[彩職賢美]ステンドフィルムアート工房 Ray Colors 代表の堀木れい子さん|フィルムアートで元気と癒やしを|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2016年1月28日更新

[彩職賢美]ステンドフィルムアート工房 Ray Colors 代表の堀木れい子さん|フィルムアートで元気と癒やしを

ガラス窓やドアなどに、専用のフィルムを張り、ステンドグラスのような色彩効果を生むステンドフィルムアート。堀木れい子さん(62)は、気持ちを癒やす色のフィルムを使うなど、色彩心理を活用した同アートを手掛ける。色に携わり、ことしで32年目を迎える。一方で、女性起業家の賛助組織「沖縄サロネーゼ」を立ち上げ、起業を目指す女性の支援も行う。

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ステンドフィルムアート工房 Ray Colors 代表|沖縄サロネーゼ 運営委員|堀木れい子さん
 

色に携わり32年 起業支援も

ステンドフィルムアート工房 Ray Colors 代表
沖縄サロネーゼ 運営委員
堀木れい子さん


色彩心理を活用した目に見えるモノづくりがしたかった」と語る堀木さん。思い立ったら即、行動が堀木さんの信条。フィルムアートを始めたのは7年前。色の見え方や感じ方など色彩に対しての人間の行動を研究する色彩心理学を組み合わせ、色による癒やしのシステム開発やメンタルヘルスケアが専門だ。

「人の心と色はリンクしやすい。生活に彩りを取り入れることで気持ちが高揚したり、癒やしを得られたりするのが楽しい」と仕事の魅力を語る。

専門の色彩心理学も応用して、老人福祉施設には気持ちが落ち着く緑の色調、幼稚園には元気になるオレンジといった具合に、利用者の年齢や生活環境を考慮したカラーフィルムをドアや窓に施す。依頼の施設や店舗からは「自然と笑顔が増えた」「色を眺めているだけでも心が落ち着く」などと好評だ。

デザインのモチーフは月桃やバショウ、ストレリチアなど沖縄の植物が中心。「沖縄の草花には独特の色や形をしているものが多く、魅了されます」と笑顔。「昼間は太陽光が当たると室内に彩り豊かな影を写し、夜は室内の明かりがカラーを引き立て、外の道行く人を魅了します」と話す。那覇市の工房で、フィルムを使ったランプや写真たてなど雑貨の製作・販売や小物作りの教室も行う。



鏡に模様を施す作業をする生徒に「もう少し、位置を変えてみては?」などとアドバイスする堀木さん(右)。工房での教室の様子=編集部撮影


もともと、名古屋でジュエリーのデザインや販売・企画の仕事をしていた堀木さん。デザインの仕事をしたのを機にカラーアナリストの資格を取得。その後、人の集まる東京でカラーセラピーの教室を開いた。

そんな中、2011年の東日本大震災の影響で、住んでいたマンションでの揺れが日常的に起こるように。不安の中、沖縄に居た知人と連絡する機会があり、「何かに突き動かされる」ように、5年前に県内に移住した。「最初は知らない土地での生活に不安はありました。仕事を通じ、お客さまと接することで沖縄の人の優しさに触れ、居心地がよくなりました」とニッコリ。

一方で、女性起業家たちとの出会いから、「お互いに情報交換をし、刺激し合える場をつくりたい」と個人で開業した女性の賛助組織「沖縄サロネーゼ」を立ち上げたのは4年前。メンバーの店舗を訪ね、活動内容をブログで紹介したり、起業を目指す女性にネットを活用した集客法をアドバイスするなどバックアップする。「近年は食やフットケア、歩き方など、専門家同士がコラボして教室を開いたりと、活動の幅も広がっています」と喜んでいる。

現在は、一昨年より開始した県内の多彩な施設や住宅の窓など100カ所の窓に彩りを添える「沖縄100彩窓プロジェクト」を実施中。「昨年末で、50カ所を達成しました」と笑う。目標達成に向け励んでいる。

「私の夢は、通り1本の窓やドアのガラスをステンドグラスに変え、観光地になるようなストリートを造ること。沖縄がもっと色鮮やかで印象的な観光地になるといいですね」と目を輝かせた。


 

堀木さんのハッピーの種

Q.息抜きのためにやっていることは?

地域を中心に小さな路地などを散策するのが私の息抜きです。歩きながら、通りの木々や花々などの色や形を見ているだけでも楽しいです。
仕事柄なのか、街を歩いていて、通りの景観と看板などの色のバランスを見てしまいます。無意識のうちに「私だったら、ブルー系の色を使うかなあ」などと、考えてしまうことが多いかも。

Q.県内の好きなスポットは?

沖縄には海や山と色鮮やかなスポットがたくさんあります。その中でも私の好きな場所は、首里の石畳。近辺を歩いていると、石畳はもちろん、赤瓦やガジュマルの木など、多くの色や形、沖縄の自然や文化を体感できるので、とてもワクワクします。デザインの仕事の参考にもなりますしね。


<問い合わせ>
ステンドフィルムアート工房 Ray Colors
那覇市古島1-26-4 インターサイドレジデンス101(地図
080-3004-5127
http://raycolors.net/
salonese@raycolors.net

沖縄サロネーゼ
http://okisalo.ti-da.net/
 


PROFILE
堀木れい子(ほりき・れいこ)1954年、岡山県生まれ。色彩心理研究家、パーソナリティー研究家。2010年、色彩心理を応用したステンド(着彩)フィルムアーティスト制作者として活動を開始。11年の東日本大震災の翌年、沖縄に移住。那覇市の工房で教室を展開。14年から「沖縄100彩窓プロジェクト」を掲げ、現在実行中。「沖縄サロネーゼ」運営委員としても活動中。



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撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1202>
第1489号 2016年1月28日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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