旅行
2021年1月21日更新
[タイ深発見]タイの魅力は優しい国民性〈1〉
タイ国政府観光庁で働く冨松寛考さんが、タイの観光地や食べ物、人々の暮らしぶりを連載で紹介。1回目はタイの国民性や人気の観光地を紹介しながらその魅力を伝える。(文・写真/冨松寛考)
チェンマイにある「ドイステープ寺院」
皆さんは、タイという国から何を思い浮かべますか? 原料にタイ米を使うなど、泡盛の歴史にも関わるタイと沖縄は、アユタヤ王朝と琉球王朝の時代から交易があります。ミャンマーやマレーシアなどの周辺国に囲まれており、日本との時差はマイナス2時間。活気溢れる首都バンコクを中心に、北部の山岳地帯チェンマイ、南部のリゾート地プーケット、遺跡が有名な東北部のナコーンラチャシマなど77都県あります。沖縄からはバンコクへの直行便がコロナ禍の影響で現在運休中。直行便では4時間程度、台湾経由の便でも昼前に沖縄を出発して夕方にはバンコクに着きます。
タイは世界有数の観光立国で、2019年には日本から180万人が訪れています。ゴルフやタイ式マッサージ、ショッピング、象乗り体験、世界遺産巡りなど特色を生かした観光地では、子どもから大人まで楽しめます。バンコクは1000万人を超える人が住む国際都市で、在留届を出している日本人は約7万人。プーケットは、「アンダマン海の真珠」と称される人気のビーチリゾート地で世界中からの観光客を魅了しています。北部のチェンマイでは、かつての王朝の文化が現在の文化と融合しながら今も人々の中に培われており、京都のような風情ある古都です。市内には400近くの寺院があり、仏教文化を体感するにはお勧めの地です。
プーケットの色鮮やかなビーチには、世界中から多くの観光客が訪れる
● 人々は明るく前向き ●
私は幼少期の2年間と大学卒業後の1年間をタイで過ごし、タイ国政府観光庁に約25年勤めています。タイでの経験を基に思うその魅力は、「人」だと思います。バンコクでは希薄になりつつありますが、明るく前向きで、楽しむことが好きな国民性。「マイペンライ精神(何とかなる、大丈夫の意味)」を持ち合わせたタイの人々のほほ笑みは癒やしを与えてくれます。
私自身、その優しさや大らかさに助けられたことがあります。子どもが小学校低学年の時、自宅で一人留守番をさせないといけない日がありました。タイ人上司に「職場に連れてきても良いか」と聞くと「当たり前のことをなぜ聞くのか。逆に一人で留守番をさせるとはどういうことか」と言われました。実際、タイでも職場に子どもを連れてくる人や、同僚の子と楽しそうに遊ぶスタッフを見たことがあります。上司の言葉を聞き、タイ社会は子どもに優しいなぁと実感しました。
いかがでしたか。物価や治安面、充実した医療、人々のホスピタリティーの質の高さなどから、最近は長期滞在の場所としても人気があるタイ。この連載をきっかけに、その魅力を知ってもらえるとうれしいです。タイ国政府観光庁では、パンフレットを用意していますので、気軽にお問合せください。
チェンマイの伝統的な文化「傘の絵付け」を行う女性
首都バンコクの夜景。タイ全土の面積は日本の約1.4倍。人口は約6千700万人
タイは日本と同様、米文化。スープのトムヤムクンやグリーンカレーが有名。魚介類を使った料理も多い
\Pick up/amazing THAILAND
執筆者
とみまつ・ひろのり
タイ国政府観光庁福岡事務所マーケティングマネージャー
◆タイ国政府観光庁 福岡事務所
092(260)9308 メール info@tatfuk.com
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「タイ深発見」のバックナンバーはこちらから。
『週刊ほ〜むぷらざ』タイ深発見<1>
第1746号 2021年1月21日掲載