油みそが入って満足感がある「ポーポー」 黒糖の甘みが素朴な「チンビン」|ごちそうレシピ

旧暦5月4日(今年は6月18日)は「ユッカヌヒー」と呼ばれ、各地の漁村や港町では豊漁祈願の「ハーリー(爬竜船(はりゅうせん)競漕)」が盛大に催されます。翌日の旧暦5月5日は「グングヮチグニチ」で、男児の節句です。その際に振る舞われた「ポーポー」「チンビン」を紹介します。

※当レシピは、「沖縄の行事と食」(松本嘉代子著)と、2017年6月29日発行号掲載の記事を引用して加筆し、再構成したものです。

なめらかな薄い生地に、油みそが入った「ポーポー」(手前)と、ふわふわで甘い「チンビン」。形は似ていますが、味も食感も異なります

ポーポー 調理目安時間:35分

材料(直径15センチ×10枚)

油みそ…適量

【皮】
小麦粉…1と1/2カップ
ベーキングパウダー…小さじ1
水…1と1/2カップ
サラダ油…小さじ2

サラダ油……………………適量

作り方

1 油みそを作る=下記参照。

【油みその材料】
油…少量
豚三枚肉(ゆで)…200グラム
みそ…150グラム
砂糖…適量
ショウガ(みじん切り)…小さじ1
【油みその作り方】
①豚肉は軟らかくゆでて、好みの大きさに切る。
②鍋に油を熱し、豚三枚肉とみそを炒め、砂糖を加えてよく炒める(ショウガを加えると香ばしい)。
※砂糖はみその甘さ加減をみて、調整しながら好みの味にする。

2 小麦粉とベーキングパウダーは一緒にふるっておく。

3 ボウルに1の小麦粉を入れ、水を加えて泡だて器で混ぜ、ゆるやかなたねを作る。

4 3をあみじゃくしでこしてサラダ油を加える。

5 フライパンを弱火にかけて、油を少なめに敷き=下写真、4のたねを薄めに流し広げる。生地が鍋肌から離れてきたら、裏返して、絞ったぬれ布巾の上に取る。

6 皮の手前から3分の1のところに1の油みそを棒状に置いて、手前からクルクル巻いて仕上げる=下写真。

チンビン 調理目安時間:約30分

材料(直径20センチ×10枚)

小麦粉…250グラム
ベーキングパウダー…小さじ2
黒砂糖…150グラム
水…2カップ
サラダ油…小さじ1

サラダ油…適量

作り方

1 黒砂糖は分量の水で煮溶かし、あくをすくい取り=ポイント参照、布巾でこして冷ましておく。400ミリリットル分を量っておく(あくを丁寧に取るときは、卵白を入れてあくを付着させてすくい取り、布巾でこして冷ます)。

〈ポイント〉黒砂糖のあくの取り方

黒糖を水に溶かして、溶いた卵白を流し入れた後、沸騰させると卵白にあくが付着して固まり、きれいに取れる=写真。網じゃくしで卵白を取り除いてから使う。


2 小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかけてボウルに入れ、1を加えてむらの無いように混ぜる。★泡立てないように大きく混ぜる。

3 2は網を通してダマを取り、サラダ油を加える。

4 熱したフライパンに多めに油を塗って3をお玉1杯程度流し入れ、表面にブツブツと穴が開いてきたら=下写真、裏返して軽く焼く。★火加減は中火よりやや弱くして、焦がし過ぎないように注意する。

5 固く絞ったぬれ布巾の上に置き、手前から生地を巻き始める。ぬれ布巾の端を持ち上げながら生地を送り、くるくると巻いて仕上げる=下写真。

レシピ監修

松本料理学院:松本嘉代子(琉球料理伝承人宗匠)


毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」ごちそうレシピ
第2027号(2026年6月18日発行)より転載