頭痛、目の疲れや違和感、肌のトラブルが起こりやすくなります。その場合は、体を涼しくする必要がありますので麦茶やさんぴん茶、ゴーヤーをすりおろし、水で薄め、きび糖や氷砂糖で甘味をつけたゴーヤージュースがおすすめ。トウガンも余分な熱を取り去る働きが期待できることから、アーユルヴェーダでは薬のように扱います。

「冷えと暑さ」は極端ですが自分の心と体に今、何が起こっているか、どうしたら心地いいのかを確認し、生活していくことが健康を保つことにつながりますよ。暑い夏が近づいています。どうぞご参考に。

インフォメーション

◆アーユルヴェーダで腰のケア「カティバスティ」
〈期間〉7月31日まで
〈場所〉スパパティヤ(ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート2階)
〈内容〉粉を練り、腰部に土手をつくり、中に温かいオイルをためて深部まで滋養するアーユルヴェーダの腰のケア(カウンセリング/ヘッドマッサージ/背面アビヤンガ/カティバスティ/アフターカウンセリング)
〈所用時間・料金〉70分 8800円→6500円(県民価格)※1日1人限定

《問い合わせ》スパパティヤ 電話 098-964-1808

監修者プロフィル

(株)i-PLANA代表 知念伽央梨さん
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人


毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ(120)
第2030号(2026年6月11日発行)から転載