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2017年8月24日更新

ニキビの治療 正しく継続がカギ|教えて!ドクター当山<195>

10代から大人まで、幅広い世代が悩む「ニキビ」。「あちこち通っているけれど、なかなか良くならない」と諦めている人もいるのでは? 当山美容形成外科では今春に「ニキビ外来」を新設。新設の経緯や正しい治療法を聞いた。

4月から「ニキビ外来」を新設

薬の使い方やスキンケア
時間をとって細かく問診

―なぜニキビ専門の外来を?

當山
ここ数年、ニキビ治療の新薬が登場していますが、刺激があって使い方にコツがいるため、処方の際はしっかり説明をする必要があります。またせっかく治療していても、間違ったスキンケアやニキビに適さない化粧品の使用が原因で治らないことも多い。そこで、時間をとって細かく問診しながら改善点を見つけ、一人一人に合った薬の使い方や正しいスキンケアなどを具体的に提案できるよう、専門外来を開設しました。
 

―ニキビの種類と新薬について教えてください。

山城
そもそもニキビは①性ホルモンなどの影響で皮脂分泌が活発になる②古い角質が詰まるなどして毛穴がふさがる③毛穴の中でニキビの原因菌が増殖する―のが原因。白ニキビ・黒ニキビといわれる非炎症性ニキビと、赤ニキビや膿を持った黄ニキビなどの炎症性ニキビがあり、症状によって有効成分「アダパレン」「過酸化ベンゾイル」、これら二つの配合剤、計3種の新薬を使い分けます=表参照。


―薬の特徴や使い方は?

山城
薬は1日1回、夜塗りますが、使うとほとんどの方に乾燥や赤み、ヒリヒリ感やかゆみなどの刺激症状が出るのが特徴です。ピークは最初の2週間ほど=グラフ。いきなり全顔に塗ると刺激が全体に出て続けにくいので、最初は部分的に、慣れてきたら徐々に薬の量を増やし塗る範囲を広げていきます。肌が慣れてきたら刺激症状もおさまりニキビも改善していきますので、3カ月~半年をめどに使い続けることが大切です。


 

石けん使いきちんと洗顔
疑問点は必ず相談

―スキンケアも重要だとか。

山城
はい。薬を塗ったまま紫外線を浴びると赤みやヒリつきが出やすいこと、また夜は日焼け止めや化粧などをきちんと落とす必要があるため、洗顔の際は洗顔フォームや石けんを使うのが大切。紫外線対策もしっかり行いましょう。
化粧品は肌質に応じて選ぶこと。オイリー肌なら油分の多い美容液やファンデーションを避け、ノンコメドジェニックテスト済みのニキビ向けのものを使いましょう。


―読者にアドバイスを

山城
ニキビ治療のカギは正しい知識と継続。疑問点は、ささいなことでも必ず医師に伝え、ご自分にとって負担の少ない薬との付き合い方や生活習慣を見つけることが大切です。
年代によってニキビ治療のアプローチは変わりますが保険診療はどなたにでも適用しますので、まずはご相談ください。

 



當山拓也 氏
当山美容形成外科 院長

東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研さんを積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、昨年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。ことし6月、同院院長に就任。



山城栄津子 氏
当山美容形成外科 皮膚科医

1999年長崎大学医学部卒業。琉球大学医学部付属病院、那覇市立病院、横浜市立市民病院、沖縄協同病院などで勤務。日本皮膚科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員。


<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com
Eメール info@touyama.com
※次回は「韓国ヒアルロン酸製造工場見学」を紹介します。


<過去記事一覧>
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<195>
第1571号 2017年8月24日掲載

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