裁縫・リメーク
2022年5月19日更新
[沖縄]快適ショーツを手作り!|おうち時間を充実
テレワークが広がる中、梅雨時期も迎え、自宅で過ごす時間はますます増えそう。型紙を製作する安里輝美さんに、簡単に作れる”快適ショーツ”を提案してもらった。
シンプルな型紙で簡単に作れる
締め付けがなくストレスフリーな“快適ショーツ”は、工程が少なく、楽しみながら作れる。安里輝美さんは、「おうち時間をリラックスして過ごして」と笑顔で話す。布選びのコツを虹の家の仲吉あゆみさんに聞いた。
安里輝美さん。シンプル企画(同)「オリジナルパターンSION」代表。個々の体形・イメージに合わせた型紙やオーダー服を製作。ソーイング教室も開催。
心も体もリラックス
人が生きていく上で大切な衣食住。「健康のために食事に気をつける人は多いけれど、衣服に気を使う人は意外と少ない。身にまとうものを意識し始めると、自分の体のことや素材となる布、環境に対する影響など、暮らし全般へ関心が広がります」と安里さん。
服の中でも肌に直接まとう肌着について、「体形補正など、デザインや機能性が優先されたショーツは、鼠蹊部を締め付けるものが多い」と指摘。鼠蹊部には大きな血管や神経、リンパ腺が通っている。「鼠径部が締めつけられると、血のめぐりが悪くなりやすく、脚のむくみ、下半身太り、婦人科系の不調につながったり、皮膚の黒ずみの原因につながるなど、さまざまな影響があると言われています」と話す。
生地選びも楽しんで
そこで安里さんがおすすめするのが、鼠蹊部を締め付けない快適ショーツ。「自分で作ったら楽しい!」と、シンプルな型紙で簡単に作れる方法を提案する。布を縫い合わせるときは、ミシン針を降ろすところから10㌢ほど手前で少しだけ引っ張って布のたるみを調整すると、仕上がりがキレイになる。「生地の様子を確認しながら、縫い進めるのがコツ」
生地選びも楽しんで。「肌に優しい素材がおすすめですが、お気に入りのキャラクター柄が入ったプリント生地など、自分の気分が良くなることが大事です」とアドバイス。環境に配慮された生地を選んだり、着古したTシャツやシルクのシャツをリメークするなど、エコを意識すると、より気持ちが上がるのでは、という。「おうち時間を心も体もリラックスできる服で過ごして」と呼び掛けた。
裁断の仕方と下準備
下の寸法図から型紙を作り、型紙に合わせて布を裁断する。
作り方の手順
【材料】布:幅51cm×長さ60cm
ゴム:8コールタイプがおすすめ。自分のウエストに合わせて切っておく
【用具】ミシン、糸、ハサミ、ゴム通しなど
1 ショーツ本体の端を5mmの三つ折りにして端縫いする。
2 ウエスト布を中表になるようにして、端を縫い合わせて輪にする。片方はゴムを通すために1cm程度のスペースを開けて縫い、縫いしろを割って端を縫う。
3 ショーツ本体とウエスト布を中表にして生地の端をそろえ、縫い合わせながら、縫いしろ1cmでぐるっと1周縫う。
4 ウエスト布を★の図のように1cm内側に折り込み、縫いしろ2mmで端を縫う
5 ウエスト部分の穴からゴムを通して出来上がり! ゴムの端は結んでもいいが、ミシンで縫うと着心地が良くなる。
肌に優しい天然素材がおすすめ!
仲吉あゆみさん
「快適ショーツを作るなら、天然素材の生地がおすすめです」と話すのは、虹の家本店の仲吉あゆみさん=写真。仲吉さんが担当する本店4階には、コットンリネン、ダブルガーゼ、スムースニットなど、さまざまな天然素材の布が並ぶ。「それぞれに特長はありますが、吸湿性、通気性、保温性に優れ、肌触りがよく、皮膚への刺激が少ないことが共通しています」と説明する。
同店では、赤ちゃんや小さな子どものための衣服や、布ナプキンを作るために生地を買い求める人が多く、お気に入りの素材を何度もリピートする人も。「薄い生地の場合は、股の部分に布ナプキンで人気のスムースニットなどを重ねると安心感が増すはず」とアドバイスする。
虹の家ではさまざまな天然素材の布を取り扱う。優しい色合いで、水玉や花柄など柄も豊富
取材/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』おうち時間を充実 快適ショーツを手作り
第1815号 2022年5月19日掲載