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2021年4月8日更新
[おきなわいいもの]城紅型染工房(ぐすくびんがた)
鮮やかな色彩と、おおらかな文様が魅力の「琉球紅型」。500年の歴史がある伝統工芸で、その伝統を守りつつ新しい感覚で紅型商品を生み出している「城紅型染工房」を紹介します。
Gusukubingata Okinawa -since1971
城紅型染工房(浦添市前田)は、ことしで創業50年を迎える紅型工房兼ギャラリー。「暮らしの中に紅型を」をコンセプトに紅型が施されたベビー服やTシャツといった小物雑貨や、タペストリー(壁掛け)など、暮らしの中に彩りを添えるアイテムを制作・販売する。手作りによって生み出される紅型のぬくもりを感じられる。
営業・企画部の山城信吾部長は「経験豊富なデザイナーにより生み出された約100種類のアイテムを扱っています。出産祝いをはじめ、結婚祝い、記念日、四季折々のイベントはもちろん、部屋の雰囲気作りや季節感の演出に役立つアイテムとしても好まれています」と話す。絵柄もユニークなものが多く、首里城やシーサー、恐竜、ヒーローものなど多彩。
絵柄を染める顔料にも注意を払う。「Tシャツやベビー服など頻繁に利用するアイテムは、洗濯しても簡単に色落ちしないよう摩擦に強い顔料を使っています」と、長く楽しんでもらえるよう工夫している。
「『紅型』というと着物のイメージが強く、高級で敷居が高くお客さまの年齢層も高めでしたが、近年は、子育て世代を中心に客層も広がりました」と山城さん。
こいのぼりやひな祭りなどの節句柄を紅型の絵柄に使うのは意外に少ないという。「アパート住まいなどでこいのぼりを飾るスペースの確保が難しいといった人も、タペストリーやスタンドなら気軽に取り入れられ、片付けや収納も楽との声が挙がっています」と山城さん。そのほか、紅型模様が施されたスマホケースや革製品、すべて手描きの一点もののストールも人気。
現在、「紅型をもっと身近に感じてほしい」と紅型染め体験も展開。老若男女が夢中になって楽しめると好評だ。自宅で手軽に紅型を体験できるキットも販売中。自分用や日ごろお世話になっている人、大切な人への贈り物にもぴったりだ。
紅型 Bingata
〈紅型タペストリー【鯉(こい)のぼり】〉
鯉のぼりに沖縄の赤瓦屋根、おめでたい事が起こる前兆として現れる瑞雲(ずいうん)。夢と希望の虹を組み合わせてデザイン。子どもの健やかな成長と幸せを願い制作。幅約45cm×縦90cm
〈紅型鯉のぼりスタンド〉
木工作家「ピノキオ工房」とのコラボで実現した「紅型こいのぼりスタンド」。部屋に飾るだけで季節感が楽しめる。スタンド全体のサイズ(組み立てた時の大体のイメージサイズ)高さ:約53cm×横幅:最大約30cm、土台:約19cm×約11cm
〈命名 干支紅型タペストリー〉
生まれ年の干支に、名前と生年月日、身長・体重を入れて。わが子や孫の誕生記念の一枚に!幅約14.5cm×縦41cm
〈紅型タペストリー【流水に桜】〉
流水に舞う桜の美しさをデザイン。白地に紅型の鮮やかな色合いが室内を華やかに彩る。幅約45cm×縦110cm
〈手帳型スマートフォンケースMサイズ〉
城紅型オリジナル手帳型スマートフォンケース。紺と赤色が「琉球ペイズリー」、黄色は「牡丹(ぼたん)」
〈紅型ベビー肌着【ジンベエザメ柄】〉
出産祝いの贈り物としても人気があるベビー服。その他のデザインも有り。
●城紅型(ぐすくびんがた)染工房
沖縄県浦添市前田4-9-1
TEL 098-887-3414
『週刊ほ〜むぷらざ』おきなわいいもの
第1757号 2021年4月8日掲載