「実際の摂取量」を知ることから|健康チャレンジ!

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医師の安谷屋徳章さんが、食事を「減らしているつもり」でも体重が減らない理由と改善方法について話します。(文/安谷屋徳章 ゆいゆい内科クリニック院長)


「食べる量を減らしているのに体重が落ちない」という人がいます。残念ですが体重計の示す結果が現実です。体重が変わらないということは食べる量は減っていないのです。ここで大切なのは「1日だけ」で判断しないことです。食事量が減っているかどうかは、直近の10日間とその前の10日間、あるいは30日間など、ある程度長い期間で比較する必要があります。1日だけで減らせる量には限界があり、短期的な増減は体重にも反映されにくいからです。

では、なぜ「減らしていない」のに「減らしている」と感じてしまうのでしょうか。その理由の一つは、食事内容を正確に把握できていないことにあります。人は自分の行動を思ったほど正確には記憶できず、「頑張った日」だけを強く覚えてしまう傾向があります。また、飲み物や間食、調味料などのカロリーは意識に残りにくく、知らないうちに摂取量が増えていることも少なくありません。

そこで簡単で有効な方法として、食事の写真を撮ることをおすすめします。飲み物も、水やお茶以外のカロリーがあるものは忘れずに撮影するとより正確です。このように記録を積み重ねて見返すことで、「この日は食べ過ぎていた」「このタイミングの間食は不要だった」といった具体的な気づきが得られます。この気づきこそが改善の第一歩です。記録せず感覚だけに頼っていると、「減らしているつもり」と「実際の摂取量」のズレに気づけず、体重が落ちない状態が続いてしまいます。

とはいえ食べる量を減らすのはなかなかツライです。こういう時にマンジャロのような、糖尿病治療や医療ダイエットで用いられる食欲を抑える薬を利用すると食べる量を減らしやすいです。それでも食事の記録を残すことを忘れてはいけません。マンジャロを使いさえすれば、あとは何も考えなくても理想とする体重や体形が手に入るわけではないからです。

執筆者プロフィル

あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!(73)
第2018号(2026年4月16日発行)より転載