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2017年12月21日更新

骨の痩せ、筋肉のたるみを改善|教えて!ドクター当山<199>

加齢とともに気になり始めるシワやたるみ。そもそもなぜ、こうした老化現象は起こるのか? 当山美容形成外科の当山拓也院長は「老化のメカニズムが分かっていると対処がしやすく、治療や日々のケアも効果的に行えます」とアドバイスする。そこで今回は、女性の顔に起こる老化の流れと、部位・悩み別の対処法を聞いた。

老いのメカニズムと治療法


加齢に伴う顔の変化
左から20代、40代、60代。年を重ねるにつれ、目尻や口角が下がり、こめかみや頬がこけて影ができ、丸みを帯びていたフェースラインが骨ばってくるのが分かる


左は20代、右は60代。60代は、こめかみや目の周り、頬骨、下あごの骨が痩せ(赤矢印)、顔の筋肉も痩せて、老けた印象に

 

代謝バランスの崩れ原因
痩せとたるみが老けに

―老化は顔のどこに、どのように現れますか?

当山
年を重ねるにつれ、まぶたや頬のライン、眉が下がるだけでなく、キュッと上がっていた口角も下がり、シャープだったアゴのラインも丸くなっていきます。
そもそも人の体は、細胞が代謝を繰り返すことで生命を維持していますが、年を重ねると新たに生まれる細胞と吸収・代謝される細胞のバランスが崩れ、骨そのものも痩せてしまいます。顔で言えば、こめかみや目の周囲の骨が痩せることで眼球を支えていた組織にもたるみが出て、目元のシワの原因に。同時に顔全体の筋肉も痩せてたるんできますから、それらすべてが下あごにかぶさって口角が下がり、ほうれい線やマリオネットラインが目立ってくるというわけです。

―「痩せ」と「たるみ」が老けて見える原因というわけですね。

当山
はい。痩せて老けるタイプは若い頃、丸い顔立ちだった方に多く、たるんで老けるタイプは面長だった方に多く見られます。またアジア人は「なめらかな曲線」を美しいと感じるため、骨や筋肉が痩せると目立って気にする方が多いともいえます。美容外科の治療も、鼻を高くしたり二重にするパーツへの治療から、加齢現象全体に対する治療がメーンになってきました。

 

埋没法や注入法、レーザー
顔全体のバランスを見て

―具体的な治療を教えてください。

当山
まぶたの下垂には、糸をかける角度や幅を変えることで二重をよみがえらせたり目の開けづらさを解消する二重術「埋没法」や、ボトックス、ヒアルロン酸といった注入法が有効です。また目の周りの筋肉が痩せると、その痩せた筋肉で脂肪や皮膚を支えようと緊張状態が続いて拘縮し、眉間や目尻のシワに加え、眼精疲労や頭痛、肩コリにつながることも。こうした症状はボトックスでラクになりますし、目もしっかり開くようになるので見た目の印象も変わります。
フェースラインのたるみに対しては、筋肉を支えるじん帯に働きかけるヒアルロン酸注入や、じん帯そのものを引き締めるレーザー治療などがオススメです。

―治療を考えている読者へ一言アドバイスをお願いします。

当山
肌をこする、たたくといった行為は老化につながりますから、毎日のケアは極力肌に刺激を与えないのが基本。また老化は骨が痩せることから始まるため、細胞に働きかける注入物による治療は、早く始めるほど効果的です。その際、例えばほうれい線を改善したい方は口元を気にしがちですが、こめかみや上あごのボリュームをアップさせる方が効果的な場合もある。お顔全体のバランスを見ながら治療することをお勧めします。




当山拓也 氏
当山美容形成外科 院長

東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研さんを積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、昨年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。ことし6月、同院院長に就任。



<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com
Eメール info@touyama.com

※次回は「医師・専門看護師による3Dアートメイク」です。


<過去記事一覧>
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<199>
第1588号 2017年12月21日掲載

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