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2017年7月20日更新

夏休み企画「親子で遊ぶ 草のおもちゃ」

本物そっくりのバッタやハブ。でんでんむしの親子も登場だ。夏休みに子どもや孫と一緒に草で生きものを編んでみませんか。手作業で時間を共有。夏休みの思い出づくりにいいかも。



葉っぱで身近な生物

材料はヤシ科のマーニー(和名・クロツグ)の若枝。葉が開く前の段階で採集し、3週間ほど乾燥させて使う。乾燥前の青葉でも作ることはできるが、完成品は乾燥するにつれ結び目が縮んで、全体的に崩れた感じになる。
島袋さんは竹でバーキ(かご)も作るが、一番楽しいのは草で編む生き物づくりだという。習ったのは5、6年前。元名護博物館長の兄と弟と3人で、「手遊び草編み玩具」の著者の読谷村の家まで訪ね、作品を見せてもらった。以来、自分で創作したのも含め、作品は10種類を超える。
作品づくりのポイントは「実物をよく観察すること」。観察してからつくると感覚的につくりやすくなり「よりリアルになる」と島袋さん。夏休みは親子で取り組むには絶好の機会。作品づくりは簡単ではないがクバやススキの葉など身近な材料で挑戦するのもよい。
ボランティアとして島袋さんが学校行事でつくったり、老人福祉施設に出向いて編み方を教えるとみな大喜びするという。ただの葉っぱが生き物に変身する。その過程も結果もいい思い出になるのだ。
でんでんむしはかたつむりの幼児語。本物そっくりのバッタに比べでんでんむしは、メルヘンチックな仕上がりだ。
列なすでんでんむし(TOP画像参照)は島袋さんのオリジナル。葉っぱを継ぎ足していくことで行列が出現する。







子どもとの絆強めよう

熱帯魚は草編みおもちゃの中でつくり方が最も単純だ。
縮れてしわが出がちな葉っぱを指で伸ばしながら編み込んで行くのがこつ。
手順を間違えたときには元に戻して作業を再開することができるが、一度折り目がつくと葉っぱが使いにくくなる。別の葉っぱと差し替えた方がいいかも。
熱帯魚の織り方はカジマヤー(風車)にも応用できる。ただし、島袋さんのカジマヤーは通常の4枚羽ではなく8枚羽なので、一工夫が必要だ。
材料のマーニーは県内至る所に生えているという。島袋さんが住む名護市底仁屋からわんさか大浦パークに至る道路沿いや北中城村安谷屋でも確認できた。






草編みおもちゃはほかにもあるよ


バッタ(中国型)
おなかの部分の形の違いで中国型、沖縄型、普及型と区別する。バッタは草編みおもちゃの基本だ。
難易度★★★


テナガエビ
長い前足を特徴的に出すことでエビらしさが生まれる。
難易度★★★★


ハブ
何枚もの葉っぱを継ぎ足して胴体の長さを出していくのが、本物らしさを出すコツ。
難易度★★★★★


動画でつくり方を紹介
週刊ほーむぷらざフェイスブックページ
https://www.facebook.com/funokinawa2016/



教えてくれた方

島袋和則さん
 


編集/上間昭一
『週刊ほーむぷらざ』夏休み企画「親子で遊ぶ 草のおもちゃ」
第1566号 2017年7月20日掲載

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