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精神科医の長田清さんが、人生を豊かにする心の持ち方や、職場や親子の人間関係などについてつづります。(文/長田清 長田クリニック院長)
ほめ方のバリエーション
ほめることは難しいと感じる方がたくさんいます。でも、人間の本能には「ほめる・認める」という気持ちでコミュニケーションする能力が備わっているから大丈夫です。今回はほめ方の種類をいろいろ提示しますので参考にしてください。
ジャンルによる分類
①結果や成果をほめる…「(テストで100点)お利口さん」「(試合に勝った)頑張ったね」。条件や基準をクリアしないとほめられないので、これだけだとほめる機会が少ない。
②強みや能力をほめる…「足が速いね」「歌がうまいね」。これはすぐわかる。
③性格や資質をほめる…「やさしいね」「きちょうめんだね」。その子の本質を見抜く力が必要。
④変化や成長をほめる…「うまくなっているさ」「頑張り続けているね」。長い目で見守る
⑤行動をほめる…「あいさつが上手」「お手伝いえらいね」。見逃しがちなところなのでしっかり探しましょう。
⑥人脈資源をほめる…「やさしいおばあ似だね」「おじいは正直な人だったよ(あんたもね)」「ウチナーンチュのたくましさがあるね」など、先祖や地域、国を引き合いに出してほめます。
時制による分類
①過去をほめる…「子どもの時からかわいかった」「利発な子だったよ」
②未来をほめる…「立派な人になるはずよ」「歌がうまいから歌手になれるよ」「夢をかなえて成功するね」。ちょっと工夫すると過去も未来もほめることができます。
良いことのランクによる分類
①成功をほめる…「優勝おめでとう」「合格おめでとう」
②良いところをほめる…「上手にできたね」「お手伝いありがとう」「歌がうまいね」「足が速いね」「勉強ができるね」
③当たり前のことをほめる…「ちゃんと学校に行ってるね」「朝は自分で起きているね」「返事が気持ちいいよ」
④当たり前ができない場合…「(寝坊しても)起こしたら起きてくれるね」「(休みがちでも)学校は時々でも行くからいいね」「(ゲームばかりでも)楽しめていいね」
⑤悪いレベルの場合…「(昼夜逆転生活だけど)家族と会話はしている」「(自室にこもりがちだけど)入浴や着替えはちゃんとしてくれる」
⑥厳しいレベルの場合…「(会話ができないけど)食事は食べてくれる」「(メモを置くと)反応してくれる」
⑦非常に厳しいレベルの場合…「(何もできないけど)それでも生きてくれている、ありがとう」
「悪い、厳しいレベル」でも良いことを見ることができれば、今はもがき苦しんで、生きるために努力していることが見えてくるはず。こちらの要求レベルを下げて、相手の現状に合わせて、その存在を肯定していく。するとおのずから出てくる言葉は「ありがとう」です。
「ありがとう」は最高のOKメッセージです。「良かったね」「ジョートー」「サイコー」「感謝です」すべてが含まれています。

前回(9月24日号)の読者の感想
◆「意に沿わない相手でも、すぐ変えようとせず、まず肯定してリラックスして交流すればお互いに近づけます」という言葉に、うちあたいしました。OKメッセージの達人を目指していきたいです。それは、自分を肯定することに近づく最短の道かもしれないとも思いました。(okメッセンジャーに今日からなる・61歳)
ドクトル「そうですよ。まずは自分をほめて、受け入れて愛してください。すると周りの人の欠点よりも、良いところが見えるようになります」
◆職場は女性が多く同僚の大半は20~30代。同僚の訴えに向き合う中で、記事の「明るく、優しく、しっかり相手を見る。うなずく、ほほ笑む…」は参考になりました。OKメッセージの達人目指して試行錯誤していきたいと思いました。(そー子・53歳)
ドクトル「相手を見ることは、実は自分をさらけだしてもいるのです。対人関係は観察よりも自己開示。目で相手に好意、関心を持っていることを伝えましょう」
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執筆者プロフィル

ながた・きよし/2001年に那覇市で長田クリニック(精神科)を開院。心理療法の活動に軸を置く。沖縄いのちの電話理事長。おきなわCAP代表。沖縄エッセイスト・クラブ会長。著書「ドクトルきよしの大ピンチ」ほか多数
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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」ドクトルきよしのダイヤローグ(7)
第2045号(2026年10月22日発行)より転載
