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2020年1月9日更新

[情報]特別養子縁組で家族に

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10代の出産割合は全国の2倍

若年妊娠や特別養子縁組を支援する「一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワーク」(山内優子代表)は2019年12月11日、「特別養子縁組研修会~育ててもらうという選択~」を那覇市の県立博物館・美術館で開いた。

1部では、「若年妊娠・出産」をテーマに、沖縄県立中部病院産婦人科医の三浦耕子さんと沖縄県コザ児童相談所の後野哲彦所長が講演をした。 

三浦さんは「県内の10代の出産割合は全国平均の約2倍。10代の妊娠、特に15歳以下は病院の受診が遅い傾向がある」と医療現場の現状を説明。「10代の妊娠は周囲の支援が子育てに集中し、本来はケアを受ける立場の母親が、ケアを与えることを要求される。子も母も育つ人として、未来を考えることが大切」と話した。

後野さんは「県内で2016年度に15歳未満の出産が46人、220件の人工妊娠中絶があった。スマホの普及で子どもたちはアダルト動画などネットの情報を真実だと思い込んでしまう。子どもの目線に合う性教育の授業が必要ではないか」と提案した。



三浦耕子さん


後野哲彦さん


不妊治療を経て

2部で、ダンサーの千田真司さん(35)が講演。千田さんは元宝塚月組トップスターの瀬奈じゅんさん(45)の夫。千田さんは28歳で結婚し、2年後に不妊治療を開始。2年半で7回体外受精をし、治療を辞めた。「治療を続けるほど妻は心身共に疲弊していったが、いつか子どもができるかもと思うとやめられない。そんな中、特別養子縁組という選択肢ができ、心の荷物を半分おろせた。治療を終えた時は2人で号泣したが、子どもを産みたいというよりも育てたかったので治療をやめた」。その後、特別養子縁組の団体に申し込み、審査や面接を経て、生後5日の子を迎えた。

「苦しかった不妊治療もこの子と出会うためだったと思うと救われた。周囲にも伝えて受け入れてもらっている。子どもに特別養子縁組のことを伝えなくてはいけないが、それ以外はごく普通の家族。特別養子縁組を多くの人に知ってほしい」。千田さんは、特別養子縁組の理解を広げるために活動する「&family..」の代表を務めている。

参加した島袋さん(女性・48)は「10年間不妊治療を続けて心身、経済的につらかった。先月里親に登録・認定されたが、もっと早い時期に知っていたらとも思う。千田さんの話で希望がわき、前向きになれた」と話した。


千田真司さん

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