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2022年5月12日更新

[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|沖縄と本土の架け橋にも|株式会社ファーマーズ・フォレスト 代表取締役・グループCEO 松本 謙さん

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.366

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「地域課題を解決し、好循環を生むことで、沖縄を元気にしたい」と語る株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙代表取締役

課題解決で地域を元気に

株式会社ファーマーズ・フォレスト
代表取締役・グループCEO 松本 謙さん


「うるマルシェ」や「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」を運営する株式会社ファーマーズ・フォレスト(本社=宇都宮市)。代表取締役の松本謙さん(55)に、地元の魅力を発信する施設を核にした活気ある地域づくりについて聞いた。

Q 今までの取り組みは?

 2008年に宇都宮市で滞在体験型ファームパーク「道の駅うつのみや ろまんちっく村」を開業したのをきっかけに、私たちは東日本エリアと沖縄でさまざまな施設の企画・運営に携わってきました。

いずれの施設も各支社で直接運営しており、スタッフは100%現地採用。食・農業・観光を軸にした産直施設や交流拠点の運営などを通して、「ものづくり」「ひとづくり」「まちづくり」に貢献してきました。

人口減少や耕作放棄地の増加、地場産品の販路拡大といった地域の課題に向き合い、個々の所得向上や地域全体の活性化を担うのが私たちの役割。活力あるローカルブランドを全国に発信する「地域商社」でありたいと願っています。

Q 沖縄との関わりは?


 私はこれまでの事業運営で培ったリアルなノウハウを伝えるコンサルタントとしても活動しています。うるマルシェの構想段階で、シンポジウムやワークショップに呼んでいただいたのが沖縄との出合いでした。それまで沖縄はリゾート地という印象でしたが、そのとき目にしたのは観光地ではない日常の沖縄。

うるマルシェの立ち上げや運営に関わらせてもらうことになり、地域の皆さんと長年にわたって対話を重ねる中で、沖縄の奥深い魅力やそこで暮らす人の温かさを感じることができました。本土出身の私がそれ以前に持っていた表面的な視点ではなく、本質的な沖縄の魅力を伝えていきたいと思っています。



沖縄で運営する2施設では収穫体験や自然体験、文化講座などを通して地域の魅力も発信

Q 今後の抱負は?

 2018年にオープンしたうるマルシェは4年目を迎え、20年に運営を始めた道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンターも3年目に入りました。

ご当地ならではの流儀を尊重しつつ「課題解決につながることは、とりあえず自分たちでやってみる」というのが私たちの考え方。これからもうるま市や大宜味村が持ついまだ知られざる魅力を掘り起こしながら、地産地消や農業振興、歴史や文化の発信を含め、さまざまなことにチャレンジしたいと思っています。

地域の人たちとつながり、小さな成功体験を積み重ねていけば、ひいては沖縄全体の魅力向上につながる仕組みが作れるはず。地元企業と同様に沖縄にしっかりと根ざして、ウチナンチュと本土の架け橋的な存在になるのが目標です。


15日に「麦うまちー」開催


かつて沖縄で行われていた麦栽培の文化の復活に取り組む「沖縄県麦生産組合」に加盟しているうるマルシェでは5月15日に収穫祭「麦うまちー」を開催する。組合に加盟する飲食店約30店が参加し、有機無農薬小麦「島麦かなさん」を使った商品を販売する。



うるマルシェ うるま市字前原183-2   
電話098(923)3911


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<366>
第1814号 2022年5月12日掲載

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