読了時間 約4分
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は「忙しい時に落ち着いていられる知恵」について。(監修/知念伽央梨 i-PLANA代表)
鼻から吸いゆっくり吐く
春になると毎年忙しくされている方から「アーユルヴェーダにおける『忙しい時に落ち着いていられる知恵』があれば知りたい」と質問がありました。
日本は4月から何かが新しく始まるという文化が強い国です。4月~翌年3月末の1年を年度と言いますが、行政や企業、学校にお勤めの方や自営業の方は、年度末や年度初めのさまざまな業務に追われ「息をつく間もない」という言葉をよく耳にします。
そのような時に試していただきたいのが「呼吸法」です。忙しさから生活リズムが乱れると呼吸が浅くなり、脳や体への酸素供給が不足するだけでなく自律神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな不調を招いてしまいます。アーユルヴェーダでは定期的な休みを取らずに何かをし続け(動きっぱなし、立ちっぱなし、座りっぱなしなど同じ状態で長時間過ごす)、慌ただしく気持ちが不安定な状態でいると、ヴァータという生命エネルギーが増大・悪化し、不眠や便秘、不安、緊張、恐怖感が助長されると考えられています。
深呼吸はいつでも、どこでもできますから、ぜひ試していただきたいです。やり方は鼻から息を吸って鼻からゆっくり吐き出す、を繰り返します。大切なのは目を閉じること。目を開いていると視覚的な情報が脳に伝わり、集中できなくなってしまいます。そのまま瞑(めい)想(そう)を行うと、さらに落ち着きを得られます。
ポイントは、考え事はどこかに追いやるようイメージし、何も考えずに呼吸に意識を向けること。慣れてくると気分を切り替えることができて集中力が増しますよ。

六味をそろえたアーユルヴェーダの食事例。慌ただしい時期に精神を落ち着けるのにもおすすめ
飲み物は白湯を
「精神を落ち着けることができる食事や飲み物はありますか?」との問い合わせもいただきました。
食事は前回お伝えした六味(甘味・酸味・塩味・苦味・辛味・渋味)をそろえ、旬の食材を取り入れた作り立ての温かい食事を日常的に食べることをアーユルヴェーダでは推奨しています。飲み物は白湯がおすすめです。体が熱いと感じる時は、白湯を冷まして飲みましょう。
コーヒーやお酒は気分転換になりますが、どちらも体に与える性質は熱性ですので、1日に何杯も飲むのはおすすめできません。熱が体内に過剰に蓄積されると炎症、皮膚のトラブル、消化器系の不調、イライラ感、怒り、批判的、頭痛、めまいなどが起こると考えられています。
忙しい時こそ、少し工夫するだけで精神を安定させることができるアーユルヴェーダの知恵を思い出して試してみてくださいね。
インフォメーション
◆4月のアーユルヴェーダコース〈好評につき期間延長〉
春の温活、冷え・重だるさ・むくみが気になる人にカウンセリングで体質、症状、季節に合わせてコースの内容を決定。
〈期間〉2026年4月30日まで
〈場所〉スパパティヤ モントレ沖縄スパ&リゾート2階
〈内容〉カウンセリング後、絹布か体質別のハーブペーストで体をさすり、冬の間に冷えて凝り固まった体をしなやかに整える。ヘッドマッサージ、ガルシャナorウドワルタナ、ハーバルスチームバス、フェイシャル付き。
〈所用時間〉80~90分
〈料金〉1万9800~2万800円→8800円(税込み)1日1人限定
〈予約・問い合わせ〉電話=098ー964ー1808
◆アーユルヴェーダカフェ
六味をそろえた県産食材とスパイスのアーユルヴェーダ料理5品。体質チェック付き。
〈日時〉2026年7月1日(水)午前11時~午後2時
〈場所〉北中城村内
〈料金〉3500円(税込み)
〈定員〉6人
《予約・問い合わせ》電話 090(1946)9030
監修者プロフィル

(株)i-PLANA代表 知念伽央梨さん
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ(118)
第2017号(2026年4月9日発行)から転載